96時間

96時間のレビュー・評価・感想

New Review
96時間
7

娘を救うため最強の父親は立ち上がる

「96時間」は、リーアム・ニーソン、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイスなどが出演するアメリカアクション映画。脚本はリュック・ベンソン、代表作が「レオン」で有名だ。

パリへ旅行に行った娘から電話が来るところから、物語は始まる。父親のブライアンは電話に出るも、娘が突如誘拐される。元CIA捜査官であるブライアンは娘の助かる時間が迫る中、身につけた技術を使い奮闘していく。

本作における良さを3点、紹介する。
1つ目は、主人公ブライアンが戦いのスペシャリストとして大活躍すること。銃撃戦や肉弾戦がド派手に展開される描写や、元CIA捜査官という設定からキャラクターの強さが活かされ、見応えがある。
2つ目は容赦がないこと。アクション映画の良さと前述の戦いが相まって、次から次へと出てくる敵への攻防が飽きを感じさせず、スカッとしたい方におススメだ。同じくアクション映画であるデンゼル・ワシントン主演、「イコライザー」がお好きな方にも本作は一押しできる。
そして3つ目は主人公ブライアンの娘への愛。助けたいが一心で戦いの場に飛び込む姿は。緊迫した状況を作り出し、手汗握る映画体験ができる。

アクションだけに終わらない、ヒューマンドラマ要素が含まれた映画である。

96時間
8

最強の親父、ここにあり。

・あらすじ
娘に邪見にされる、平凡な父親(ブライアン)。ある日、娘のキムが、友人とパリへ旅行に行きたいと、ブライアンの元を訪れる。しかし、娘のことが心配なブライアンは、定期的に電話をすることで渋々了承。
しかし、旅行中の電話の際にキムが何者かに誘拐される。元工作員のブライアンは娘のために、パリへと経つ…
果たしてブラインは娘を取り返すことができるのか。

・レビュー
本作品はタイトルの96時間という限られた時間の中、元工作員のスキルを駆使し、娘を救出しにいきます。この時間制限が視聴者にも緊張感を与えて、映画に没頭できる要因となっています。また、娘を追うためにあらゆる手段で手がかりをつかもうとするため、よそ見できる瞬間がありません。ガンアクションはもちろん、カーアクションも見応えバッチリです。

また、ブラインをを演じているのがリーアム・ニーソン。この映画は3作シーリズ化されており、どのシリーズでも娘のため、家族のためにかっこいい親父が奮闘します。さらにリーアム・ニーソンの哀愁からも、娘を思う親父心には、惹かれるでしょう。アクション映画好きにはもちろん、おすすめ。アクション映画が苦手な方にとっても、家族愛を感じることができる点をおいてはおすすめできる作品です。

96時間
9

最高に爽快なアクション映画

本作はリュック・ベッソン監督の当たり作品である。
主人公であるブライアンは、妻に離婚され、最愛の娘の親権まで奪われている中年のオヤジだ。
序盤はブライアンがいかに元妻や娘に疎まれていて、必要とされていないかが徹底的に描かれる。
だが、これは伏線なのだ。
序盤が終わり、パリに旅行へ言った愛娘が誘拐された途端、ブライアンは元諜報部員という別の顔を露わにする。
そこからの爽快感は復讐系アクション映画に求める、全てが詰まっていると言っていいだろう。
「96時間」という娘を救い出せるタイムリミットが功を奏し、ブライアンは一切の無駄も容赦もなく誘拐犯を追い詰めていく。
屈強な誘拐犯との格闘や銃撃戦は勿論、時には拷問まで冷徹に実行する。
挙句の果てには、情報を出し渋る友人の妻を銃撃し友人の口を割る、という行き過ぎなシーンまで飛び出してくるのだ。
序盤で冴えないオヤジだったブライアンと、誘拐が起こってからのブライアンは別人のごとく執拗で暴力的だ。
だが、この映画のテーマはそこに有るのだろう。
いつも妻と娘に疎まれている父親。
それが娘のピンチには雄々しく立ち上がり、家族を助ける。
このギャップが、何とも男性的な爽快感を視聴者に与えるのだ。
そんな訳で、今作はアクション映画に夢中になりたい、スッキリした気分になりたい、という人におすすめな快作である。

96時間
10

家族愛に溢れた最強なお父さん

離婚をきっかけに、年に一度の誕生日を祝う事が人生で唯一の楽しみの主人公ブライアン。ブライアンが愛する一人娘は、いつしか大人になり、好みややりたい事が増えていく中で、友達のと海外旅行を計画する。世界の怖さを知る元CIA工作員のブライアンは頑なに反対をするが、元妻や娘に押し切られ旅行へ送り出す。友達との初旅行で楽しい旅になるはずが、旅先で出会った男により拉致されてしまう。拉致間際に娘と会話をしていたブライアンは、悲しさや悔しさを抱えながら、仕事で身に付けたありとあらゆる知識を振り絞り、ほんの小さな手がかりから愛する娘を助け出そうと奮闘する。元同僚の助けや手がかりから、娘は人身売買を目的とした大きな組織に拉致された事が判明する。娘が人身売買され、助けだせなくなってしまうまでの時間は96時間。これが映画のタイトル。テンポよく進むストーリー構成や、主人公ブライアンの頭の切れ具合、躊躇なく闘う姿、愛する娘を必ず助け出すという執念、全てにおいて人を惹きつける作品。こんな強くて頼もしく、頼り甲斐のあるお父さんが本当にいたら、どんなに幸せなことか。そんなことも想像しながら観れるおすすめの映画です。