サトコとナダ(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ
『サトコとナダ』とは、ユペチカによる異文化コミュニケーションの4コマ漫画である。アメリカの大学に通う日本人留学生のサトコと、サウジアラビアからの留学生のナダが、ルームシェアをして友情を育んでいく物語である。日本人のサトコの目を通して、イスラムのしきたりや文化をわかりやすく解説し、日本との違いや共通点もわかる作品である。Twitterアカウント『ツイ4』と、星海社ウェブサイト『最前線』に2017年1月から2018年11月まで掲載されていた。
ムスリム(イスラム教徒の男性)が頭にかぶる布のことをシュマーグと言う。真ん中を山折りにしてサウジアラビア風にしたり、谷折りにしたカタール風などの付け方がある。シュマーグを止めるための装飾品をイクアールと言い、紐をつけたカタール風や、紐がないサウジアラビア風などがある。
コーランによると、ムスリム(イスラム教徒の男性)も肌を隠すべきだとされているが、ムスリマ(イスラム教徒の女性)とは違い、隠す場所はへそから膝までである。
言葉
マーシャーアッラー
「よかったね」「すごい」という意味の言葉。ポジティブな場面でこれを言っておけば間違いないという単語。
インシャーアッラー
「もしも神が望むなら」という意味で、未来のことや希望を語るときに使う言葉。サトコが日本へ帰る時、ナダが教えてくれた言葉である。
ビスミッラー
日本でいう「いただきます」をアラビア語にするとしたら「ビスミッラー」になる。何かをはじめる前に言う言葉であり、意味は「アッラーの御名の助力を得て」である。
仕事前や授業前にも言う言葉でもある。
食べ物
カブサ
カブサはサウジアラビアでよく作られる家庭料理である。サウジアラビアは昔は手で食べていたので、サトコもナダのマネをして手で食べることもある。指先ですくい、親指で口に押し込むようにして食べるのがコツである。
コメはサウジアラビアでの主食の1つで、カブサを作るときは上に肉を乗せる。床にみんなで座り、自分の皿によそったご飯と肉にスープやタレをかけて食べるのがサウジアラビア風である。
コーヒー
ナダ達が飲むコーヒーはアラビアンコーヒーで、日本で飲むコーヒーより澄んでいる。主にカルダモンで調味され、砂糖や牛乳はほとんど入れない。小さいカップで飲み、1日に5回ほどコーヒー会を開く。
デーツ
ナツメヤシを干したおかしで、栄養価も高くコーヒーのお供にかかせないおやつ。デーツは何千年もの間、中東で広く親しまれてきた。干し柿の味に似ているので、日本人にも親しみやすい味である。
食パン
食パンは日本以外で手に入れることは難しい、日本独自のパンである。アメリカでは種の入ったパンが主流である。
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目次 - Contents
- 『サトコとナダ』の概要
- 『サトコとナダ』のあらすじ・ストーリー
- 日本人のサトコがナダを通じてサウジアラビアの文化に触れる
- サトコ連れ去られ事件
- ナダの婚約者
- サトコは様々な国の文化に触れ、引っ込み思案な性格を変えていく
- 日本から留学してきたマチコと出会う
- サトコは日本へと帰る
- 『サトコとナダ』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- サトコ
- ナダ
- 大学の友達
- ミラクル
- パキザ
- ケビン
- ダニエル
- その他の人物
- アブダーラ
- ラフマン
- マチコ
- 『サトコとナダ』の用語
- 文化
- ムスリム/ムスリマ
- 結婚
- アザーン
- ハラールマーク
- 一夫多妻制
- シャウファ
- 服装
- 女性の被り物
- 男性の被り物
- 言葉
- マーシャーアッラー
- インシャーアッラー
- ビスミッラー
- 食べ物
- カブサ
- コーヒー
- デーツ
- 食パン
- フィルニ
- ガンバリー
- 『サトコとナダ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- サトコ「文化を知りたいのはもちろんだけど、わたしはナダ、あなたを知りたいの」
- ナダ「大変?それはちがうわよ。義務感でしてるんじゃないの。私のためにしてるのよ」
- ナダ「私は私のために服を買うけどね。どうせ知り合いしか見ないから、大好きな服を着るわよ」
- ナダ「やったわ!ついにやったわ!兄も父もいないのに、国境を超えてやったわ。サトコとよ!」
- 『サトコとナダ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- サウジアラビアでは誕生日をそれほど祝わない
- アブダーラさんとモハメッドさんが多すぎて区別がつかない
- 天国にはどれだけ飲んでも頭が痛くならないお酒の川があると言われてる
- バスは手を上げないと停まってくれない
- アメリカでは洗濯物を外に干さない