勝つか負けるか……! ウルトラマンシリーズ、最後の戦い

日本が誇る人気特撮シリーズ、ウルトラマン。
およそ一年を通して壮絶な闘いを繰り広げる彼らですが、その最後の闘いは、往々にして印象的です。
今回はそんなウルトラマンたちの最後の闘いを紹介したいと思います。

ウルトラマン VS ゼットン

ウルトラマンの最後の敵としては、恐らく一番有名だと思われるのが、このゼットンです。
一兆度の炎やテレポートなど、聞くだけで恐ろしい能力を持っていますが、なにより怖いのが、作中でウルトラマンの攻撃がまったく効いていなかったということ。
技々をすべて破り、弾き、そしてウルトラマンの必殺技スペシウム光線すら吸収、ゼットンファイナルビームとして跳ね返すその強敵ぶりは、ファンならずとも知っているはずです。
最後は科学特捜隊のペンシル爆弾にて倒されましたが、シリーズでほぼ唯一、ウルトラマンを完封した相手という事実は変わりありません。

ウルトラセブン VS パンドン(改造パンドン)

ウルトラセブン最後の敵となったのは、赤い串かつだなんて呼ばれたりもするこのパンドンです。
二つ名は双頭怪獣と言って、よおく見てみると二つの頭にそれぞれ、くちばしがついているとわかります。
当時は、技術的に二つの頭というのを表現することが難しかったらしく、この形になったようです。

正確には、最後の相手はこの改造パンドン。つまり、一度セブンに敗北しているのです。
とどのつまり、このパンドンはゼットンほどの強敵というわけではありません。それでも最後の相手を務められたのは、兎にも角にもセブンが過労死寸前にまで疲労していたからによります。
ゼットンと異なり、ウルトラノック戦法というセブン独自の闘いで勝てたのも頷けるということです。

帰ってきたウルトラマン VS ゼットン二代目・バット星人

さて、いろんなところで話題のゼットン二代目が、帰ってきたウルトラマンことウルトラマンジャックの最後の相手です。
見た目からしてわかる通り、初代ゼットンほどの迫力が全然ありません。メタボ体系とも言われるほどのダルンダルンです。
一説には、アトラクションに引っ張りだこで劣化した初代スーツだと言われていますが、実際は新造とのこと。
では、なぜこんなことになったのか……それは永遠の謎です。

ちなみに、このゼットン二代目を倒した必殺技が、ウルトラシリーズ最初の、技名を叫ぶ技、ウルトラハリケーンです。

さて、実は帰ってきたウルトラマンのラスボスはもう一匹、上記のゼットンを育てたバット星人がいます。
どことなく憎めないような愛嬌のある見た目をしていますが、ゼットン星人以外がゼットンを育てるという珍しい星人でもあります。

後年には、ハイパーゼットンを育てたバット星人の仲間が登場。スーツもスタイリッシュに作られていました。

ウルトラマンエース VS ジャンボキング

ヤプールの繰り出す数多の超獣と戦ってきたエース。
その最後の相手が、今まで倒してきた超獣の怨念が寄り固まったジャンボキング。
その内訳は、マザリュース、ユニタング、カウラ、マザロン人。……と、いまいちピンと来ない面子。
しかも、戦った結果、ラスボスとしての威厳はそこまでないという始末。割と普通に倒されています。

ですが、ウルトラマンエースで大事なのはエースの最後の言葉。ジャンボキングは物語を終わらせる舞台装置に過ぎないので、どうでもいいのです。
……どうでもいいと言われるラスボスもどうかと思いますが。

ウルトラマンタロウ VS サメクジラ バルキー星人

ウルトラマンタロウの最終回で登場する怪獣がサメクジラ。
しかし、こちらもラスボスというにはいまいち……いまに、いまさんぐらい残念な怪獣。
タロウはストリウム光線であっさりと倒してしまいます。
しかし、必要なのは次に紹介する星人です。

大事なのはこのバルキー星人。
実は、バルキー星人を倒したのはウルトラマンタロウではなく、タロウに変身する東光太郎。
なんと、ウルトラシリーズで唯一、変身前の人間に倒されたラスボスです。
とはいえ、それは東光太郎がウルトラマンタロウではなく、東光太郎という人間として一人立ちするための試練としての敵。
ラスボスの威厳はさっぱりありませんが、物語の最終回としてはいい役目を果たしてくれた星人です。

ウルトラマンレオ VS ブラックエンド

レオやその仲間たちを散々苦しめてきた円盤生物、その最後の敵がこのブラックエンド。
……ですが、恐らく今までの円盤生物で一番弱いのではと思うぐらい、あっさりレオに押さえつけられます。
その死に方もしょぼしょぼしく、こちらもラスボスという役目を与えられた程度の敵。こんなのでも一応、設定上は円盤生物で一番強いとのこと。
とはいえ、今まで円盤生物はえげつない戦法で攻めてきていたので、純粋なパワーとしては一番のブラックエンドも、成長したレオには叶わなかったという落ち……ということでいいんでしょうか。

水野忠邦
水野忠邦
@toriiyouzou

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