千年の時をつなぐ神の一手。少年と平安時代の天才棋士が紡ぐ囲碁の物語。
読んだ後、囲碁を始めてみたくなりました。
ヒカルという少年が、祖父の納屋で天才棋士の幽霊、佐為と出会うところからこの物語は始まります。
神の一手を極めるために囲碁を打つようお願いされ最初は嫌々囲碁を打っていたヒカルですが、段々と囲碁の面白さに気づき、囲碁の世界にのめりこんでいきます。
PC上で佐為がsaiとしてネット碁を打ち全世界から注目を浴びるシーンや、佐為が消えてしまった後、ヒカルが囲碁を通して佐為の存在を感じ涙を流すシーンには心が打たれました。
他にも様々な胸が熱くなるシーンがあり、ここでは語り切れません。
この作品はデスノートでお馴染みの小畑先生が作画を担当しており、努力家のヒカル、秀才だけれど時折子供っぽい佐為、ライバルの天才少年アキラなどそれぞれのキャラクターの魅力をより引き出しています。
なぜ佐為はヒカルのもとに現れたのか、神の一手とはなにかが分かった時、もう一度最初から読み返したくなること間違いなしです。
またこの作品には、過去から現在、現在から未来に受け継がれることで技術は完成していくという深い意味が込められており、色々と考えさせられるような名場面がたくさんあるので気になった方は是非読んでみてください。