ドラゴンクエスト ユア・ストーリー

ドラゴンクエスト ユア・ストーリーのレビュー・評価・感想

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
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絶対に見るな!ドラクエ映画の悲劇

日本を代表する有名RPGであるドラゴンクエストの映画が公開されたのをご存じだろうか。その名も「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」。しかしこの映画、ファン泣かせの史上最悪の映画として名高いのである。
この映画の評価として、映画.comという映画評価サイトでは5点満点中驚異の2.2点をマーク。その理由として挙げられるのは原作とされている「ドラクエ5」との大きな相違点が問題となっている。原作屈指の感動シーンである少年期の父親の死亡シーンは冒頭開始5分でさらっと流され、メインストーリーの展開ではキャラクターこそ原作を再現しているものの、原作最大の論争である「結婚相手はビアンカ・フローラ論争」に対し、結婚候補者であり、原作でも根強い人気のあったフローラを小ばかにするような扱いの酷さが目立った。最悪なのはストーリーのラスボスを勝手に改変し、視聴者およびゲームプレイヤーをコケにするような発言も見られ、これには原作ファンも大激怒。その他にも原作では使われていない他シリーズの楽曲の採用など、微塵もリスペクトの感じられないキャラクター編成などが積もりに積もって、史上最悪のクソ映画の烙印を押されてしまった。
ドラクエファンが絶対見てはいけないとされる所以が理解できたと思う。これでも見たいという肝の据わった人間はサブスクリプション性の動画配信サービスにて配信しているのでぜひ見て戦慄するといいだろう。

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
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リアルタイムでDQ5にハマっていた世代にはオススメ

おおむね不評な前評判を知ったうえで鑑賞。観ているうちにすぐ気付くのは、この映画がターゲットを『DQ5をプレイしてどっぷりハマった人』に絞った作りだということ。DQ5の物語のあらすじを知らない人が観ると、開始早々『なんじゃこりゃ』となってしまう(正直、知っていても冒頭15分くらいは困惑してしまった)。物語は詳しい説明もなく、細切れのようにエピソードの羅列によって進んでいく。声優をつとめる佐藤健や有村架純の演技は非常に上手く魅力的なのだが(もちろん山田孝之も!)、イマイチ感情移入できず、モヤモヤしつつ中盤まで進んでしまう。このあたりで鋭い人は、時折挟まれる『違和感ワード』に気づくだろう。
そして後半、たぶん最も盛り上がるはずの場面で突如、観客は足元の梯子を外されてしまう。これを『原作ゲームへの侮辱だ』『せっかくまあまあ楽しかったのに、台無しにされた』と憤慨する人の気持ちはわかる。
しかし、この映画はDQ5の『ストーリー』を映画化したものではないのだ。
これは、DQ5を愛した人=『あなた』の物語。『ユア・ストーリー』というサブタイトルが全てを物語っていたのだ、と受け入れることができるかどうか。この映画に費やした時間を幸せなものにできるかどうかは、この一点に賭かっている。
そんなイジワルな映画だが、本気でDQ5にハマった人なら、観終わった後とりあえず『DQ5やりたい』『ビアンカかわいい』となること間違いなし。

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
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スピード感がある

タイトル通りスピード感があります。
作品自体がドラゴンクエストVをベースに作られた作品となりますが、別の作品と考えた方が良いかもしれません。

特にやり込んだ世代には、抜けている部分や構成自体が変わっている部分があり、物足りなさを感じてしまう場合があります。

作品自体が時間の関係上スピード感があり、特に幼少期は物凄いスピードで過ぎ去って行きます。

ゲームとは違う部分が多くありますが、別のものと思えば単純に楽しめると思いますし、合間に流れる音楽は流れるだけで、その時の気持ちを思い出させてくれて映画を観ながらとてもワクワクする事が出来ましたし、主人公の結婚、嫁の出産、そして石化になるなど一通りの流れは通ります。

あの石化して、子の成長を見れない部分はいつ観ても歯痒い気持ちにさせてくれますね。笑

ちなみに映画では双子ではなく、勇者の男の子のみです。

ゲーム作品以上にゲマが憎たらしくなっています。
やっぱり声がある事で、より感情移入出来ました。

ゲマとの最終戦争では、ヘンリー.ブォーンが助けに駆けつけてくれて戦います。

ちょっと不意に感動してしまいました。笑

そして最終はミルドラースですね
これが世間では賛否両論な部分ですが、私は決して悪くなかったと思います。

RPGとはなんなのかを、ユアストーリーとなぜ付けたのかを教えてくれた気がしました。

気になる方は、観てみて下さい。

最後に私は個人的に、バギマ.メラゾーマなどちょいちょいシーンに挟んでくれたのが、とても良かったです。

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
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映画に詰め込むのが厳しかった

今回この「ドラゴンクエストユアストーリー」を見させていただきましたが、まずいい点を語っていきたいと思います。序盤のゲーム画面での表現ですが、賛否両論はありますが、2時間弱でドラゴンクエストの世界観、話を詰め込むの厳しいものでとてもじゃないけど入りきるものではありません。その点をどうするのかなと思いつつ映画館に足を運びました。実際、初見で見たときにはなるほどとなりました。わかりにくい箇所もありますがこれはこれでありなのかもしれないと感じました。
苦肉の策だったのかもしれません。その後淡々とお話が続いていき、問題の最後のシーン。例えばこれが初めてドラゴンクエストに触れる人であれば、これは本来のドラゴンクエストの展開やまして本物のドラゴンクエストではこういう表現は絶対にしないと言いたいし、ドラゴンクエストをプレイしたことある人であれば、急に「大人になれ」と言われ現実を突きつけられるような表現は思い出を傷つけられたといわれてもしょうがないと思います。最後にどんでん返しみたいな映像の表現をしたかったがためにした表現方法だとは思いますが、悪手だったと感じます。ただこの少ない時間内で納める、更にはインパクト、映画としての締めくくりと考えたとき、この様な結果になってしまったのはしょうがないのかなと感じました。

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
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まさかの結末 衝撃的すぎて見終わった後に席から立てなくなったのは初めてでした…

ショックでしたの一言です。

私は小学生のころにドラクエをやっていた世代です。
子供ながらに結婚相手を選ぶのに何日も迷ったり、主人公が勇者じゃないことにがっかりしたりと、とても記憶に残っているゲームでした。
なので、予告編を観たときからすごくすごく楽しみにしていた作品でした。
コアなファンだとストーリーがダイジェストだったり、子どもが双子じゃなかったり気になる点も多々あると思いますが、私はライトなファン層だと思うので、作品ラスト15分を除けば期待通りすごく楽しめました。
有名な呪文やキャラクター、モンスターが懐かしの音楽とともに3DCGで動き回る世界観に感動していたくらいです。

ついにラスボスが出てくるクライマックスの瞬間、急に映像全体がポリゴン化。
ミルドラースに擬態したコンピューターウイルスにゲームなんかしてないで大人になれと言われる始末。
熱く感動していた気持ちに冷や水を浴びせられ、現実に引き戻されて、見てはいけないものを見てしまった、そんな気持ちでした。

構成として、実はVRでした。という設定はダメではないと思いますが、もっと粋に入れられただろうと素人考えでも思ってしまいます。
正直あのような筋書きはまったく受け入れられませんでした。
あまりゲームをやらない制作陣の方たちからすれば画期的な案だったのかもしれませんが、未だにゲームに対して「時間の無駄だ」「そんなことしてないで大人になれ」だなんて全国に大々的に公開してしまう「大人」たちが大勢いたことに驚きです。
結論としては、ゲームは時間の無駄なんかじゃない!大切な人生の一部なんだ!を上から目線で肯定してくれようとしたみたいですが、端からそんなこと心配してません。
よく考えてみれば、タイトルも「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」ですから、決して「ドラゴンクエストⅤ天空の花嫁」ではないんですよね。
それこそ「大人」とやらになって、もっと冷静になっていれば、観に行く前にこんな事態になることに気が付けたのでしょうか。
こんな気持ちになるくらいなら、いっそ観に行かない方がよかったかもしれない。
作品の素晴らしかった9割を帳消しにするほどの結末に言葉を失い、エンドロール後もしばし呆然と後悔の念が渦巻く映画館は初めてでした。

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
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1か所だけ世界観を壊す無駄な設定がある

ゲームドラゴンクエストをCG映画化した作品で、ゲームをプレイした世代なら絶対懐かしくてワクワクしながら観られる作品です。戦闘シーンや結婚相手を選ぶシーンなどで、ゲームをしながら頭の中でイメージしてたものが迫力の映像化されているので嬉しいです。有名俳優を使った豪華声優陣も賛否両論あるようですが、俳優の性格のイメージとキャラクターの性格のイメージがハマっているので見ていて楽しいです。
それだけに、大魔王というのは実はコンピューターウイルスでした。あなたが今まで見ていた映画はバーチャルゲームの中の幻想でした。というちゃぶ台返しのような最後の展開には怒りを通り越して、呆れてしまいました。
もちろん映画オリジナル設定で、それまでの展開から大魔王との決戦シーンのCGグラフィックの迫力や、声優陣の感動の演技、名セリフの誕生などを予感していたところに、いきなりのちゃぶ台返しです。マトリックスとサマーウォーズからの借用のようなチープな仮想空間で、ドラクエとは似ても似つかぬチープなSFキャラが大魔王ミルドラースでしたとか言われても意味不明です。
その映画を台無しにするなという気持ちを、最後にまた世界観が戻った感動につなげようとしたのだとは思いますが、見ている側としてはそのシーンになった時点で感情移入がなくなってしまったので不満しか残りませんでした。