ドラゴンクエスト ユア・ストーリー

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー

『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』(DRAGON QUEST Your Story)とは、2019年8月2日に公開された日本の3DCGアニメーション映画作品である。大人気RPG『ドラゴンクエストシリーズ』としては初となる3DCGアニメ映画であり、シリーズのなかでも屈指の人気を誇る『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』をベースとしたストーリーが展開される。
総監督と脚本は『ALWAYS 三丁目の夕日』や『永遠の0』などで知られる山崎貴が務め、監督は八木竜一と花房真、原作・監修は堀井雄二、音楽はすぎやまこういちがそれぞれ担当した。シリーズのキャラクターデザインは通常、鳥山明が一貫して手掛けているが、本作では関わっておらず、映画独自のキャラクターデザインへと変更されている。キャッチコピーは『君を、生きろ。』『君は、何者だ。』。
企画は2016年頃に始動し、ゲームの映画化に当初は懐疑的であった山崎貴も、ラストシーンに関するある決定的なアイデアを思いついたことで監督のオファーを承諾した。原作の堀井雄二も「観るだけで『ドラクエの主人公は自分である』ということを改めて思い出させてくれる。そこが画期的だ」と太鼓判を押している。主人公の名前には、1993年に刊行された小説版の主人公名である「リュカ」が採用され、ヒロインのビアンカのフルネームが本作で初めて設定されたことでも話題となった。2017年にはプレスコ(台詞を先に収録する技法)による音声収録が行われ、2019年に追加のアフレコを経て完成した。
物語の前半は、かつて大ヒットしたゲーム『ドラゴンクエストV』の幼年時代をドット絵のダイジェスト映像で表現し、青年時代から本格的な3DCGでのストーリーが始まる。主人公リュカは、光の教団の幹部ゲマによって父パパスを殺害され、ラインハットの王子ヘンリーとともに長きにわたり奴隷として囚われる。やがて脱出に成功したリュカは、パパスの遺志を継いで「天空の剣と伝説の勇者」を探す旅に出る。大富豪ルドマンの街サラボナでモンスターのブオーンを退け、幼馴染のビアンカと再会したリュカは、自身の真実の気持ちに気づき彼女と結婚。息子のアルスを授かるものの、再び現れたゲマの魔の手によってリュカは石化されてしまう。8年後、成長したアルスが伝説の勇者として天空の剣を抜き、リュカの石化を解除。親子は魔界の門を開こうとするゲマ、核心に迫る魔王ミルドラースの脅威へと立ち向かう。
しかし物語の終盤で、これまでの壮大な冒険は、かつて子供の頃に『ドラゴンクエストV』に熱中した主人公が、最新のVRアトラクション作品としてリメイクされたゲームを体験していた仮想現実の世界だったことが明かされる。これにより、本作は公開直後より「どれだけひどい作品か語る大喜利のように」なった。
また、本作の公開後、その描写や設定を巡り法的な紛争へと発展した。小説版『ドラゴンクエストV』の著者である久美沙織が、小説独自の主人公名である「リュカ」や、作中の固有表現が映画で無断使用・改変されたとして、製作委員会やスクウェア・エニックス、東宝などを相手取り損害賠償と謝罪広告を求める民事訴訟を提起した。2023年10月20日、東京地方裁判所は「人物の名称は著作物ではない」として原告の請求を棄却した。また、久美は一時、詐欺や不正競争防止法違反などの容疑で刑事告訴も行っていたが、こちらは後に取り下げられている。

akky55f5のレビュー・評価・感想

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー
2

まさかの結末 衝撃的すぎて見終わった後に席から立てなくなったのは初めてでした…

ショックでしたの一言です。

私は小学生のころにドラクエをやっていた世代です。
子供ながらに結婚相手を選ぶのに何日も迷ったり、主人公が勇者じゃないことにがっかりしたりと、とても記憶に残っているゲームでした。
なので、予告編を観たときからすごくすごく楽しみにしていた作品でした。
コアなファンだとストーリーがダイジェストだったり、子どもが双子じゃなかったり気になる点も多々あると思いますが、私はライトなファン層だと思うので、作品ラスト15分を除けば期待通りすごく楽しめました。
有名な呪文やキャラクター、モンスターが懐かしの音楽とともに3DCGで動き回る世界観に感動していたくらいです。

ついにラスボスが出てくるクライマックスの瞬間、急に映像全体がポリゴン化。
ミルドラースに擬態したコンピューターウイルスにゲームなんかしてないで大人になれと言われる始末。
熱く感動していた気持ちに冷や水を浴びせられ、現実に引き戻されて、見てはいけないものを見てしまった、そんな気持ちでした。

構成として、実はVRでした。という設定はダメではないと思いますが、もっと粋に入れられただろうと素人考えでも思ってしまいます。
正直あのような筋書きはまったく受け入れられませんでした。
あまりゲームをやらない制作陣の方たちからすれば画期的な案だったのかもしれませんが、未だにゲームに対して「時間の無駄だ」「そんなことしてないで大人になれ」だなんて全国に大々的に公開してしまう「大人」たちが大勢いたことに驚きです。
結論としては、ゲームは時間の無駄なんかじゃない!大切な人生の一部なんだ!を上から目線で肯定してくれようとしたみたいですが、端からそんなこと心配してません。
よく考えてみれば、タイトルも「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」ですから、決して「ドラゴンクエストⅤ天空の花嫁」ではないんですよね。
それこそ「大人」とやらになって、もっと冷静になっていれば、観に行く前にこんな事態になることに気が付けたのでしょうか。
こんな気持ちになるくらいなら、いっそ観に行かない方がよかったかもしれない。
作品の素晴らしかった9割を帳消しにするほどの結末に言葉を失い、エンドロール後もしばし呆然と後悔の念が渦巻く映画館は初めてでした。