姫様“拷問”の時間です / 'Tis Time for "Torture," Princess

姫様“拷問”の時間です / 'Tis Time for "Torture," Princess

『姫様“拷問”の時間です』(ひめさまごうもんのじかんです)とは、魔族の虜となった姫が、「美味しい物を目の前で美味しそうに食べる」という斬新な拷問に屈していく様を描いたギャグ漫画。総閲覧数1億を超える人気作で、2024年にアニメ化することが発表された。
魔王軍の虜となった姫様は、最高位拷問官のトーチャー・トルチュールによる拷問を受ける。「魔族などに屈するものか」と構えていた姫様だったが、「目の前で美味しいものを食べる」という斬新な拷問にあっさり屈服し、意思ある聖剣エクスを呆れさせていく。

tw-27063159189のレビュー・評価・感想

レビューを書く
姫様“拷問”の時間です / 'Tis Time for "Torture," Princess
7

ほっこりアニメ

「拷問」と聞くと暴力や武器などの物騒で恐ろしい想像をするかと思いますが、このアニメが描く「拷問」は少し違います。拷問する相手との戦いというより、自分との欲望の戦いなのです。
主人公は王族の姫様で、魔王側の者たちによって捕らえられ牢獄に入れられます。そこで拷問を受けるのですが、例えばそれは美味しそうなパンを食べたり、かわいい猫たちと戯れたりする様子を目の前で見せられるという拷問なのです。姫様はいつも根負けし、王族についての秘密を話してしまいます。その様子が可愛らしくてほっこりするアニメです。

さらにその王族の秘密というのも、「国王はブリーフ派」といったどうでもいいような秘密ばかりで、見ていてクスッとなります。拷問をして秘密を話してしまうというシンプルなストーリーの連続なのに、あの手この手で「拷問」をする様子が飽きなくて面白いです。
また、魅力的だと思ったのは魔王の性格です。魔王だから極悪非道でいいはずなのに、一般庶民に近い感覚の持ち主というチグハグさが面白く、そのやり取りに温まります。そして魔王側の者たちも、相手を思いやり尊重する善の心があるため見ていてとにかく癒されます。基本的に1話完結の物語なので気軽に見ることができると思います。