はたらく魔王さま!(はたまお)のネタバレ解説・考察まとめ

『はたらく魔王さま!』とは、勇者に敗れて異世界エンテ・イスラから地球へと逃走した魔王サタンが、追手と戦いながらもフリーターとして奮闘する姿を描いたライトノベル。勇者や魔王といった使い古された設定に新しい魅力を与えた作品として好評を博し、様々なメディアミックスを果たしていった。
勇者エミリアに敗れ、異世界の東京・笹塚へ辿り着いた魔王サタンは、超有能・超善良なフリーターとして生活しつつ再起を図る。しかし追手の登場や部下の謀反により、彼の平穏なパート生活は波乱万丈を極めていくのだった。

CV:日笠陽子(アニメ版)/浅川悠(ドラマCD版)

人間と天使のハーフ。17歳。
大法神教会の勇者だが、立場を分かりやすく言えば「派遣勇者」らしい。
魔王軍侵攻に伴い、父との平和な日常を壊された過去から、魔王サタンに復讐を誓う。
気性が荒く強気な性格だが、非常に仲間想い。時たま年相応の涙もろい一面を見せることがある。
魔王らしからぬ振る舞いを見せるサタンに触れてからは、現状と復讐心の狭間で葛藤する。

ルシフェル/漆原半蔵(うるしはら はんぞう)

出典: dengekionline.com

CV:下野紘

悪魔大元帥のひとり。
元は暁の子と呼ばれた大天使であったが、暇を持て余して堕天した。
気まぐれで謀反を起こし、魔王サタンとエミリアの共同戦線を前に粛清された後は魔王城で居候を開始。笹塚で働いた悪事の為に迂闊に外出できず、徐々にニート堕天使へと落ちぶれていく。
年齢は不明だが、いわく「佐々木千穂の数百倍は生きている」らしい。

クレスティア・ベル/鎌月鈴乃(かまづきすずの)

出典: dengekionline.com

CV:伊藤かな恵

魔王城の隣に越してきた大和撫子。
実はエンテ・イスラからやって来た大法神教会訂教審議会筆頭審問官であり、勇者エミリアに味方して魔王サタン達の討伐を手助けする為に派遣された。
無害で人間とさほど変わらない悪魔たちの本性を目の当たりにし、現状と信仰心の狭間で葛藤する。
実年齢は20代前半。

アラス・ラムス

CV:日笠陽子(テレビアニメ版ドラマCD)/木野日菜(テレビアニメ第2期)

突如ヴィラ・ローザ笹塚に出現した巨大なリンゴの中から出現した少女。魔王のことを「ぱぱ」、恵美のことを「まま」と呼び、彼らとその周囲の人々を大混乱に陥れる。エンテ・イスラ関連の存在であることは明白だったため誰かに預けることもできず、以後魔王たちの日常には“育児”という要素が加わることとなり、「子どもの前で争うわけにもいかない」との理由から彼らの結びつきを一層強固かつ複雑なものとしていった。
その正体は、エンテ・イスラの発祥にも深く関与する「セフィロトの樹」の分身。巨大なリンゴはセフィロトの果実であり、セフィロトの気配を察知した時は大人びた口調になる。

サリエル/猿江三月(さるえ みつき)

CV:井口祐一

大法神教会の訂教審議会に所属する大天使。行方を絶ったオルバの捜索のため地球に来訪し、力衰えた魔王の抹殺のために暗躍。恵美に魔王を倒す意志が無いと見て取ると、勇者としての資格無しと判断して彼女を拉致し、その身と一体化している聖剣を回収しようとした。
一連の策略を魔王たちに打ち破られた後、身の振り方に悩む内に魔王のバイト先の店主である木崎に一目惚れし、連日店に現れては愛の言葉を口にするようになる。これに木崎は辟易としているが、来店するたびに大量の商品を購入していくため追い払うこともできずにいる。

『はたらく魔王さま!』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ヒロインレースの勝者は千穂

ヒロイックに活躍する主人公がいれば、それに惹かれるヒロインが1人に留まらないことはよくあることである。『はたらく魔王さま!』にも恵美、千穂、鈴乃と3人のヒロインが登場し、それぞれがそれぞれの形で次第に魔王を認め、そして想いを寄せるようになっていく。
序盤から中盤にかけては、「そうはいっても、なんだかんだメインヒロインである恵美が最終的に魔王とくっつくのだろう」と考えるファンが少なくなかったが、物語が進むに連れてヒロインレースは意外な展開を見せていく。恵美たちと共に大冒険を繰り広げる中、「自分の生まれた世界とエンテ・イスラの懸け橋になりたい」と考えるようになった千穂が大きな成長を遂げ、魔王にとっても特別な存在として強く意識されるようになり、ついにはライトノベル版最終巻で彼と結ばれるのである。

物語完結時点で、魔王は恵美や鈴乃に対しても大切な女性だとの意識自体は持っているが、あくまで第一なのは千穂だと明言している。千穂も千穂で勝者の余裕なのか「魔王の隣に恵美さんがいてもいい、だけど一番は私」と懐の広いところを見せつけており、魔王を巡って恵美や鈴乃に対抗心を燃やしていたのが嘘のような成長を遂げている。
この意外な展開にファンは驚きつつ、「物語全体を通して一番成長したのは千穂なのだから、考えてみれば当然の流れだ」と素直に受け入れた。目立つキャラクターである魔王や恵美だけでなく、千穂に注目して物語を見ていくと、本作の新たな魅力が見えてくるはずだ。

『はたらく魔王さま!』の作品レビュー

『はたらく魔王さま!』ライトノベル情報

www.amazon.co.jp

2011年から電撃文庫(アスキー・メディアワークス)にて和ケ原聡が連載中の原作ライトノベル。イラスト原案は029。
魔王サタンらのエンテ・イスラ時代を描いた過去編を含めて既刊18巻~以下続刊。
プロトタイプ作の『魔王城は六畳一間!』が、第17回電撃小説大賞銀賞を受賞している。

Toshi5
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@Toshi5

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