久保さんは僕を許さない

久保さんは僕を許さない

『久保さんは僕を許さない』は、雪森寧々による漫画作品。集英社の連載権争奪企画、シンマンGP2019にて連載権を獲得し、『週刊ヤングジャンプ』誌上で2019年より連載がスタートした。「僕」には「モブ」とルビが振られている。主人公・白石純太はとにかく影が薄く、存在感ゼロ。そんな彼に興味津々なヒロイン・久保渚咲との甘酸っぱいやり取りが魅力の“ラブコメディ2歩手前の思春期スイートコメディ”。
2021年1月時点で単行本は7巻まで出ており、累計発行部数は100万部を突破するなど、注目を浴びている。

keita_ug4のレビュー・評価・感想

久保さんは僕を許さない
8

思春期ってこういうこと

あらすじ:主人公の高校一年生の白石純太は、存在感がほとんどなく集合写真を撮ると写っているのに顔写真を合成されるほど。それにも関わらず、同級生の久保渚咲には発見されちょっかいをかけられている。そんな日常を過ごしていく。
こんな高校生活を送れていたかもと思ってしまうような日常生活が描かれている作品です。彼女を好きなのかどうかで揺れるような心理描写が細かく描かれています。例えば、体育の授業後、白石純太が廊下を歩いていると久保渚咲に声をかけられます。白石は久保に汗臭いと思ってほしくなく距離をとって話しますが、気にならないと言って距離を詰めてきます。白石は距離をとる、久保詰めるの攻防ののち久保はどこかへ行ってします。少しすると帰ってきて香り付きの制汗シートを白石に渡します。そして、白石を見つめて私と一緒のにおいでお揃いだねとからかいます。久保は教室にもどり着替えていると、女友達に制汗シートをねだられます。しかし、この日だけは渡したくない久保でした。このような愛犬を一度は経験したことがある人も多いと思います。しかしそんなちょっかいをかけあって楽しむ二人を見ているとニヤニヤが止まりません。恋愛になる前の関係を体験してみたい人におすすめしたい作品です。思春期、青春ってこういうこと。