ヤマノススメ(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

「コミック・アース・スター」にて2011年9月より連載している、しろ原作の漫画。
女子高生の登山をテーマにした作品で、2013年1月~3月までアニメ第1期、2014年7月~12月までアニメ第2期が放送された。
著者が登山好きなこともあり、作中では実在する山の名前や登山用語・アウトドア用語が沢山登場する。
物語の舞台となった埼玉県飯能市では、アニメ終了後も数々のイベントが開催されている。

『ヤマノススメ』の概要

原作漫画は2011年9月より雑誌「コミックアーススター」で連載を開始。
しろ原作で、女子高生登山をテーマにしたストーリー漫画で、単行本第一巻が発売された時は発売日翌日にして増刷が決定する程の人気作品。
原作、アニメ版共に実在する山が詳しく書かれており、アウトドア用語、登山用語も作者が登山好きな影響で非常に丁寧な説明がされている。
登山の楽しさだけでなく、登山の厳しさも描かれ、アニメや漫画を知らない既存の登山者にも高い評価を得ている。
アニメ放送終了後も舞台となった埼玉県飯能市や、作中で登山を行った天覧山などでアニメのコラボイベントが開催されており、アニメ第3期を望む声も多い。

『ヤマノススメ』のあらすじ・ストーリー

「ヤマノススメ」アニメ第1期

人付き合いの苦手な主人公、雪村あおいは高校生になったばかりのとある日、再会した同級生の倉上ひなたから「一緒に山に登ろう」と誘われる。
人見知りが激しい上に高所恐怖症のあおいはなんとか断ろうとするが、強引なひなたに引きずられて彼女の家に連れて行かれることに。
ひなたに内心不満を持つあおいだが、その行動はあおいとの邂逅を喜んだが故の行動だとひなた本人からテントの中で聞かされ、幼い頃にひなたと一緒に山に登った記憶を思い出し、自然に「高くない山なら登ってもいい」と言う言葉を口にしていた。

ある日、学校帰りにひなたに連れられてあおいは登山用品店に向かう。そのシュラフ売り場であおいは同じ制服を来た少女、斎藤楓と出会った。シュラフ選びに迷うかえでに意見を求められ、話すうちに2人は親しくなっていった。かえでは一人で何度も登山を行っている、登山の先輩だ。
ひなたに挑発され、登る山をあおいが決めることになったがどの山がいいか分からず、あおいは知り合ったばかりのかえでに意見を求めた。
その結果、登山は高尾山に決定した。

高尾山登山の帰り、下山する道の途中でひなたとあおいは、青羽ここなと言う少女と出会う。靴が壊れて歩けなくなっていたここなの靴の応急処置をひなたが行い、そのまま2人はここなを連れてフォローしながら下山した。
すっかり親しくなった3人だったが、なんとここなは、あおい達と同じ飯能市からやってきたと言う。今度一緒に遊ぼうと言う約束を交わし、2人はここなと連絡先を交換した。

山仲間の4人が集まり、河原でバーベキューをしようと言う話が持ち上がる。あおいとここなはデザート担当、ひなたとかえでは食事担当となり、あおいはバーベキュー前日にここなを自宅に招いてデザートの準備、そして夜は楽しい2人きりのパジャマパーティーを開催した。
その翌日のバーベキューでは皆で料理をし、沢山食べて遊んでアウトドアを満喫していた。やがて夜になり、4人で夜空を眺めていた時にあおいは一人、ある決心をしていた。
「富士山に登りたい」と。

「ヤマノススメ」アニメ第2期

天覧山、高尾山、3つ峠山。数々の登山を経て、あおいはとうとう富士山への登山を決意する。

あおい、ひなた、かえで、ここなの4人での登山だ。
母から借りた防寒用のジャンバーを着て挑むも、あおいは八合目で高山病にかかってしまう。無理に進もうとしたが、楓の説得で断念。ひなたとここなの2人は頂上まで登り切ってご来光を眺めるも、下山したあおいはショックから無気力になってしまう。

富士山の登山以降、登山もせず、家に籠ってふさぎ込んでいたあおいだったが、ひなたが富士山からあおいに宛てて出したハガキが届き、それを見たあおいは最初に登った天覧山へと足を運ぶ。
そこで偶然ひなたと再会し、再び登山への意欲を見出した。

4人で谷川岳へ登ると、そこでひなたに似て人付き合いが苦手そうな黒崎ほのかと出会い、友達になった。
その翌日、山小屋であおいとひなたは朝日を眺め、幼い頃一緒に登山をして朝日を眺めた日のことを思い返していた。

あおいは県外に住んでいるほのかを地元の花火大会に招き、ひなたといつものように小さな喧嘩をしつつも、最後は5人揃って花火を眺めていた。
こうしてあおいの長くて短い短い夏は終わりを迎えていった。

『ヤマノススメ』の登場人物・キャラクター

雪村あおい(ゆきむらあおい/CV:井口裕香)

出典: blogs.yahoo.co.jp

主人公。高校一年生。
小学生の頃にジャングルジムから落ちて以降高所恐怖症で、ロープウェイにも乗ることが出来なくなった結果、料理・裁縫・読書などの室内で行う遊びを好むようになっていった。
人見知りが激しく、クラスメートに誘われても強引な理由をつけて断ってしまうほど。その一方で負けん気が強く、それを分かっているひなたに挑発され、乗せられてしまうことも多い。
山のことは何も知らない初心者だが、ひなたに連れられて登山にいく内に興味を抱くようになり、自分でインターネットを使って、少しずつ知識を得ている。
強引なひなたには再会した当初、いい印象を抱いていなかったが、一緒に過ごす内にひなたの社交性や気配りを目の当たりにして見直している。

倉上ひなた(くらうえひなた/CV:阿澄佳奈)

出典: love-voiceact.com

あおいとは同学年で幼馴染。高校生になって久しぶりに再会した。中学時代は疎遠になっていた。
あおいにとってはあまり愉快ではない思い出が残る相手でもあり、再会した後も強引にあおいを引っ張り回し、挑発して自分の計画に乗せたりと一見自分勝手に見えるがあおいのことはとても大事な親友だと思っている。
また、そんな性格に反して非常に頭が良く、学年上位の成績を誇っている。
登山をしている父の影響で、登山は大好きだがまだまだ知識は初心者レベル。

斎藤楓(さいとうかえで/CV:日笠陽子)

出典: matomame.jp

ひなたやあおいより一つ上の高校2年生で、同じ高校の先輩。山仲間。
登山用品店でシュラフ選びに迷っていた時にあおいと出会い、親しくなる。あおいにとってはひなた以外で初めての友達で、よき相談相手でもある。
長身でスタイルもいい美人なのだが、山以外のことには全く興味がない。周囲からは「スタイルがいいのにもったいない」と言われ、勉強もそれなりに出来るのだが、切羽詰まらないとやらないタイプで、「本気を出せば出来るのに勿体ない」とも言われている。
登山は元々単独行指向で、経験も知識も豊富。あおい達と一緒に登山をするようになってからは登山の先生として知識を教えつつ、あおい達を気遣いながら登ることで自分自身の登山へのスタンスも変わりつつある。
実はカナヅチ。

青羽ここな(あおばここな/CV:小倉唯)

出典: rupanana.fam.cx

あおい達より年下の中学2年生。同じ町に住んでいる。
高尾山でモモンガを探していた時に、下山途中だったあおい達と出会う。両親が共働きの為、家事が得意。あおいの第一印象は「森ガール」。
モモンガだけでなく、かわいい動物全般が大好き。特に馬が好き。
華奢だが体力も運動神経もあり、更に中学生ながら博識で、あおい達も感心する程の雑学の知識を持っている。時折妄想にふける癖がある。

雪村恵(ゆきむらめぐみ/CV:久川綾)

出典: rupanana.fam.cx

あおいの母親。最初はあおいが登山をすることに難色を示していたが、あおいの登山への姿勢を見て考え方を変えつつある。最終的にあおいの本気を認めて富士山登山用にダウンジャケットを貸した。
富士山の後、あおい、ひなた、ひなたの父である健一と一緒に霧ヶ峰へ登っている。

倉上健一(くらうえけんいち/CV:荻野晴郎・山下誠一郎(青年時代))

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