まさかの結末 衝撃的すぎて見終わった後に席から立てなくなったのは初めてでした…
ショックでしたの一言です。
私は小学生のころにドラクエをやっていた世代です。
子供ながらに結婚相手を選ぶのに何日も迷ったり、主人公が勇者じゃないことにがっかりしたりと、とても記憶に残っているゲームでした。
なので、予告編を観たときからすごくすごく楽しみにしていた作品でした。
コアなファンだとストーリーがダイジェストだったり、子どもが双子じゃなかったり気になる点も多々あると思いますが、私はライトなファン層だと思うので、作品ラスト15分を除けば期待通りすごく楽しめました。
有名な呪文やキャラクター、モンスターが懐かしの音楽とともに3DCGで動き回る世界観に感動していたくらいです。
ついにラスボスが出てくるクライマックスの瞬間、急に映像全体がポリゴン化。
ミルドラースに擬態したコンピューターウイルスにゲームなんかしてないで大人になれと言われる始末。
熱く感動していた気持ちに冷や水を浴びせられ、現実に引き戻されて、見てはいけないものを見てしまった、そんな気持ちでした。
構成として、実はVRでした。という設定はダメではないと思いますが、もっと粋に入れられただろうと素人考えでも思ってしまいます。
正直あのような筋書きはまったく受け入れられませんでした。
あまりゲームをやらない制作陣の方たちからすれば画期的な案だったのかもしれませんが、未だにゲームに対して「時間の無駄だ」「そんなことしてないで大人になれ」だなんて全国に大々的に公開してしまう「大人」たちが大勢いたことに驚きです。
結論としては、ゲームは時間の無駄なんかじゃない!大切な人生の一部なんだ!を上から目線で肯定してくれようとしたみたいですが、端からそんなこと心配してません。
よく考えてみれば、タイトルも「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」ですから、決して「ドラゴンクエストⅤ天空の花嫁」ではないんですよね。
それこそ「大人」とやらになって、もっと冷静になっていれば、観に行く前にこんな事態になることに気が付けたのでしょうか。
こんな気持ちになるくらいなら、いっそ観に行かない方がよかったかもしれない。
作品の素晴らしかった9割を帳消しにするほどの結末に言葉を失い、エンドロール後もしばし呆然と後悔の念が渦巻く映画館は初めてでした。