みなみけ(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

桜場コハル原作の短編漫画作品。「週刊ヤングマガジン」(講談社)にて2004年14号より連載中で既刊15巻まで発売中。4期に渡りアニメ化されドラマCDなどマルチにメディア展開されている。高校生の長女春香、中学生の次女夏奈、小学生の三女千秋の南家3姉妹の平凡な日常が描かれ、クラスメイトなど個性豊かなキャラのささいでやっかいなやりとりを面白おかしく描いた作品である。

保坂は、男子バレーボール部の部長でありイケメンと非の打ちどころのない人間であるが、妄想癖があり周りが見えなくなってしまう。そんな保坂は、春香に想いを寄せており常々妄想し独り言を吐く。

その妄想はエスカレートし、夏奈と千秋を春香の妹ではなく娘だと思っている。そのため妄想の中では、二人は幼く描かれている。

春香に依存度の高い保坂は、家事好きな春香の影響で料理も始めてしまう。その結果、手作りでそばを打ったり、本場カレーを作り上げてしまうほど本格的な料理を作れるほどまでに腕を上げてしまう。そして、その料理の腕で弁当を二人分作り、春香に渡そうとするが出来ず毎度二人分の弁当を食べる羽目になっている。

なお、保坂は未だに春香とは喋ったことがない。

マコちゃん

ある日マコトが南家に訪れた時に、千秋の姉である春香に遭遇する。そこで、マコトは春香に一目惚れをしてしまう。そこで、おかし作りをする事になり、好きな春香と一緒に作業が出来嬉しいマコトだったが、その場面を千秋に目撃されてしまう。誰よりも敬愛する春香姉様と親し気にしているマコトに激昂、ついにマコトを出禁にしてしまう。

その後、夏奈の案で女装をし、夏奈の同級生「マコちゃん」として南家に訪れる事に。そんな姿を見て千秋はマコトの女装である事に気付かずマコちゃんとして受け入れてもらえるようになり、晴れて春香とも会えるようになるのであった。

また、マコトの時は無下な扱いをする千秋だが、マコちゃんの状態では慕っている。

夏奈と藤岡

藤岡はイケメンであり人当たりも良く、女子に人気がある。サッカーの実力も確かで後輩からも慕われているものの、自分の恋愛は苦手としている。そんな想う相手は、南家次女の夏奈。しかし、夏奈も恋愛には疎く藤岡の想いに気付けずにいる。どこまでも気持ちがすれ違う二人は、直接伝えても意図が伝わらなかったり、クリスマスにプレゼントを渡してもお歳暮と捉えられてしまうなど噛み合わない日々が続く。

そんなある夏、夏休みに入ってしばらく会えなくなる事を危惧した藤岡は、夏休みの時期に花火大会に誘う事を決意する。そんな時、夏奈たちが夏休みの計画を話し合っている場面に遭遇し、そこに参加させてもらう事に。そこで、様々な予定の書いた表を的にして消しゴムを投げ、止まった所の予定を行う事になった。花火の話をするためにファミレスに行きたいと考えた藤岡はファミレスを狙って消しゴムを投じる。無事ファミレスを当てた藤岡だったが、そのほかに花火大会や海水浴などがあった事を後に気付き後悔する藤岡だった。

その後、面々で花火をする事になり藤岡も参加する事に。この夏に手だけでもつなぎたい、と決心する藤岡だったがなかなかその機会が訪れない。そして、花火も終わりに近づいた時、夏奈がお釣りを返すときに藤岡と手をつなぐ形となった。特に意図のない夏奈はそのまま皆の輪に戻るが、目標達成し一人喜ぶ藤岡であった。

冬馬と藤岡

男兄弟の末っ子の冬馬は、男勝りな女の子。運動が得意でサッカーをプレイするのが好きだった。そんな時、藤岡に出会い一緒にサッカーをするようになる。しかし、ボーイッシュなビジュアルに男勝りな言動で藤岡に男であると勘違いされてしまう。冬馬は誤解されてしまっているものの、一緒にいる事が楽しくもし女の子である事を知れたら今までの関係性が壊れて遊べなくなるのでは、と考え黙っている。

そんなある日、エイプリルフールで火事が出たと嘘をつき晩飯抜きとなった冬馬は南家を訪れる。夏奈はそんな冬馬を受け入れるが、兄のアキラから連絡があり、冬馬を懲らしめて欲しいと言われる。どうしたものかと考えていると家に藤岡がやってくる。そこで、夏奈は冬馬が実は女の子である、と藤岡に告げてしまう。どうしてバラしてしまったのかと夏奈に言うと、エイプリルフールの嘘だから大丈夫となだめる。しかし、藤岡はそれを真に受けたように、どおりでかわいいと思った、と言われ今まで関係が壊れると思い南家を飛び出し、家で布団に閉じこもってしまう。しかし、本当はエイプリルフールだからと藤岡は話に乗っただけだった。そうとは知らず悩む冬馬は結果懲らしめられる結果となったのだった。

『みなみけ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

保坂の元ネタ

保坂の料理をさせるなどの料理男子の設定は、桜場コハルの2006年当時の担当者が元ネタとなっている。

当時、作業中に差し入れを持ってきてくれることがあったが、それが担当者の手作りの弁当だった。その姿が印象に残り、「料理をする男子」というアイディアが浮かんだそうである。

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