ヒストリエ(Historie)のネタバレ解説・考察まとめ
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2003年から「月刊アフタヌーン」で連載されている岩明均による歴史漫画。マケドニア王国のアレクサンドロス大王に仕えた実在の人物である書記官エウメネス。古代オリエント世界を舞台に、名家の息子として育てられた彼が陰謀によって一時は奴隷に身を落としながらも徐々にその才能を開花させていく様が描かれる。
サテュラ
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エウメネスが瀕死のうちに流れ着いたボアの村で出会った少女。ヒエロニュモス邸で飼われていたネコと偶然同じ名前だった。後にエウメネスとは恋仲になる。サテュラの許嫁ダイマコスとボアの村との争いをきっかけにエウメネスは村を離れることを選択し、互いに惜しみつつも別離することになる。
ダイマコス
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ボアの村を庇護していたティオス市の実力者フィレタイロス家の長男。サテュラの許婚。穏健派の父が病に倒れたことをきっかけにボアの村を征服しようとするが、エウメネスの巧みな戦略により惨敗を喫し討ち死にする。
テレマコス
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ダイマコスの弟。兄と異なり温厚な性格で、兄の企てを察し内密にボアの村の人々に撤退することを勧める。兄の死後、ボアの村との和睦の証として彼の許婚であったサテュラを娶ることになった。
アッタロス
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マケドニアの名門貴族。エウメネスがペラに来た際の居候先の主人。先妻との間の子を戦で失って以来自暴自棄気味となっている。砕けた性格で親しみやすい人物だが、それゆえに真面目な性格の後妻やその親族たちとは性格が合わず苦手にしている。
エウリュディケ
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アッタロスの姪。アッタロス邸に頻繁に顔を見せている。アッタロスに似てかなり砕けた性格で親しみやすい人物。エウメネスの考案した「マケドニア式将棋」を覚えるとすぐさま作った当人よりも強くなってしまうほどの才能を見せる。後にエウメネスと恋仲となる。
アレクサンドロス
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フィリッポスの第4王妃オリュンピアスの子。マケドニアの将来を担う人材となるべく期待された若者たちが集まるミエザの学校においても文武共に際立つ才能を持つ。また、驕ることなく身分の別け隔てなく接する謙虚な人柄は王国の後継者として非の打ち所がないが、実はその内面に別人格「ヘファイスティオン」を潜ませる二重人格者である。
ヘファイスティオン
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アレクサンドロスの中に潜むもう一つの人格。冷淡で粗暴な「不良」とされる性格。この人格が表に出ている間は顔のあざを化粧で消しており、アレクサンドロスの人格は眠っている。しかし、アレクサンドロスの人格が表に出ている間もヘファイスティオンの人格は覚醒しており、アレクサンドロスの行動を把握している。ヘビを嫌悪している。性格は正反対だがアレクサンドロスの人格を嫌っているわけではなく、むしろ気にかけている描写が見られる。
オリュンピアス
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フィリッポスの第4王妃でアレクサンドロスの母親。淫蕩な性格で、作中では幾人もの情夫と交わっている様子が描写されている。息子がフィリッポスを越える存在となることを強く望んでおり、自ら切り殺した愛人の死体を前に呆然と震えるアレクサンドロスがより強くなるためヘファイスティオンを作り出した。大蛇を飼っている。
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寄生獣のネタバレ解説・考察まとめ
『寄生獣』とは、岩明均による漫画作品、及びそれを原作とするアニメ、実写映画。人間に寄生し、人間を食らう寄生生物。そんな生物(ミギー)が右手に寄生してしまったため、数奇な運命に翻弄されることになった泉新一。単なるモンスター物、ホラー物ではなく高度な哲学性、テーマ性が物語を彩っており、今なお根強い人気を誇っています。
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寄生獣の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
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目次 - Contents
- 『ヒストリエ』の概要
- 『ヒストリエ』のあらすじ・ストーリー(第1部)
- プロローグ
- 少年期(カルディア)
- 少年期-青年期(パフラゴニア)
- 故郷カルディアへ
- 『ヒストリエ』のあらすじ・ストーリー(第2部)
- マケドニア首都ペラへ
- アレクサンドロスとヘファイスティオン
- ペリントス、ビザンティオン遠征
- カイロネイアの戦い
- 主要登場人物・キャラクター
- エウメネス
- アリストテレス
- アンティゴノス(フィリッポス)
- パルメニオン
- ヒエロニュモス
- ヘカタイオス
- ゲラダス
- カロン
- トラクス
- サテュラ
- ダイマコス
- テレマコス
- アッタロス
- エウリュディケ
- アレクサンドロス
- ヘファイスティオン
- オリュンピアス
- アンティパトロス
- フォーキオン
- 『ヒストリエ』の用語
- オデュッセイア
- ヘロドトス
- 『ヒストリエ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- エウメネスの絶叫
- 「書物から得た知識の多くが、ほったらかしにしておけばいつまでも“他人”なのだが、第三者にわかりやすく紹介してみせる事で、初めて“身内”になってゆく」
- 大蛇に呑まれる男
- 「今は自由の軽さと重さ存分に味わっております」