タイムボカン(タツノコプロ)のネタバレ解説・考察まとめ

タツノコプロによるギャグアニメシリーズの記念すべき第一作目。ギャグだけでなくタイムトラベルというSF要素、三悪という憎めない悪役等で人気に火が付き、『ヤッターマン』などの後続作品を生み出すこととなったアニメです。2016年10月より、リメイク作『タイムボカン24』が放送。まさに時を超えて愛される作品。1975年10月から1976年12月まで放送されました。

丹平作のロボット。当初はペラ助と仲が悪かった模様。幼児並みの性格。ゼンマイが動力源で、肝心な時にゼンマイが切れる足止め役でもあります。

ペラ助

原始時代からやって来たオウム。「~だペッチャ」と言う語尾をつけて話します。元の時代に帰りたがりませんでしたが、木江田博士捜索の為、半ば強引にタイムボカンに乗せられるのでした。ちなみに帰りたがらなかった理由は妻が怖いから。その為色々と嘘をついて木江田博士の捜索も難航させます。また食いしん坊でもあり、うまいもの目当てのニセ証言を吹き込むことも。

木江田博士

淳子の祖父でタイムボカンの製作者。試運転で原始時代に出かけますが、ペラ助にメカブトンを奪われて、27話までずっと行方不明状態でした。救出後はダイナモンド探しを手伝ったり、留守番をしたり新メカを開発したりと支援役になります。

マージョ

初の三悪、美女リーダー。実は三十路。コミカルタッチな印象の三悪ですが、後述の美女リーダーと違い殺人経験はあるわ、主人公サイドに殺意を持って挑むなど、容赦のない性格です。しかしその性格に反して蛇やネズミを怖がるなど一般的な女性と同じ面も存在。最終回でダイナモンドの真相を知り、放心状態となりました。ちなみに美女リーダーは皆仮面等を着けていますが、マージョだけは素顔丸出しです。

グロッキー

三悪初のメカニック担当。善人のフリをしてタイムボカンの製作に関わり、タイムマシン製造に関する技術のすべてを盗んだのでした。女子高生好きですが、本命はマージョ。容姿、声、役割共に後述の三悪メカニック担当に引き継がれていくことになります。名前は疲れてふらふらになるグロッキー(マージョにこき使われるので)と、素早くメカを作る(作業をする)クロッキーとのダブルミーニング。

ワルサー

三悪初の怪力男で、肉弾戦担当。名前はグロッキー同様ダブルミーニングで、悪さと拳銃のワルサーから来ているようです。「~でまんねん」という関西弁のような話し方、容姿、声、役割共に後続の怪力担当に受け継がれることになります。

LPドラマ化も果たした

1975年にはLPドラマ版が発売されました。海賊船や桃太郎などをモチーフにした作りになっており、主題歌から挿入歌など、全ての『タイムボカン』関連曲が収録されています。

時を超えて超復活!?『タイムボカン24』

2016年10月より放送。主人公サイド、三悪サイドがともに組織化しました。作画が今風になっただけでなく、主人公の日常描写やメカへの搭乗シーンの描写、メカブトンが人型に変形するといった要素が増え、「タイムボカン」という用語の意味も変更。メカブトンと合体するメカ(ボカンユニット)との接続、分離シーンなどにも力が入れられております。

出典: flowlifestyle.info

リメイクというかほぼ別物。むしろリニューアル?

回が進むにつれて他局の番組で使われているBGMを取り入れる、「アポロ11号は月面着陸を果たしていない」という現実にも言われている噂を取り入れるといった自由度やカオス度が増していき、最終回で後番組の宣伝をするというかつてない試みまで行いました。第二期があることを予期するセリフや描写がありましたが、実際どうなるかは不明です。

『タイムボカン24』の用語

真歴史

教科書に載っているものとは違う、本当の意味での史実。真歴史に関する人物やモノの近くに来ると、トキオとカレンが頭部に着けているバイザーが反応します。一部を挙げると、以下の通り。
・クレオパトラは絶世の美女ではなく「クレオとパトラ」という夫婦漫才師。
・ライト兄弟は一人っ子(弟は人形)で、ただの自転車屋。(飛行機のことは念頭にありませんでした。現実では五人兄弟の三男と四男です)。
・コロンブスは新しい物好きで、発見したのは新大陸ではなく新体操。
・ガガーリンは青いのが好き。しかし、宇宙で言った言葉は「地球は臭かった」。理由は、青くない食べ物(イチゴ)を食べて腹を下したため。
・戦国時代、行われていたのは国盗りではなく虫捕り。
・種子島に伝来したのは鉄砲ではなくパンツ。
・ジャンヌ・ダルクがアラフォーの魔女っ子。残念な彼氏を喜ばせる為に、仕方なくやっていたこと。
・サンタクロースはトナカイの名前。ソリを引っ張るのはルドルフというコワモテだが子供好きの老人。
・服部半蔵は忍者ではなくイリュージョニスト。(アクダーマは忍者という職業もブラックだと共感していました。24世紀では、半蔵の子孫がイリュージョニストとして活躍しています)
・ピタゴラスは数学者ではなくからくり好き。(NHKの教育番組『ピタゴラスイッチ』のからくり工作作動時のBGMが使われていました)
・ダ・ヴィンチは24人いて、「モナリザを各担当」「最後の晩餐を各担当」が存在。
キャッチコピーのごとく「本当の歴史は、教科書に載っているものよりも面白い」と繰り返されます。中にはおとぎ話や伝説上の人物も登場しますが、24世紀での歴史教科書準拠のようです。この真歴史を巡って、主人公サイドと三悪サイドが戦うという図式。ただ上に列挙したように、真歴史の中身はギャグアニメというのを考慮してもあまりに荒唐無稽な内容で、視聴者から「何で真歴史の記録を残さなきゃならないのかが分からない」とまで言われていました。そこで、いつからか現実の史実の説明や、その時代、地理などにまつわるトリビアなどが語られるようになります。

時間管理局(JKK)

出典: bokan24.com

真歴史の確認、登録を目的とする組織。真歴史確認達成時には関係者と共に「真歴史、ボカンと見届けました!」というセリフで締めます。本部は24世紀の宇宙空間にそびえるコスモガレージなる建物にあり、メカブトンを始め24のボカンユニットが待機。出動時は腕で時計の針の動き(視聴者側から見ると反時計回り)を再現し、「タ~イムボカン!」と叫んでピースサインをするのがお約束。

ボカンメカ

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