地縛少年花子くん

地縛少年花子くんのレビュー・評価・感想

地縛少年花子くん
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斬新で近代的な深い深い学校の怪談

『地縛少年花子くん』は、『月刊Gファンタジー』で連載されているあいだいろ先生の人気作品です。
あいだいろ先生は『放課後少年花子くん』として、花子くんの放課後に焦点をあてた漫画も描いていて、いずれもアニメ化されています。
『地縛少年花子くん』はどんどん奥が深い内容になっていくので、お子さまには『放課後少年花子くん』の方が読みやすいです。
絵がいずれも綺麗で、筆書きのようなタッチと、色づかいが何ともいえない芸術的な可愛らしさでうっとりします。
『地縛少年花子くん』のストーリーは学園七不思議が基礎となり、謎の多い七不思議と花子くんの過去や真相を紐解きながら、不思議の世界に巻き込まれたヒロインが切ない恋心を無邪気に育んでいきます。
興味と考察が止まらない作品です。1つ気になるポイントが解かれると次の気になるポイントが出て来て、読む度に続きが気になって仕方ありません。
とはいえ、月刊連載だと続きを読むまでに間が開きます。その際には、最初から読み直すと、新たな発見があり、この解釈はこう考えたけどこう考えるとスッキリするなど、考察が無限です。
お子さまには『放課後少年花子くん』を、ある程度思考力がついたら、『地縛少年花子くん』を。まだこの作品に出会って無い人がいれば、「是非読んで!」と、オススメしたい作品です。

地縛少年花子くん
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スクエニの新たな代表作!地縛少年花子くん

今回紹介させていただく漫画は、『地縛少年花子くん』です。
作者はあいだいろ先生です。
名前を聞いたことがない人も多いかもしれません。
それもそのはず。
地縛少年花子くんは、あいだいろ先生初の単行本なのです。
初単行本となると、クオリティなどを疑うと思います。
しかし、クオリティは低くありません。
1巻の表紙を見ると、とにかく作画がきれいだと分かると思います。
アニメ塗りではないし、かといって厚塗りでもなく...。
なんといっていいのかわからない、あいだいろ先生独特の世界観が広がっています。
0巻から18巻、また、スピンオフの『放課後少年花子くん』、画集が発売されています。
2020年の1月からアニメが始まったこともあり、人気は爆上がり中。
単行本の売り切れも相次いでいます。

主人公はかもめ学園高等部一年 八尋寧々(ヤシロネネ)
物語は、七不思議七番、トイレの花子さんを呼び出すところから始まります。

「かもめ学園の伝わる七不思議の噂。旧校舎三階女子トイレの三番目には、花子さんがいて、何でも願いをかなえてくれるという。」
ヤシロは、自分の願いをかなえるため花子さんを呼び出すが...?
学園の七不思議とオカルト女子が繰り広げるハートフル便所コメディ!

出版:スクエアエニックス
連載:Gファンタジー

とにかく一度読んでみて損はないと思います。
ぜひ読んでみて下さい‼

地縛少年花子くん
9

願いを叶える、その本当の意味とは。

まず漫画の表紙を眺めてみて絵柄が好きだと思った方は読んでみて欲しいです。可愛らしいキャラクターの造形と色彩の美麗さがマッチしたイラストを眺めるだけでも、一読の価値があります。この物語はまずヒロインの少女・寧々が自身の願い事を叶えてもらうために、学校の七不思議の七番目「トイレの花子さん」を呼び出すところから始まります。しかしこのトイレの花子さん、呼び出してみたら実は女の子ではなく男の子。怖くはないかわりにどこかのらりくらりとして掴み所がなく、たまにセクハラ紛いな言動までしてくる始末。初めは信用していなかった寧々ですが、次第に彼の内にある優しさに心を開いていき、徐々に仲良くなりながら助手兼友達として彼と行動を共にするようになります。また後に祓い屋の家系である光という少年も加わって、寧々は学校で起こる怪奇現象の解決のため、生者と死者の世界の間を行き来するようになります。そこには生きている者と死んでいる者の越えられない隔たりがあり、越えられないからこそ引き起こされる行き場のない想いの葛藤が、どう転がっていくのかハラハラします。狂ってしまった此岸と彼岸のバランスの安寧を保つため、花子くん達は手を尽くすのですが、叶えたかった夢や人との繋がりなどの『未来』を、死者に与えることはできない。そんな届かなかった想いの行く末が切なかったり、残酷だったりと、怪奇を扱っているので全てがハッピーエンドの道に辿り着く訳ではなく、たまにホラーチックな一面もある作品です。でもそれだけではなく、寧々や花子くん達の交流は時に笑いあり感動ありと、見ていて微笑ましくなります。様々な展開を見せるこの物語を、是非とも読んでみてください。

地縛少年花子くん
8

レトロ可愛い個性的な作画が魅力!人を選ぶ作品

待望の人気コミックがアニメ化!!
「地縛少年花子くん」は学校の怪談を題材にしたコメディ作品。
学校の怪談である花子くんとその助手でヒロインの八尋寧々がさまざま怪異にまつわる事件を解決します。
おすすめポイントは魅力的なキャラクター、主人公とヒロインの恋愛模様、そしてレトロ可愛い作画です。
エッチでミステリアスな花子くん、夢見がちなヒロイン寧々ちゃんをはじめ個性的なキャラクターが魅力的です。
とくに花子くんの声優は緒方さんということもありセクシーボイスにキュンキュンしてしまいました。
主人公とヒロインの恋愛模様が丁寧な描写にも魅了されました。
とくに第4話「告白の木」の情景描写は必見。
第一話から最終話までに2人の関係がどのように進展するかも見どころのひとつです。
そしてこの作品の特徴的なところはなんといっても作画だと思います。
レトロで可愛く多彩な色づかいの作画はワンシーン、ワンシーンが一つのアート作品かのように美しいです。
またコマ割りを多用しており演出の仕方も目新しい。
しかし見る人を選ぶ作品でもあります。
女性向けの描写が多い点や作画が好みではない人にはあまりオススメできません。
ハマる人はとてもハマる、ハマらない人はハマらない作品です。

地縛少年花子くん
10

コメディ×怪異譚。地縛少年花子くん

今回は最終回を迎えた地縛少年花子くんについてお話させてください。
地縛少年花子くんはとにかくコメディに特化していて尚且つシリアスな場面や色んな要素が含まれていてとても見やすく面白くて、この後の展開はどうなるんだ?花子くんに何があったのか?など色々と思わされる場面も多数あってとても魅力的なアニメになっています。
セリフ一つ一つに意味が込められていたりしていて16時の書庫では花子くんの過去が描かれていたり最終回あたりでは花子くんが弟のつかさにした事などが描かれていてなぜそうなったのかとか考えてしまう要素がたくさんあります。
漫画でもそんな要素があります。漫画にもないシーンや逆にアニメにもないシーンがあってどちらも見ることをおすすめ致します。
告白の木ではドキドキハラハラする展開である花子くんの告白も見所です!
その後に本当の告白じゃないことにヤシロが泣いてしまってごめんと謝るシーンもいいですよ。
光くんとヤシロでドーナツを作って渡すシーンもいいですけどそこで現れるつかさくんに驚きが隠せませんでした。
ドーナツをダメにしちゃったことを謝る花子くん、いつもと全く違う一面を見せてくる花子くんにドキドキが隠せませんね。
もうどこにも行かないって決めたからと言った花子くんにはどんな意思があったのでしょうか。
そしてその言葉通りに七不思議として学園に残っている花子くんの秘密が明かされていくのが楽しみで仕方ないです。
語りだしたら止まらないのでこの辺で締めさせて頂きます。ありがとうございました。

地縛少年花子くん
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地縛霊と恋!?

この物語は主人公八尋寧々(やしろねね)が学校の先輩と両思いになりたいという願いを込めて大切なものを代償に願いをなんでも叶えてくれるという学園の七不思議「トイレの花子さん」をしたのが全てのきっかけになるお話になります。
八尋寧々が呼び出したトイレの花子さんは驚くことに男の子だったのです。
花子さんは言いました。「何か一つを代償に呼び出した者の願いを叶える、君にもあるんだろ?聞かせてよ願い事」と。
八尋寧々は好きな人と今すぐ両思いになりたいと願いました。
そして花子くんが差し出したのは何故かハウツー本だったのです。
その後お弁当作戦やプレゼント大作戦など試してみますがどれもうまくいきません。
そして花子さんが落とした袋を見つけて花子さんにこれは何?と聞きます、「それは縁結びの…」という言葉を聞き逃しませんでした。
花子さんが落としたものを口に含みこれが何か教えないと飲み込むと脅し紛いなことをしてそれが縁結びの人魚の鱗ということを知りました。
その事を知った八尋寧々は迷わず飲み込み「花子さんの嘘つき!」と言い放ちトイレから去ります。
その後好きな人の所へ行ったのですが相手には好きな人がいることを知って絶望してしまいます。
すると腕が鱗に変わっていって意識が飛びます。
気がつけば八尋寧々は人魚の眷属として魚になっていたのです。
そこを助けたのは花子さんでした。
そしてその途端花子さんの様子が変わり突如人魚が現れました。
人魚は八尋寧々をさらおうとしますが花子さんがそれを許しません。
願いを叶えてないからと包丁を取り出し人魚を切り捨てます。
その場を後にした人魚を見て花子さんは言いました。
「人間に戻りたい?」八尋寧々は迷わず戻りたいと願いました。
「言ったね?じゃあ、お代はカラダで払ってもらうよ」そう言って八尋寧々の労働力を代償として人間に戻しました。
「君にとって縁結びは両思いと同じ意味なんだろ?」そう言った花子さんと様々な怪異と出会うことになる怪異×恋愛ストーリーとなっています。
この度は一話の話をお話させて頂きました。
シリアスなシーンから面白いシーンまで様々なお話がありますので皆さんも是非ご購読ください。

地縛少年花子くん
10

完成度の高さがすごい

2020年にアニメが放送された「地縛少年花子くん」は、アニメの完成度が高いので自身を持ってオススメできます!(全1怪〜12怪)
「地縛」と名前が付くくらいなので、幽霊や妖(あやかし)が出てきます。こう聞くと恐怖やグロテスクの要素が強いかと思う人もいるかもしれませんが、どちらかというとギャグやほのぼの要素が強く、怖さよりも切なさが勝つと思います。

高校が舞台の作品で学生さんたちにはタイムリーな話もあるので、見やすいですね。
作品の完成度を述べると、アニメーションの動きは、3D感の強い仕様ではなく、あくまで2D感を強く残した物なので、漫画派の人でもストレスなく見られると思います。漫画のコマをそのまま採用していたり、オノマトペも文字として描かれていたり、それでいて空間を3D使用する瞬間があるので、広さや奥行きを感じることができて窮屈さはなく、むしろ世界の広さを無限に感じさせてくれます。
着色も限りなく漫画に寄せつつ、光や影などはアニメーションの良さを活用しているので、漫画の良さとアニメーションの良さを上手く使いこなしていると思いました。
声優さんたちも豪華で、妖怪や妖(あやかし)担当とまで呼ばれる大御所の人たちも多く出演なさっているので、ヘッドホンやイヤホンをつけて聞くと楽しさが倍増します。漫画もアニメも是非ご覧ください!

地縛少年花子くん
9

圧倒的世界観!

アニメ化が決まった大人気作品です。
表紙を見て頂ければ分かるのですが、かなり特徴的な絵柄をされています。このカラーの独特な怖さと可愛さは本編でも崩れません。ストーリーと相まってコミカルな可愛らしさにほっこりしていたら、いきなり突き落とされます。といっても怪異の怖さより人間的な怖さが多いです。
優しかった花子くんが一変して人間の汚い部分を主人公に突き付けたり、ネタバレになりますが花子くんの弟は無邪気に虫を殺す子供のような性格をしています。特に弟が出てきた後は少し闇を感じて作風変わっていく感じがするかもしれません。ダーク和風ファンタジーと呼ばれる作品かなと思います。
怪異との戦闘シーンは迫力があり、書き込みが細かいです。また恋愛シーンは可愛らしくさっきの戦闘でのカッコよさはどこいったんだというような青春を味わえる、振り幅の大きい欲張りセットな作品です。
内容としてはある学校の七不思議のひとつ、花子さんに主人公の寧々が願いを叶えて欲しくて接触したら花子さんは女の子ではなく少年の姿をした花子くんであった。というところでタイトルが回収されます。そして寧々は花子さんに協力してもらううちに、自分と向き合って本当に欲しかったものはなにかを見つけます。しかしそれと同時に認めたくない寧々は花子くんが隠していたリスクの高い、けれど彼女の願いが叶う怪異に関わるものを使ってしまい最終的には呪いを緩和するために花子くんと契約します。そうして二人で何者かに暴走させられている学校の怪異を治めていく話です。
怪異や初々しい人外少年の恋、特徴的大根足ヒロインが大好きな方はぜひご覧ください。各キャラクターのデザインも交通お守りピアスにしていたり、髑髏のブローチを常に携帯していたり魅力的です。作者のかたは二人体制でTwitterでよく仲が良さそうな投稿やイラストを載せていらっしゃるのでそちらで判断するのもいいかもしれません。