一見異色ながらも旧作へのリスペクト満載。
2019年からスタートした「月間ヒーローズ」連載のSFアクションコミックのアニメ化作品で、かつて初代ウルトラマンが戦った後の世界で、ウルトラマンの因子を受け継ぐ主人公・進次郎がウルトラマンの力を宿したスーツを着用して地球で暗躍する異星人と戦うあらすじとなります。本作においてウルトラマンが巨人ではなく、アイアンマンのようにパワードスーツを装着する等身大ヒーローという設定が印象的で、一見ウルトラマンである必然性が感じられそうにないところを、初代ウルトラマンの続編の世界観として、主人公を初代ウルトラマンに変身していたハヤタの息子に設定し、ハヤタやイデなど初代の登場人物を絡めたりするあたり考えられていて、シーズン1ではウルトラマン因子の強大な力に苦悩する進次郎の成長が描かれる流れも王道といえました。また、本作ではセブン以降の作品は存在こそしていないものの、独自の解釈でアレンジされたキャラとしてセブンやエースも登場し、進次郎と時に協力、時に対立する立場としてフォローされているのも印象的でした。また、本作は全編CGアニメとして制作され、キャラクター表現に日本では珍しいモーションキャプチャーを積極的に使用したことで、実写と見間違える程の映像になっている点も見どころの一つですね。