Back 4 Blood(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Back 4 Blood』とは2021年10月にWB Gamesより発売された協力型ゾンビFPSゲームである。『Left 4 Dead』『EVOLVE』の開発元でも有名なスタジオであるTutle Rock Studiosが開発した。ソロでのプレイはもちろん、他プレイヤーとの協力、対戦(PVP)などプレイスタイルの多さが魅力である。またカスタマイズ可能なアクションも豊富。
寄生虫に感染し各地で猛威を振るうゾンビ「リドゥン」と、耐性を持つ「クリーナー」たちの戦いを描く。

トラックで脱出を図るクリーナー達

邸宅前まで行くとロジャーズの声が聞こえた。「あぁ、来たか。司令官から話は聞いている。ちょうどいい時に来た、きっと気に入るぞ。」そう言うとロジャーズは邸宅から数発何かを森に向かって撃ち込んだ。
着弾地点で大きな音と共に青白い煙が上がる。「いいぞ…いいぞ!前回より反応が断然速い!成功だ!」とロジャーズは喜んでいる。
「すごい…」クリーナー達とロジャーズは兵器の威力に圧倒され微かな希望すら抱いていた。「残りも撃ってみようか?」ロジャーズはそう言うと再び森に向かい砲撃を放つ。
だがその時、辺りにリドゥンの咆哮が響き渡った。「クソッ」とカーリーは何かを察したように銃を構える。
ロジャーズは「いや、薬品は完璧だった!フィリップスが間違っていた。リドゥンは…危機を察知出来るんだ!」と驚いている。カーリーが「何ぼけっとしてんの?あいつらを倒すんだよ!」とロジャーズに叫んだが、残念ながら彼が言うには今ある分は全て撃ち尽くしてしまったらしい。
すぐさまドクは「なら早く行きましょう!」とロジャーズに呼びかけるが「研究を諦めろと言うのか?あれがないと薬品はできんぞ。」とロジャーズは逃げる事を拒んだ。
時間がないと判断したジムが「認めたくはないが、あの研究は必要だ。トラックに乗れ!必要なものを取って来る!研究成果を回収するんだ。」と邸宅内へと消えていった。デビルワームに感染し人間が狂暴化したコモンリドゥンや、コモンリドゥンからさらに変異した巨大なオーガが邸宅に迫る中、他のクリーナーの援護もあり無事、研究成果を回収した。
そして、トラックに全員乗り込んだことを確認したドクはトラックの荷台を叩き発進の合図をだす。トラックは急発進し、クリーナー達はロジャーズを連れ邸宅から脱出した。

窮地の友

バスで脱出するクリーナー達

ロジャーズは言った。「チャンス到来だ、手を貸してほしい。T5によるバイオマスへの作用は予想通りだった。君たちの助けがあれば、これを局地的に投与できる。」
そのためにはセネカ屋外催事場の古い感染症対策センターに向かい、T5の材料を手に入れる必要がある。兵器を作るために必要不可欠な薬品を見つけるためクリーナー達は急いで向かう事になった。
フィリップスから無線が入る。「ここからは一筋縄ではいかないだろう。」クリーナー達はより一層気を引き締め、対策センターを目指した。学校や崩壊した建物を通り抜け、傷つきながらもリドゥンを一掃していくクリーナー達は疲れも見え始めてはいるが、休む暇などなかった。
この前代未聞かつ異常なパンデミックに終止符を打つため、地獄に続く道をひたすら前へと進んでいく。

死体の山

ヘリに乗り込んだクリーナー達

感染症対策センターにたどり着いた一行は施設内の研究区画へと向かう。
そこへロジャーズから無線が入る。「そろそろ現場の近くだろう。近くで化学薬品が見つかるはずだ。十分集まったころ、空路で迎えに行く。それから少し実施テストをしたい。」これを聞いた陰謀論者のクリーナー、ホフマンは「俺としては形勢逆転するのが楽しみだ。」と薬品を集めるため先を急いだ。
施設内を探索していたドクが“CDR“と書かれたセキュリティールームを見つけた。「ここを調べてみよう。」薬品やサンプルが散らばる部屋内を隈なく探し回るクリーナー達。すると「あったぞ!」とホフマンが目当ての化学薬品を見つけた。薬品を手に入れた一行は脱出経路を探し再び襲い来るリドゥンの中を進み始めた。
ロジャーズから無線が入る。「よし、よく聞いてくれ。細かい作業だが、さほど難しくはない。フィリップスが君らに任せたのは正解だったな。正直不安だったが、彼は私をまた現場で危険に晒すことを望まなかったんだ。さぁ、あと一歩のところまで来たぞ!まぁ、肝心なのは君らが大成功を収めたということだ。では、そろそろ楽しいテストといこうか?」
手に入れた薬品“T5“を使ったT5グレネードのテストを行うようロジャーズはクリーナー達に指示を出した。雨のような銃撃を受け怯んだオーガにドクがT5グレネードを放った。「やった!そして私はまだちゃんと生きている!」グレネードは見事命中しリドゥンは死に際にもがき苦しんでいる。T5グレネードの威力は申し分なかったようだ。
敵を一掃しテストを完了したクリーナー達は待機していたヘリに乗り込んだ。だが、無線機から聞こえたロジャーズの声は喜んではいなかった。「残念だが勝利の余韻に浸るのはまだ早いようだ…。」

忌まわしきもの

フィリップスの前に現れた巨大なリドゥン

クリーナー達を乗せて上空を飛ぶヘリの下ではフィリップス達がリドゥンと戦っていた。フィリップスが装甲車に装備されたミニガンで応戦していると、突如地面が揺れだし今まで見たリドゥンとは比にならない程巨大なリドゥン「アポミネーション」が姿を現した。一変した状況に動揺したウォーカーは「一体何なんだ?」と辺りを見渡した。ロジャーズから無線が入る。「この宇宙こそが我々を我々たらしめるものだ、ミスターウォーカー。我々は自らの傲慢さの代償を払わなければならない。」
マムがロジャーズに言う。「今は詩なんていらないんだよ、バカ。どうやって倒す?」するとホフマンは「まだこれがある。」とT5の入ったタンクを見せた。
ウォーカーが「あと1発だ。仕留めるぞ!」とヘリを近づけるよう指示を出すとヘリはアポミネーションの頭上へと移動を開始した。その間にウォーカーとホフマンはT5入りのタンクをヘリのドア際へと運び出す。
アポミネーションがヘリを飲み込もうと大きく口を開けたのを確認したマムが「今だ!」と叫ぶと、ウォーカーとホフマンはT5グレネードを大きく開いたアポミネーションの口に投げ込んだ。タンクが口に入ると同時にウォーカーがヘリに装備されたミニガンを巨大なアポミネーション目掛けて発射した。勢いよくタンクが爆発し、アポミネーションは奇声を上げ悶えだした。すかさずマム達も銃を取り一斉に弾丸を撃ち込むと、たまらず巨体を揺らしながら地面へ倒れこんだ。
しかし、そこへオーガが現れヘリに向かって自身の肉塊を投げつける。肉塊を避け切れずプロペラを破壊されたヘリは、なす術無く炎に包まれクリーナーもろとも墜落した。
最悪の事態は続き、倒したはずのアポミネーションも再び動き出す。フィリップスは「私がこの町を作ったんだ。破壊されてたまるか!」と装甲車を降り走り出し、落ちていたライフルを手に取る。兵士たちに「行くぞ!」と声をかけ、先陣を切り強大な破壊神アポミネーションへ向かっていった。

終わりの始まり

地上に生還したクリーナー達

墜落したヘリを抜け出したクリーナー達はフィリップスを追ってトンネル内にいた。「貴重な人材を失った。」とホフマンがロジャーズが助からなかったと皆に伝えたが、悲しんでいる余裕などなかった。
フィリップスから無線が入る。「我々は今、例の生物と交戦中だ。あぁ、ここはトンネルだらけだな…。」クリーナー達は足早にフィリップスの元へ向かった。フィリップスの後を追うと地面から突き出た何本ものアポミネーションの触手を発見。
この触手を辿っていけばあの巨大な怪物の元へたどり着くはずだ。だがまずはこの触手を破壊しなければならない。クリーナー達は手分けして触手の排除を急いだ。
しばらく進むと地面に大きな穴が開いていた。触手がこの穴の中から伸びていることを確認したクリーナー達は躊躇することなく穴の中へ入っていく。すると、そこにはアポミネーションが口を開けて待っていた。コモンリドゥンや伸びてくるアポミネーションの触手を回避しながら、クリーナー達はこの気味の悪い巨大な怪物を倒すため、弱点となるコアを目掛け一斉射撃を開始した。
さすがのアポミネーションもこれには耐えられず苦しいのか悶え、触手を振り回し暴れだした。その衝撃で辺りが崩れ始め「早く、ここから逃げるんだ!」とウォーカーが指示を出す。
「あっちだ、行くよ!」崩れた瓦礫の間に地上から差す光を見つけたマムの声に彼らは瓦礫を登り始める。一人また一人と地上まで上がり、あとはドクが登り切れば全員無事生還だった。
先に地上に上がっていたクリーナー、エヴァンジェロがドクに手を伸ばす。ドクがその手を掴もうとした時だ、アポミネーションが再び暴れだしその衝撃でドクは足を踏み外し滑落してしまう。「まずい!」クリーナー達はアポミネーションにありったけの弾丸を撃ち込む。ドク自身も滑り落ちながらも身を返し、銃を撃つ。
間一髪の所でアポミネーションは力尽きたのか叫び声を上げ、崩れ行く瓦礫と共に暗い穴の中へと消えていった。
ドクが地上へ上がるとホリーが「こういうのがあとどれくらいいると思う?」と問う。ウォーカーが「さぁな、行って確かめるしかない」と答えるとマムが「カッコつけんじゃないよ」とウォーカーを見た。
「誰かがやらなきゃな」とウォーカーが続けるとマムは「その誰かがあんただって?どうしてそこまでするわけ?」と聞いた。
ウォーカーが「一人でやるなんて言ったか?俺たち全員でやるんだぞ。」と言うと「そうこなくっちゃな!」とエヴァンジェロは笑った。マムは「まったく口ばっかり達者なんだから」とウォーカーの肩を叩いた。
「今日の私たち、バカみたいに明るくない?」とマムが言うとクリーナー達は顔を見合わせ笑った。

『Back 4 Blood』のゲームシステム

武器

リドゥンを撃つウォーカー(左)とホフマン(右)

武器は2種類携帯でき、メインとサブで使い分けることが可能である。
セーフハウス内で自分の好みの武器を選び攻略する事になるので使いやすさなど自分の戦闘スタイルを考慮して選ぶ必要がある。メインは大型のライフルやマシンガン、ショットガンなど5種類の中から選択する。
スナイパーライフルもあるが、上級者向けと言える。
サブ武器はハンドガンなどのほかに、斧やバットなどの近接武器も使用可能なのでリドゥンに近づかれた時などには重宝する。
落ちている弾薬はプレイヤー全員共通。弾切れに陥らないようにステージ内をしっかり探索したり、弾薬を節約したり試行錯誤しなければならない。
弾薬を落として仲間に渡す事も出来る。

カードシステム

デッキ(ビルド)管理画面

各チャプター開始時に選ぶ能力を付与できるアイテム。
ほとんどのカードは自分へのみ効果が発動する物が多いが、中にはチーム全体への効果を付与できるカードもあるため、選びたいカードがない場合やデッキに余裕がある場合など状況に応じて選択できる。
まず、チャプターのイベントとチャレンジが提示される「退廃カード」が選ばれる。こちらは自動選択なので確認して次へ。デッキからカードがドローされ複数枚提示されるので、その中から好きなカードを選べる。
基本的にチャプター毎に1枚ずつ選択するので、チャプターの途中からプレイした場合は、複数枚カードを選択する場合もある。

供給ライン

Back4Bloodの供給ライン画面の様子

供給ラインは、獲得した補給物資と引き換えにカードやエンブレム、バナーなどの報酬が受け取れるシステムである。
各供給ラインは左から順に解放する必要がある。

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