アニメもゲームも最高の出来
原作もすべて読破し、アニメもリアルタイムで完走しました。「原作はいいけどアニメは…」や「アニメじゃないとおもしろくないよねー」といった作品もある中、作画も崩れず、当たり外れの大きいアニメオリジナルもほぼ入らない、原作もアニメもどちらも大成功した珍しい作品だと思います。
「そもそも囲碁って何?」というレベルで作品を見始めたものの、最後まで囲碁のルールがちゃんと理解できませんでしたが(アニメではエンディング後・原作はコミックスのあとがき等である程度補完されてはいますが)、キャラクターの「ここでこんな手に出る…!?」「そんな手が残っていたなんて…!」と言うセリフに思わずこちらも「こんな手が…!」となってしまう、どういうわけか「ルールがちゃんとわからないのにその場の雰囲気に飲まれる」という、なかなか体験できないことが何度も起きます。
主人公のヒカルとその周りの仲間たちの対局であれば、どちらが優勢・劣勢かがキャラクターの表情でわかるのですが、プロ同士のタイトル戦等のレベルの高い対局の場面になると、キャラクターの表情だけでは戦況が読みきれず、まるで自分が対局を見守りながら読み上げや棋譜を付ける人になったような気分になります。
現実世界の時間軸とほぼ同じように月日が経っていくというのも衝撃的でした。原作が週刊連載だったからとはいえ、なかなか出来ることではないと思います。