美男高校地球防衛部(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

美男高校地球防衛部とは、2015年1月から3月に『美男高校地球防衛部LOVE!』として第1期が、2016年7月から9月に『美男高校地球防衛部LOVE! LOVE!』が第2期として放送されたアニメ作品。
愛の力を授けられたことで、愛の戦士、バトルラヴァーズに変身した男子高校生達の活躍を、まったり、ゆるゆるな日常と友情を織り交ぜながらコミカルに描いている。

だが、やはりプレゼント交換のようなイベントは最後にとっておくものだ、と煙が反論。
するとそこに、別府兄弟にしか見えない場所にダダチャがやって来て、怪人が間もなく、やって来てしまう、とジェスチャーで教える。

怪人がやって来てしまってはプレゼント交換ができなくなってしまう。
強羅のプレゼントを何としても入手したい別府兄弟は、慌ててプレゼント交換を行うよう提案する。
そしてどうにか、その目論見が叶えられ、プレゼント交換が開始されようとした、その瞬間。
一人が変身したトナカイ怪人が出現してしまう。

怪人を倒さねばならない、しかし、別府兄弟がいる手前、変身することができない防衛部。
一方、強羅のプレゼントを手に入れるためには、一刻も早く、防衛部に怪人を倒してもらいたい別府兄弟。

両者の目論見は合致し、湯基達は、別府兄弟が瞼を閉じている間に、変身しようと試みる。

ところが、トナカイ怪人が、瞼を閉じている別府兄弟に、自分から目を背けるのか、と突っ込みを入れる。
更にどうにかして小芝居を続ける湯基達と別府兄弟。

しかしそのいちいちに突っ込みを入れてくるトナカイ怪人に、ついに業を煮やしてしまう。
クリスマスパーティーがめちゃくちゃになった、と怒る湯基。それに賛同する、トナカイ怪人を誕生させた張本人である別府兄弟。

自分たちが楽しめればいいのか。どうせ自分は毎年、毎年、クリスマスで盛り上がる街や人を尻目にバイトだ、と落ち込むトナカイ怪人。
そこに湯基と強羅が手を差し伸べる。

そう言う時は、一緒に楽しめばいいんだ、と言う湯基。
トナカイさんも、パーティーへ参加しませんか、と誘う強羅。

かくしてトナカイ怪人は戦意を喪失し、出前のラーメンをプレゼントとして、プレゼント交換にも参加することになった。

プレゼント交換の結果、まずトナカイ怪人のラーメンは立が受け取ることに。
湯基がウォンさんの体毛から作ったウォンさんの形を模したストラップは、硫黄が受け取った。

立が用意したブリザーブトローズの入ったドームは、煙に。
その煙が用意していたのは、防衛部に届いていた写真つきのハガキ。
それは留学先でクリスマスパーティーを楽しむ生徒会からのもので、それを受け取ったのは熱史だった。

そして別府兄弟は、念願叶い、強羅が用意したプレゼントを手に入れることができた。
プレゼントである手袋を、片方ずつの手に装着して、喜びに浸る別府兄弟。

一方、別府兄弟が強羅のことを想い編んだセーターを手に入れたのは、湯基。

クリスマスの街中では、プレゼントとお菓子の入ったクリスマスブーツを手に喜ぶトナカイ怪人の姿があった。
その姿は、やがて一人の姿へと戻っていった。

第8話『愛は雪のように』

年末。『黒玉湯』に集った防衛部は、ゆるい時間を過ごしていた。
ただ正月を思い思いに過ごしたいため、一緒に過ごそうと言う湯基の願いも空しく、強羅が作った手打ちそばを食べた後には解散することになっていた。
そして手打ちそばを食べ終わった煙、熱史、硫黄、立が、引きとめようとする湯基の言葉を振り切り、玄関を出ようとした、その時。
超局地的大雪に見舞われ、『黒玉湯』は雪に閉ざされてしまう。

当然、外に出ることなど叶わなくなってしまい、仕方なく煙達は、『黒玉湯』で年を越すことにする。

勿論、この異常現象は別府兄弟によって引き起こされたものだった。

『黒玉湯』を監視、盗聴していた別府兄弟は、強羅と湯基達が仲良く、年末の時間を過ごすのが許せなかった。
幼い頃、やはり楽しい年末年始を過ごすことができなかった悔しさもあり、彼らは湯基達の邪魔をすることを決心する。
そこで5浪中の身で、報われない思い一杯で街中を歩いていた仁藤真に目を付け、彼を怪人化。

そして雪だるま怪人の力によって、『黒玉湯』周辺だけ、超局地的大雪に見舞われたのだった。

めでたく皆で一緒に新年を迎えることができた防衛部。
しかしその喜びに浸る間もなく、ラブブレスレットが怪人の出現を告げる。
しかも雪だるま怪人は、湯基達が変身する隙も与えず、部屋に乗り込んでくる。
だが、正月くらいは休ませろ、と防衛部は怪人を相手にしない。

戦意をそがれてしまった怪人は、別府兄弟に助けを求めようとする。
しかし別府兄弟は、既に怪人により湯基達の正月がめちゃくちゃになってしまっていることを想像し、喜んでいた。
その様子を見た雪だるま怪人は、真実を言い出せずに困ってしまう。

部屋から出ることなく、お正月を満喫していた防衛部。
だがかるたゲームの結果、煙と立が罰ゲームとして買い出しに出かけることに。

その道中、チャンスとばかりに雪だるま怪人が攻撃を仕掛ける。
猛吹雪、氷により足元が滑る、と言った攻撃も、しかし、部屋の中に閉じこもり退屈し、刺激を求めていた2人にとっては、ちょうど良いものだった。
結果、2人を楽しませてしまった雪だるま怪人は、絶望のあまり切腹しようとしてしまう。

一方、残された湯基、熱史、硫黄、そして強羅は、雪合戦に興じていた。
その様子を盗み見た別府兄弟は、強羅のために編んだセーターが湯基に着られていることに怒りを覚える。
そして、改めて怪人によって湯基達の時間を破壊しようと、雪だるま怪人を呼び寄せる。

買い出しから煙と立が戻ってきたタイミングで、雪だるま怪人もやってくる。
面倒くさがる防衛部だったが、硫黄が作ったかまくらを破壊されたことに怒り、変身する。

永遠に冬にしか生きることができない雪だるまの気持ちがわからないだろう、と言う雪だるま怪人に、けれど雪だるまは、みんなに愛されて、みんなの心をぽかぽかの春にするよ、と答える。

その言葉に雪だるま怪人は浄化され、無事、人としての姿を取り戻したのだった。

無事、初詣に出かけることができた防衛部。
そこには、次こそは大学に合格できるように、と願う真の姿があった。

そして防衛部の前に別府兄弟が姿を見せる。
別府兄弟は防衛部の前で変身を遂げると、これまで怪人を送り出してきたのは自分たちの仕業であり、自分たちは防衛部に対する存在、VEPPerだと告げる。
突然のことに、防衛部はあっけにとられるばかりだった。
(なお、お互いの正体がばれないように施されていたモザイク、音声加工はいつの間にか、無くなっていた模様。このことに関しての詳しい説明などはない)

第9話『愛の化学物質』

突然、別府兄弟に正体を明かされた防衛部。
しかしそれから約1ヶ月半の間、それに対して何かの反応を示すわけでなく、それを柳のごとく受け流しながら、相も変わらず、だらだらした日々を過ごしていた。

そのことに怒り狂った別府兄弟は、バレンタインデーに、より防衛部に対しての攻撃を強めることを決心する。
更に『黒玉湯』を盗み見た別府兄弟は、相変わらず、強羅と仲の良い湯基の様子を目にする。
湯基さえいなければ、と嫉妬に駆られた別府兄弟は、同時に湯基の存在も消してしまうことを決意する。

そしてやって来た2月14日。バレンタインデー当日。
机一杯のチョコに満足そうな立。
その立からもらったチョコを、まんざらでもない様子で口にする硫黄。
熱史からもらったチョコを味見する煙、と防衛部はそれぞれがバレンタインを満喫していた。

更に防衛部の部室には、見るからに豪華そうなチョコレートの贈り物が置かれてあった。
誰からの贈り物かわからないものだから、と食べるのをためらう煙、熱史、硫黄、立。
しかし人を疑わない性格の湯基は、贈ってくれた人に悪いから、とそれを一気食いしてしまう。

実はそれは、別府兄弟からの贈り物だった。
高度な科学技術が加えられたそのチョコレートには、食べると何に対してもドキドキしてしまい、幸せボケになり、戦闘力が著しく低下してしまうと言う作用があった。
防衛部の戦闘力が低下した隙を狙い、その壊滅を実現させようと言うのが、別府兄弟の目的だった。

かくしてチョコレートを食べてしまった湯基は、抑えられないドキドキ感から煙、熱史、硫黄、立に襲い掛かる。

湯基に追いかけられ、硫黄は押し倒されてしまい、立は壁ドンをされてしまう始末。
明らかにいつもとは違う様子の湯基に、煙達は大いに戸惑う。
と、そこに別府兄弟があらわれ、変身。
改めて防衛部に宣戦布告するが、やる気がない煙達には完全にスルーされてしまう。
しかも湯基になつかれ、身動きが取れなくなってしまう。

そこで別府兄弟は、自分たちのしもべである別府APesである男子生徒を数人、まとめて怪人として送り込むことにする。

怪人たちの出現に、とりあえず変身する湯基達。
だがあまりの数の多さに、煙達は戦うのをいつも以上に面倒くさがる。

しかし湯基は、いつも以上に張り切ってみせる。
バレンタインデーにチョコをもらったことがない、その寂しさ、悔しさを別府兄弟に利用され、チョコ怪人になってしまった男子生徒たちの心を、湯基の愛らしい存在、言動が癒やしていく。

かくしてチョコレート怪人は浄化されていき、別府兄弟の計画はまたしても頓挫してしまうのだった。

第10話『愛と喝采の日々』

いつも元気な湯基が珍しくため息を吐き、落ち込んでいる。
煙達が理由を聞くと、眉難ランドが閉園されてしまうとのこと。
眉難ランドは地元の遊園地で、湯基にとっては強羅との様々な思い手がある、大事な場所だった。

しょぼいから仕方ない。
あそこに行って別れなかったカップルはいないから仕方ない。
煙達は閉園に納得を示すが、湯基はやはり納得ができない。

見かねた煙達は、お金を出し合って湯基を眉難ランドに招待することにする。

一方、別府兄弟もまた、別府APesの巡屋円太郎から、眉難ランドが閉鎖されることを知る。
別府兄弟にとっても、眉難ランドはとても大切な思い出のある場所だった。

そんなことを知らない円太郎は、眉難ランドをダサいと評する。
その発言に別府兄弟は怒りをあらわにし、彼を怪人へと変化させてしまう。

ガラガラの眉難ランドを楽しむ防衛部。
その最中、湯基は幼い時のことを思い出す。

眉難ランドではしゃぎ疲れ、ベンチに寝かされた湯基。
その様子を見守る強羅の腕には、ラブブレスレットがあった。
その頃、強羅はヒレアシによる『地球滅亡できるかな』の計画を頓挫させるべく、先代バトルラヴァーズとして戦闘に身を置いていたのだった。

そんな時、湯基達のラブブレスレットが怪人の出現を告げる。
円太郎が変身した回転木馬怪人は、その凝った設定の全貌を見せる間もなく、あっと言う間に浄化されてしまう。

そして防衛部の前には、別府兄弟が立ちはだかる。

何かと自分たちにとはり合おうとする別府兄弟に、防衛部は和解を申し出る。
しかし別府兄弟は応じない。
その理由を問いかけると、もしかしたらマキシマムゴウラーは、つまり先代バトルラヴァーズとして活躍していた強羅は、自分たちの兄になってくれていたかもしれない存在だ、と答える。

幼い頃。
宇宙テレビで大人気放送中だった番組『地球滅亡できるかな』。
そこで、ヒレアシによって送り出されていた怪人と戦う強羅の姿は、別府兄弟にとっては憧れそのものだった。

昔、別府兄弟がまだ地球に住んでいた頃。たまたま訪れた眉難ランドで開催されていたヒーローショー。
しかしそれは、ヒレアシによる策略で、そこで暴れていた怪人、カニ怪人に別府兄弟はとらわれてしまう。
逃げることができず、ただただ叫びを求める声しか出すことしかできない別府兄弟の前にあらわれたのが、マキシマムゴウラーだった。

強力なカニ怪人の攻撃に苦戦を強いられる強羅。
しかし諦めない心、そして強羅にバトルラヴァーズとしての役割を与えたハシビロコウ先輩の攻撃により、強羅は勝利をおさめる。

自分を助けてくれた強羅の後ろ姿に、別府兄弟はずっと自分たちの傍にいてくれればいいのに、と願う。
だが湯基を1人で待たせていた強羅は、長居することができなかった。
そのため、お手製のおにぎりを2人に渡し、わんぱくでもいいから、どうかたくましく育ってほしい、と2人に約束を託し、さっそうとその場を去って行ってしまった。

自分たちを助けてくれたヒーローの姿を、宇宙に行ってからもなお、別府兄弟はテレビの中で見続けていたのだ。

真相を明かされ、湯基は、ならばなおさら、別府兄弟とは仲良くしたい、と言う。
一方、煙達は、そんな理由でこれ以上、つきまとわれても困る、と言う。
結局、話し合いによる和平を防衛部が求めたところで、その場は解散となった。

そして眉難ランドを後にした防衛部は、『黒玉湯』へと向かう。
しかしそこに、強羅の姿はなかった。
薪割りの場所に向かうと、血の付いた、割られた薪の欠片が落ちていた。

実は薪割りの途中。
くしゃみをした拍子に、薪の欠片で額を打った強羅は失神してしまっていた。
そしてその彼を、別府兄弟は拉致し、棺に入れ大事に保管していたのだった。

第11話『愛すればこそ』

湯基達は必死で強羅の姿を探す。
しかし見つけることはできなかった。
心配そうな湯基に、煙、熱史、硫黄、立は励ましの言葉をかける。

一方、ようやく、憧れの強羅を独占することに成功した別府兄弟。
元々、地球人だった彼らは、父親の会社の都合で地球から宇宙への引越しを予期なくされていた。
宇宙テレビの影響もあり、宇宙では地球人に対する評価は最低で、別府兄弟もいじめにさらされていた。
それでも、彼らが生き抜くことができたのは、テレビの中で強羅の姿を見ることができたからだった。

一方、久しぶりの登場となる生徒会。
勉学について話し合う彼らに、次々と縁起の良くないことが降りかかる。
靴ひもが千切れ、黒猫が横切り、お皿が割れ、食事中にお箸が折れ、更に赤い月が夜空に輝き、しかも気づけば日付は13日の金曜日。
錦史郎は、もしかしたら熱史の身に悪いことが起きているでは、と心配する。
そのことを問い合わせたい、けれど、素直に問い合わせることができない錦史郎に、燻は用事はないけどメールしてみた、とメールを送ってみるよう促す。
勇気を出して、錦史郎は熱史の携帯にメールを送る。

しかし時すでに遅し。
熱史はトイレに携帯を落としてしまい、携帯は使い物にならなくなってしまっていた。

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