ULTRAMAN(漫画・アニメ)

ULTRAMAN(漫画・アニメ)

『ULTRAMAN』(ウルトラマン)とは、原作:清水栄一、作画:下口智裕による、地球を怪獣の脅威や異星人の魔の手から守った“ウルトラマン”の次世代の活躍を描いた漫画作品。
かつて光の巨人ウルトラマンと融合して地球を守った早田進。その一人息子である早田進次郎にも、ウルトラマンの因子は受け継がれていた。新たな脅威の前に父が倒れた時、進次郎はウルトラマンとしての力を覚醒させて悪を撃つ。時に仲間とぶつかり、時に異星人に翻弄され、時に憧れのアイドルにどうアプローチすべきか悩みながら進次郎は戦い続ける。

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ULTRAMAN(漫画・アニメ)のレビュー・評価・感想

ULTRAMAN(漫画・アニメ)
7

珍しいアニメのウルトラマン

半世紀以上続く特撮ドラマ『ウルトラマン』シリーズは、地球で起こるさまざまな宇宙人の侵略や怪獣の脅威から、平和を守るヒーローが活躍する人気がある作品です。ドラマだけではなく、数作のアニメも作成されています。

Netflixで配信されている『ULTRAMAN』の題材は、初代『ウルトラマン』のその後のもしもの仮想の世界を描いたストーリーです。
かつてウルトラマンだったハヤタ隊員の息子である主人公の進次郎は、父親の影響を受けた超人的な力を発揮する高校生です。舞台は、現代の日本に近い人間に擬態した数々の宇宙人が、当たり前のように生活している世界です。

CGになっている、全ての作画の滑らかでスピーディな動きが見所です。巨大化していない、人間と同じ大きさのウルトラマンたちが登場し、パワードスーツを着用して戦います。
笑えるシーンはないものの、意外にも面白い等身大のウルトラマンが戦う戦闘シーンは時間を忘れて観てしまい、物語の中にグッと引き込まれていくような錯覚があります。
原作の漫画と比べるとかなり変わっている絵柄と比較しながら観るのも、1つの面白さがあります。Netflixと契約されている方は、ぜひ観てほしいです。

ULTRAMAN(漫画・アニメ)
6

一見異色ながらも旧作へのリスペクト満載。

2019年からスタートした「月間ヒーローズ」連載のSFアクションコミックのアニメ化作品で、かつて初代ウルトラマンが戦った後の世界で、ウルトラマンの因子を受け継ぐ主人公・進次郎がウルトラマンの力を宿したスーツを着用して地球で暗躍する異星人と戦うあらすじとなります。本作においてウルトラマンが巨人ではなく、アイアンマンのようにパワードスーツを装着する等身大ヒーローという設定が印象的で、一見ウルトラマンである必然性が感じられそうにないところを、初代ウルトラマンの続編の世界観として、主人公を初代ウルトラマンに変身していたハヤタの息子に設定し、ハヤタやイデなど初代の登場人物を絡めたりするあたり考えられていて、シーズン1ではウルトラマン因子の強大な力に苦悩する進次郎の成長が描かれる流れも王道といえました。また、本作ではセブン以降の作品は存在こそしていないものの、独自の解釈でアレンジされたキャラとしてセブンやエースも登場し、進次郎と時に協力、時に対立する立場としてフォローされているのも印象的でした。また、本作は全編CGアニメとして制作され、キャラクター表現に日本では珍しいモーションキャプチャーを積極的に使用したことで、実写と見間違える程の映像になっている点も見どころの一つですね。

ULTRAMAN(漫画・アニメ)
8

従来と異なる世界でストーリーが展開される、等身大のULTRAMAN(ウルトラマン)。

円谷プロ製作の特撮番組【ウルトラマン】から数十年後を舞台とする物語で、従来と異なる世界で展開されるオリジナルストーリー。
単行本の累計発行部数は2019年6月時点で300万部を突破している作品です。
最大の特徴は、本作に登場するウルトラマンは宇宙人ではなく強化装甲を纏った戦士という設定にあります。
そのため、本作の主人公は巨大化することはないです。
怪獣は数十年間出現しておらず、主な敵対者は宇宙人となっています。
元々は初代ウルトラマンとは、つながりのない「等身大でスーツを着て戦う」という全く別のウルトラ作品として描かれる予定でしたが、編集部からの要望を受け、方向転換をして今作の様な形になったそうです。
ストーリーは、光の巨人ウルトラマンが地球を去ってから40年後の世界。
かつてウルトラマンと同化していた「早田進」の息子「早田進次郎」が、生まれながらに特殊な力を秘めており、常人とはかけ離れた身体能力を有する高校生。強すぎる力の制御に苦心していました。
ある日、謎の敵「ベムラー」に突然襲われた進次郎は、駆けつけた父「早田進」に助けられ、父こそが「ウルトラマン」だった過去を知ります。
老齢ゆえに追い詰められた父の危機に際し、進次郎は【元科特隊】の井手から与えられた『ウルトラマンスーツ』をまとい、何とかその場を切り抜けます。
そして戦闘後、進次郎は地球に異星人が流れ込んできている現状を知り、父「早田進」に代わる「新たなウルトラマン」になることを要請されます。
かくして進次郎は、地球側の抑止力としての活動をはじめます。
ここまでが序盤のストーリーです。
物語が進むごとに新しい『ウルトラマンスーツ』を装着した仲間が増えていき、異星人との戦いはつづきます。