久保さんは僕を許さない

久保さんは僕を許さない

『久保さんは僕を許さない』は、雪森寧々による漫画作品。集英社の連載権争奪企画、シンマンGP2019にて連載権を獲得し、『週刊ヤングジャンプ』誌上で2019年より連載がスタートした。「僕」には「モブ」とルビが振られている。主人公・白石純太はとにかく影が薄く、存在感ゼロ。そんな彼に興味津々なヒロイン・久保渚咲との甘酸っぱいやり取りが魅力の“ラブコメディ2歩手前の思春期スイートコメディ”。
2021年1月時点で単行本は7巻まで出ており、累計発行部数は100万部を突破するなど、注目を浴びている。

7m19851119hのレビュー・評価・感想

久保さんは僕を許さない
8

読んだら全年齢がキュンキュンします☆

スマホアプリ「ジャンププラス(通称ジャンプラ)」で水曜日に更新される漫画。
コミックスはすでに3巻まで、20万部を突破しています。
主人公の白石君は高校1年生。
存在感が極端に薄く、集合写真では写っているのに後から欠席した人扱いで追加されたり、授業に遅刻してもクラスメイトや先生に気づかれない、自分からいますよアピールしなければ人に全く気付かれない程の“モブ男子”。
そんな白石君に、あるきっかけから興味を持ったクラスメイトのヒロイン久渚咲(なぎさ)さん。
なぜか白石君を普通に見つけられる久保さん(なぜか久保家は全員見つけられる)は、いつも白石君に何かとちょっかいを出してからかったりする。
物語が進行していくうちに久保さんの中で白石君を考える時間がだんだん長くなって存在が大きくなっていく…
でもそれが恋心だと久保さん本人もはじめは気づかない。
白石君も家族以外で自分が見える久保さんや久保さんの家族とのひと時が心地よく、でも嬉しいって表現を久保さんに見せるのは恥ずかしい。
積極的な女子が男子にちょっかい出す設定は「からかい上手の高木さん」が有名ですが、
高木さんは「ニヤニヤ」するのに対して本作は「キュンキュン」します。
作者の雪森寧々先生の描く線はやさしく、漫画の場面も時間がせわしなく流れていく感じはせず読んで心地いい作品です。