日本語で完全DVD化希望!伝説のコメディドラマ『アルフ』登場人物紹介

まだCG技術が拙かったころ。そのドラマは始まりました。大食いで時に皮肉屋、そして超マイペース。なのに憎めないし、居候先の家族にも愛され守られている。(迷惑がられはしますが)コンピュータも携帯電話も、今ほど普及していなかった頃のドラマ。そんな作品に登場した個性派のキャラたちをまとめました。

ブリンキーは「電球を食べる」特技があり、「電球を食べる宇宙人」のゴシップ記事にある特徴が何から何までブリンキーと一緒。会いに行くものの結局はデマでした。帰りの車の中、通り過ぎた車に「ブリンキーが乗っていた」と主張するアルフですが、幻覚の可能性が高いです。

メルマック星人・特徴と風習

生態

生物としては他言語をすぐに覚え使いこなすほどの高い知能を持っていますが、気質としてはお調子者の楽天家が多い模様。体内の主要器官は10個ですが内8つが胃で、医学書はあるものの至極薄いです。アルフ曰く「俺たちの体は単純」だとか。大食いなのも物を壊すのもアルフ個人の特性ではないようで、アルフの母は500歳を過ぎても物を壊し、曽祖父は「振り向くな、きっと何かが壊れてる」との言葉を遺しました。いくら食べても外見は変わりませんが、物は体内に蓄積。やがて爆発するそうです。特有の病気として「恐怖のメルマックしゃっくり」というものが存在。隣家に聞こえるほどの音を出しますが、自然に止まることはなく音も威力も次第に上がっていき、しゃっくりの音でグラスを割ることも可能。治療法は猫ジュースを飲むか、生のほうれん草を食べること。後者はメルマック星人にとっては吐き気がするほどおぞましいようです。非常に長い寿命を持ちますが、一律650歳と決まっており、その長い寿命の間には75年に一度劇的に性格が変わる日がある模様。檻に閉じ込めなくてはならないほど危険だそうで、アルフは家族を騙し、チェーンソーを乗り物替わりに爆走しました。

文化

【人生観】「目標を持たない」とはアルフの言。重要なのは次に食べる物。核ミサイルが迫っているとのアナウンスが流れても呑気にレストランで食事をし、そしてちゃっかり生き残っています。

【価値】金や銀はメルマック中にごろごろしているため、誰も見向きもしません。アルフの宇宙船の部品にさえ金が使われるほど気軽に扱える物のようです。一番価値があるのは鉛で、アルフの叔父は鉛の山を掘り当てて一発当てると意気込んでいたとか。その他、砂利や糸くずなどに価値を見い出します。

【食文化】猫を始め蛇、トカゲ、ミミズなどを食べる様子。当初は「猫を食べるというのは冗談」とのセリフがありましたが、後々本当に食べるという文化に変更。メルマックしゃっくりの治療のためほうれん草を食べる羽目になったアルフですが、「虫がついてた、ラッキー」と喜んで食べました。

【結婚】両親の結婚後に生まれるのは恥ずべきこと。アルフは寝室に篭もってすすり泣いた後に出家しました。タナー夫妻が自分たちだって結婚後に生まれたというと、「遅れた星と一緒にしないで」との返答。

【死生観】死とはあらゆる苦悩から解放されることを意味するおめでたいことであり、家じゅう駆り立ててパーティーをします。寿命、いつ死ぬかということは分かっており、寿命が迫るとクレジットカードの使用が禁止されたり、財産分与などを行ったりします。アルフ曰く「いつ死ぬか分からない方が怖い。大事な人に『さようなら』も言えないんだから」とのこと。一方、ペットのアリを不手際で大量死させた時には嘆き悲しみ、アイスの棒で各個体の墓標を作り、厳かな葬式までしました。

真の最終回?『アルフ・ファイナルスペシャル』

最終回から数年後の設定。軍に身を寄せているアルフは生体実験を受けつつもそれなりに「捕虜、実験材料」生活をエンジョイ。しかし、宇宙人に恨みを抱くミルフォイル大佐に命を狙われていることを知ったメリッサ、リック共々逃走。最終的に大佐は軍人生命を絶たれて、アルフは宇宙大使として安全、かつ快適な生活を手にするのでした。タナー家は一切登場しません。

アルフの「撮影」は大変だった

今でも見た人に愛される『アルフ』ですが、撮影時は並大抵の苦労ではなかったようです。まず肝心のアルフを動かすのが大変。基本的には上半身と手のみで登場するわけですが、3人がかりで動かしていたそうです。1話作るのに丸一日かかることはざらで、現場も常にギスギスしていたとも言われており、打ち切りのような終わり方をしたのも無理はないようです。

まとめと関連商品

とはいえ「多くの人を喜ばせたのは確か」だと後年出演者も語っていました。スタッフの苦労を思うと気軽に言えませんが、やっぱり見たことのある人には未だ愛されてます、アルフ。日本語版のDVDも出ていますが、「完全版」というほどでもないようです。「面白いドラマは多数放送されているんだし、今更そんな古臭いのを」と思われるでしょうが、完全版DVD-BOXを望む声も高いはず。ちょこっと古めな作品もいいものですよ。

www.amazon.co.jp

ninja
ninja
@ninja

目次 - Contents