ヤッターマン(タツノコプロ)のネタバレ解説・考察まとめ
『タイムボカンシリーズ』の人気を不動のものとした『ヤッターマン』。「主役」であるヤッターマン1号・2号と、「影の主役」ドロンボー一味とのドクロストンを巡っての数々の戦いは、自ら「マンネリ」と称しながらも高い人気を得て、多くの派生作品を生み出した。
「全国の女子高生の皆さん!」「おしおきだべぇ~」「ブタもおだてりゃ木に登る」など、この番組をきっかけとして広まったギャグも数えきれない。
実写版においても、入浴中のドロンジョが石鹸の泡を溶かされてほぼ全裸にされてしまうシーンや、アイちゃんが股間を攻撃されるシーンなどが挿入されている。
主な派生作品
『タイムボカン王道復古』
タツノコプロ創立30周年記念作品として作られたオリジナルビデオアニメで、第1巻が1993年11月、第2巻が1994年1月に発売された。
第1巻では、第2巻の主役をかけて歴代悪玉7チーム(小原、八奈見、たてかべがそれぞれ演じている)が各々のメカでレースに挑む。この中でボヤッキーは平穏な生活を優先し、当初はドロンボーとして参加しなかったが、助けを求めるドロンジョの声に奮起し、復帰する。結果として、乗っていたダイドコロンは大破してしまったものの、逃走用の三輪車に乗り換え、ドロンボーが見事優勝を果たした。
第2巻では、「ヤッターマン タツノッコン王国で同窓会だコロン」と題して、ドクロベエならぬ「トグロベエ」からの指令を受けたドロンボー一味が、タツノコキャラクターが集う「タツノッコン王国」で悪事を働こうとしたところ、ガッチャマン、テッカマン、キャシャーン、破裏剣ポリマーらに妨害される。
女子高生メカ「セーラームンムン」の魅力と破壊力で彼らを撃退したところに、新婚ボケから立ち直ったヤッターマンが登場。ヤッターワンFZでドロンボー一味を蹴散らす。
三悪の復讐はあるのか、子供ができたらアイちゃんはヤッターマンをやめるのか、など多くの謎を残しつつ、ヤッターマンは去っていくのであった。
『復活!世直しドロンボー』『カエッテキタマン』
1996年4月から1997年3月にかけて放送されていたラジオ番組『平成タイムボカン』内でのラジオドラマ。
何度目かの集結を果たしたドロンボー一味が、「住専問題」「悪徳商法」「マナーを守らないペットの飼い主」「パチンコ依存症」など、当時の社会問題に対して「世直しドロンボー」として立ち向かう前半と、「正義の味方アレルギー」によって悪役に返り咲きし、時空を駆け抜けつつ善玉「カエッテキタマン」と戦いを繰り広げる後半に分かれている。
『王道復古』後という設定だが、ボヤッキーと会津若松のおハナちゃんの仲が曖昧であるなど、多少の設定のズレが見受けられる。
シリーズの主題歌を多く担当してきた山本正之もゲスト出演している。
『ボカンと一発!ドロンボー』/『ボカンですよ』
『ボカンと一発!ドロンボー』は1996年11月にバンプレストから発売されたプレイステーション用のゲームソフト。
プレイヤーはドロンボー一味となり、『タイムボカンシリーズ』歴代善玉(『タイムボカン』『ヤッターマン』『ゼンダマン』『タイムパトロール隊 オタスケマン』『ヤットデタマン』『逆転イッパツマン』『イタダキマン』)と勝負を挑むことになる。
「タイムガイコッツ」(『タイムボカン』マージョ一味のメカ)や「シャレコーベバギー」(『逆転イッパツマン』クリーン悪トリオのメカ)などの歴代三悪メカの他、ステージが進むと「ドロンジョカー」「ボヤッキーカー」「トンズラーカー」も使用できる。
『ボカンですよ』は、1998年3月にバンプレストから発売されたプレイステーション用ゲームソフト。
『ボカンと一発!ドロンボー』の続編であり、プレイヤーはやはりドロンボー一味。今作ではヤッターマン1号・2号もオリジナル声優が起用されているほか、ドクロベエも登場する。
ヤッターキングがさらにパワーアップした「ヤッターワンFZ」や、スペシャルモードのラストボスとして、巨大なドクロベエ型のメカが登場する。
『グッド・モーニング!!!ドロンジョ』
日本テレビ系情報番組『ZIP!』内で2015年4月~2016年3月に放送されていた1分アニメ。
ドロンジョ<CV:能町みね子>、ボヤッキー<CV:宮崎吐夢>、トンズラー<CV:深田純>、ドクロベエ<CV:深田純>の面々が織りなす緩い日常を描いている。
途中から前企画であり、同じくタツノコプロ作品が原作である『おはよう忍者隊ガッチャマン』の面々が参加するようになり、ベルク・カッツェ<CV:宮崎吐夢>率いる「ギャラクター」やおはよう忍者隊の面々のみ出演する回も多くなった。
ヤッターマン1号と2号は最終話と、その前の回にしか登場していない。
『夜ノヤッターマン』
ドロンボー一味を倒し、地上の楽園とされる「ヤッター・キングダム」を作り上げたとされるヤッターマン。しかしそこは圧政により人々が酷使される国だった。
病気の母親を見殺しにされたことで、ヤッター・キングダムに乗り込んだレパード<CV:喜多村英梨>、ヴォルトカッツェ<CV:平田広明>、エレパントゥス<CV:三宅健太>は、それぞれ先祖であるドロンジョ、ボヤッキー、トンズラーの名を継承する。
彼らは旅を続けるうちに、自分たちの為すべきことが、ヤッター・キングダムの人々を解放し、新たな夜明けをもたらすことと悟るようになる。
最終話で新生ヤッターマン1号、2号となるガリナ、アルエットの声はリメイク版で1号、2号を演じた吉野裕行、伊藤静が担当し、オモッチャマの声もたかはし智秋が担当している。
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目次 - Contents
- 『ヤッターマン』の概要
- 主な登場人物・キャラクター
- ガンちゃん/ヤッターマン1号<CV:太田淑子、リメイク版:吉野裕行>
- アイちゃん/ヤッターマン2号<CV:岡本茉利、リメイク版:伊藤静>
- オモッチャマ<CV:桂玲子、リメイク版:たかはし智秋>
- ドロンジョ<CV:小原乃梨子>
- ボヤッキー<CV:八奈見乗児>
- トンズラー<CV:たてかべ和也>
- ドクロベエ(第1作ではドクロベーの表記も)<CV:滝口順平>
- 主な見所
- 奇想天外なメカの活躍
- シリーズを通じてのお約束ネタ
- 挿入されるセクシーシーン
- 主な派生作品
- 『タイムボカン王道復古』
- 『復活!世直しドロンボー』『カエッテキタマン』
- 『ボカンと一発!ドロンボー』/『ボカンですよ』
- 『グッド・モーニング!!!ドロンジョ』
- 『夜ノヤッターマン』
- オープニングテーマ・エンディングテーマ