姫様“拷問”の時間です / 'Tis Time for "Torture," Princess

姫様“拷問”の時間です / 'Tis Time for "Torture," Princess

『姫様“拷問”の時間です』(ひめさまごうもんのじかんです)とは、魔族の虜となった姫が、「美味しい物を目の前で美味しそうに食べる」という斬新な拷問に屈していく様を描いたギャグ漫画。総閲覧数1億を超える人気作で、2024年にアニメ化することが発表された。
魔王軍の虜となった姫様は、最高位拷問官のトーチャー・トルチュールによる拷問を受ける。「魔族などに屈するものか」と構えていた姫様だったが、「目の前で美味しいものを食べる」という斬新な拷問にあっさり屈服し、意思ある聖剣エクスを呆れさせていく。

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姫様“拷問”の時間です / 'Tis Time for "Torture," Princessのレビュー・評価・感想

姫様“拷問”の時間です / 'Tis Time for "Torture," Princess
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「世界一やさしい拷問」は伊達じゃない

マンガアプリ『ジャンプ+』で連載されている作品で、2023年にはアニメ化もされました。
王国軍と魔王軍の戦いが激化する中、王女にして国王軍第三騎士団団長の姫様が魔王軍に捕らえられてしまいます。
最高位拷問官トーチャー・トルチュールにより、姫様は過酷な拷問にかけられます。
最初の拷問は、なんと焼きたてのトースト。ふわふわのトーストにとろとろのバター。その最強の組み合わせにより、姫様は魔王軍に屈し、秘密を話してしまうのです。

このように、この作品の「拷問」はどれも苛烈極まりなく、過酷なものばかりで、姫様だけでなく読者も屈してしまうものばかりです。
拷問内容もバラエティに富んでおり、深夜のラーメン、熱々の小籠包、注ぎたてのビールといったグルメ系だけでなく、動物の赤ちゃん、深夜の散歩、整うサウナに頑張る幼児など、手を変え品を変え姫様と読者を苦しめます。
また、拷問官のキャラクターも様々で、クール系美女のトーチャーを始め、抱擁系巨女ジャイアント(通称ママ)や陰鬼、陽鬼の双子美少女、魔王の娘マオマオちゃんにツンデレヴァンパイアのヴァニラなどが、それぞれの得意分野で姫様と読者を追い詰めます。
また、諸悪の根源である魔王の存在も重要です。おそらく賃貸のマンションに妻と子と3人で暮らしており、毎朝保育園バスへの送り迎えも欠かしません。姫様の話す秘密への要求も高く「国宝を盗んだからかわいそう」「その日は祝日だから無理」など常に厳しい判断を下します。魔王が納得する秘密を手に入れるまで、姫様への拷問は続きます。
また、魔王軍は労働基準法を遵守し福利厚生が手厚いホワイト企業。労務が機能しており時間外労働や休日管理にも厳しいです。もちろん、捕虜である姫様にも適用されており、姫様は週休二日で苛烈な拷問を受けています。
そんな苛烈な拷問を支えるのが、姫様の愛剣エクスです。聖剣であるエクスは意志を持って話すことができ、姫様が拷問に屈しそうになるたびに「姫様は王女にして国王軍第三騎士団“騎士団長”この程度の仕打ちに決して屈しない!」「なんで?」「耐えて! 耐えて姫様!」「姫様?」「姫様−−−−−!!」など、その切れ味を彷彿させるような鋭いツッコミを欠かしません。エクス自体が拷問を受ける回もあり、彼の矜持が感じられます。

このように毎回苛烈な拷問が繰り広げられる作品であるため、読むには相当な覚悟が必要かと思います。深夜や空腹時は避け、拷問に屈することを想定して近所にコンビニの有無やデリバリーサービスの利用の可否などを確認したうえで読むことをお勧めします。また、寂しい時、つらい時、気分が落ち込んだ時などに読むことも推奨されます。

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タイトルで壮絶な内容かと思いきや…

アニメ『姫様“拷問”の時間です』は、タイトルから受ける第一印象にいい意味で裏切られました。
タイトルから姫が苦痛な拷問を受けてそれに耐える様を表現したようなアニメで、もしかしたらグロテスクな表現もあるのかもしれないと思いきや。
姫様が苦痛な拷問を受け悶絶する様を描いていることには変わりはない。だが実際に受ける拷問は目の前で美味しそうな焼きたてカリカリトーストや、あつあつのたこ焼きを美味しそ~うに食べられる「飯テロ」だったり、愛くるしい赤ちゃん白熊にちょっとした意地悪をするところを見せられたりとグロテスクな表現は皆無。

魔王城に捕らわれて国家機密を聞き出すために拷問を受けるというシチュエーションではあるものの、拷問を担当する拷問官も、ひいては魔王もなんだか少し抜けたチャーミングなところがあるキャラクターばかりが登場する。
何故か喋る姫様の相棒である聖剣エクスの絶妙なツッコミも心地良い。国では国王軍第三騎士団長として気高く生きてきた姫様のギャップも注目ポイント。

全体的にもテンポの良いギャグや可愛いキャラクターが多く登場し、「拷問」という言葉からは程遠い癒し系アニメ。ちょっと仕事に疲れて「何も考えたくない」「ぼんやりとしたい」時に見るのに適した良作。

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ほっこりアニメ

「拷問」と聞くと暴力や武器などの物騒で恐ろしい想像をするかと思いますが、このアニメが描く「拷問」は少し違います。拷問する相手との戦いというより、自分との欲望の戦いなのです。
主人公は王族の姫様で、魔王側の者たちによって捕らえられ牢獄に入れられます。そこで拷問を受けるのですが、例えばそれは美味しそうなパンを食べたり、かわいい猫たちと戯れたりする様子を目の前で見せられるという拷問なのです。姫様はいつも根負けし、王族についての秘密を話してしまいます。その様子が可愛らしくてほっこりするアニメです。

さらにその王族の秘密というのも、「国王はブリーフ派」といったどうでもいいような秘密ばかりで、見ていてクスッとなります。拷問をして秘密を話してしまうというシンプルなストーリーの連続なのに、あの手この手で「拷問」をする様子が飽きなくて面白いです。
また、魅力的だと思ったのは魔王の性格です。魔王だから極悪非道でいいはずなのに、一般庶民に近い感覚の持ち主というチグハグさが面白く、そのやり取りに温まります。そして魔王側の者たちも、相手を思いやり尊重する善の心があるため見ていてとにかく癒されます。基本的に1話完結の物語なので気軽に見ることができると思います。

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読んでいるとお腹が空く!美味しそうで愛おしい癒しのコメディ漫画

『少年ジャンプ+』で連載しているギャグ漫画です。タイトルに「拷問」とついているため初めてこの漫画を知ったときには少しドキリとしましたが、悪い人間は1人も登場せず、誰も不幸にならないやさしい作品となっています。
作中に登場する「拷問」とは、B級グルメなどで主人公の姫を誘惑し、王国の秘密を聞き出すというもの。魔王軍に捕らえられている姫は、数々の死線を潜り抜けてきた第三騎士団の騎士団長。しかしそんな姫が、毎回魅力的な拷問に屈し、最後にはグルメを堪能してしまうというのがこの作品のお決まりのパターンです。
拷問には美味しそうな料理だけでなく、楽しいゲームや可愛い動物などさまざまなパターンが登場するため、読者は毎回お決まりの展開が来るとわかっていても飽きることがありません。また、主人公の姫サイドのストーリーだけでなく、拷問官の吸血鬼バニラちゃんや魔王様ファミリーなど他のキャラクターがメインのストーリーもあり、読み進めていくうちにキャラクターみんなが愛おしくなります。
基本的に何も考えずに楽しめる面白いギャグ漫画となっていますが、どのキャラクターも可愛らしく魅力的で、気が付くと魔王様を含めた全員に愛着がわいているという不思議な作品です。

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【漫画】姫様“拷問”の時間です

魔王軍と国王軍が対立しており、国王軍の王女にして騎士団長の姫様が魔王軍に監禁され“拷問”を受ける様子を描いた漫画です。
一見恐ろしく感じますが、魔王軍の“拷問”は一般的に想像するものと大分違っています。

第一話の“拷問”は最高位拷問官のトーチャーが姫様の前の前でバターがしみ込んだトーストを食べるというもの。
小麦の香りやもちもちしっとり感、パンが裂ける音に姫様は思わず「おいしそう」と呟いてしまいます。
しかし姫様は国王軍第三騎士団“騎士団長”。
この程度の拷問には屈しません。

トーチャーの次の手は「ビーフシチューを食べた後のお皿」。
お皿に少し残ったビーフシチューを先ほどのトーストで掬い食べてしまいます。
あまりに美味しそうな表情をするため、ついに姫様は屈してしまい王国の秘密を話してしまうのでした。

秘密を話してしまった姫様はもう「用済み」です。
“拷問”する必要がなくなったのでトーストパーティーを開催して思う存分トーストを食べることができました。

タイトルだけ見ると血生臭い漫画だと思ってしまいますが、実際は飯テロのギャグ漫画です。
かわいい絵柄にテンポのよさ、登場人物全員がハッピーになる展開なので万人受けする漫画なのではないでしょうか。

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