姫様“拷問”の時間です / 'Tis Time for "Torture," Princess

姫様“拷問”の時間です / 'Tis Time for "Torture," Princess

『姫様“拷問”の時間です』(ひめさまごうもんのじかんです)とは、魔族の虜となった姫が、「美味しい物を目の前で美味しそうに食べる」という斬新な拷問に屈していく様を描いたギャグ漫画。総閲覧数1億を超える人気作で、2024年にアニメ化することが発表された。
魔王軍の虜となった姫様は、最高位拷問官のトーチャー・トルチュールによる拷問を受ける。「魔族などに屈するものか」と構えていた姫様だったが、「目の前で美味しいものを食べる」という斬新な拷問にあっさり屈服し、意思ある聖剣エクスを呆れさせていく。

8uResonanceのレビュー・評価・感想

姫様“拷問”の時間です / 'Tis Time for "Torture," Princess
9

タイトルで壮絶な内容かと思いきや…

アニメ『姫様“拷問”の時間です』は、タイトルから受ける第一印象にいい意味で裏切られました。
タイトルから姫が苦痛な拷問を受けてそれに耐える様を表現したようなアニメで、もしかしたらグロテスクな表現もあるのかもしれないと思いきや。
姫様が苦痛な拷問を受け悶絶する様を描いていることには変わりはない。だが実際に受ける拷問は目の前で美味しそうな焼きたてカリカリトーストや、あつあつのたこ焼きを美味しそ~うに食べられる「飯テロ」だったり、愛くるしい赤ちゃん白熊にちょっとした意地悪をするところを見せられたりとグロテスクな表現は皆無。

魔王城に捕らわれて国家機密を聞き出すために拷問を受けるというシチュエーションではあるものの、拷問を担当する拷問官も、ひいては魔王もなんだか少し抜けたチャーミングなところがあるキャラクターばかりが登場する。
何故か喋る姫様の相棒である聖剣エクスの絶妙なツッコミも心地良い。国では国王軍第三騎士団長として気高く生きてきた姫様のギャップも注目ポイント。

全体的にもテンポの良いギャグや可愛いキャラクターが多く登場し、「拷問」という言葉からは程遠い癒し系アニメ。ちょっと仕事に疲れて「何も考えたくない」「ぼんやりとしたい」時に見るのに適した良作。