Nujabes(ヌジャベス・瀬葉淳)とは【徹底解説まとめ】

Nujabesとは、日本のDJ/トラックメーカー/音楽プロデューサーである。活動開始は1995年。2010年2月26日、交通事故に遭い36歳という若さで夭折した。彼が作るジャズとヒップホップを混ぜた「JAZZY HIP HOP(ジャジー・ヒップホップ)」は国内外で高く評価されており、後に世界的ムーブメントになる「Lo-fi HIPHOP(ローファイ・ヒップホップ)」のルーツにもなった。2018年、音楽ストリーミングサービスSpotifyの「海外で最も再生された国内アーティスト」にて3位を獲得。

「Luv(sic)」シリーズのうち、アメリカで最も人気のある楽曲。元ネタはIvan Lines - Tens (Calmaria)。part3を作ることにShing02は反対していたがNujabesから送られてきたビートを聞いたところ、これならメイクマネー的な流れになっていた当時のヒップホップシーンへ向けて歌えると思い了承した。この曲は、Nujabesが楽曲提供したアニメ『サムライチャンプルー』の影響もあって、アメリカを中心に急激に人気を得た。

Feather(feat.Cise Starr & Akin from Cyne)

Nujabesの楽曲の中で再生回数が高い曲の1つ。元ネタはYusef LATEEF - Love theme from The Robe。『Kei Nishikori meets Nujabes』にも再収録されている人気曲。2小節のループが綺麗でNujabesがサンプリングにこだわっているのがわかる。この曲はNujabes10回忌追悼記念イベントの映像「Pray for Nujabes」にも使われた。

Aruarian Dance

こちらもNujabesの楽曲の中で再生回数の多い1曲。同曲は、アニメ『サムライチャンプルー』のサウンドトラックであり、海外ファンからの支持が高い。ブラジルのギタリストのLaurindo Almeida 「The Lamp is Low」をサンプリングした1曲。YouTubeのコメント欄は英語のコメントが多数を占めており、希望や幸せをもたらしてくれたという内容のものが多い。

Luv(sic) part6(Uyama Hiroto Remix)(feat.Shing02)

「Luv(sic)」シリーズでPVがある唯一の曲。「Luv(sic) Gland Finale」はNujabesが亡くなった後、彼の携帯に入っていた「Gland Finale」という題名のビートを使って作られた曲。「Luv(sic) Gland Finale」のリリース時にUyama Hirotoのリミックスバージョンを使ってPVを作った。「出会い」から「別れ」を経てたどり着く「再生」をテーマに描かれる音楽叙情詩の最終章。

Nujabesの名言・発言

「最高の2小節を見つけたい」

サンプリングするときのビートのこだわりが強く特に2小節間のループ感を重視していたため、これは彼の口癖だったそう。そのループ感の心地良さが、後にNujabesの音楽がジャジー・ヒップホップと呼ばれる理由にもなったのだろう。

「自分は弱者だ」

彼は若い頃にたくさん辛い思いをしたそうだ。いつも自分は弱者だと語っており、人が辛いと思ったとき、悲しいと思ったとき、感情の琴線を刺激するようなメロディを作りたいという思いが彼の音楽の根底にあった。

Nujabesの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

雲見(Kumomi)での家族との思い出

毎年夏休みには家族と一緒に西伊豆の雲見に行っていたそうだ。Nujabesの楽曲にも「Kumomi」があるように、彼にとって家族との思い出も含め描きたい心象風景だった。郷愁を誘い、心の琴線に触れるサウンドが日常に寄り添ってくれるため愛され続けている。

話は不器用ながらも熱心な音楽好き

Nujabesは1994年頃、渋谷にあるクラブ「DJ Bar Inkstick(DJバー・インクスティック)」によく通っていた。DJ中に「この曲なんですか?」と聞いてくるようなただの音楽好きだった。人付き合いよりも音楽を重視するためか「話は不器用ながらも熱心な音楽好き」とも言われていた。

海外のラッパー相手に一切妥協しない

Nujabesは首を振らずに家で聞くヒップホップがあってもいいのではないかと話していた。アルバムのプロモーションもレコードショップを回るだけでなく、カフェや美容院にフライヤーやサンプルを持っていくように頼むという斬新な発想を持っていた。

BGMになるヒップホップ

Charlie_Propj8
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@Charlie_Propj8

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