夢はあきらめない。
個性を持つ超人世界の中、子供の頃からナンバー1ヒーロー・オールマイトに憧れ、自分もヒーローになることを夢見る少年・出久が無個性であることが判明し希望を失う。たまたま学校帰り敵(ヴィラン)に襲われたところを憧れのオールマイトに助けられ、自分は無個性でもヒーローになれるかと問う。しかしオールマイトは、最強のヒーローと呼ばれる自身もまた強敵との戦いで重傷を負って往年の力を失っていることを出久に打ち明け、彼にヒーロー活動の過酷さを教える共に、「無個性の人間がヒーローを目指すことは勧められない」と言葉を続ける。しかし彼らが別れた後、逃げ出したヴィランが町で暴れ出す。ヴィランに捕まってもがいているのが自分の幼馴染であることを知った出久は助けるべく飛び出してしまう。すでに活動限界を超えていたオールマイトだったが、出久の姿を見て「ヒーローを名乗っておきながら苦しむ者を前に二の足を踏んでいた自分の情けなさ」を思い知り、残された力をむりやり引き出してヴィランを制圧、人質にされていた出久の幼馴染も助け出す。その後再び出久の前に現れたオールマイトは、「ヒーローの本質とは、困っている人に手を差し伸べることだ」とした上で、自分の無力を知りながら友のために飛び出していった彼の先ほどの姿にその資質を見たと語り、「君はヒーローになれる」と告げる。憧れの人物から自分の夢を肯定されて泣き崩れる出久に、オールマイトは自分の個性を受け継いで"最強のヒーロー"の後継者になってほしいと言い出す。
憧れのヒーローへ一歩近づけた出久の新たな夢への挑戦が始まる。
色々な人との出会いと別れ、クラスメートとの楽しい高校生活、そしてヴィランとの闘い、本物のヒーローになるべく一歩一歩成長していく出久の姿を描いた物語だ。