以下略(平野耕太)のネタバレ解説・考察まとめ

『以下略』とは、『ゲーマガ』にて2006年より連載を開始した平野耕太によるギャグ漫画。『HELLSING』『ドリフターズ』など、日本では珍しい陰影を強調した絵、独特のデッサンやポーズ、芝居がかった大げさな台詞回しから、一部の層に絶大な支持を得る漫画家「平野耕太」が手掛けた『以下略』。本作はゲームマガジンでありながら、ゲームだけでなくマンガ(同人など)やアニメを話題にする自由気ままな作風になっている。

第6話から登場。本名不明。千住の子分で「ファンタジィ」に入り浸る千住を心配していた。しかしヒラノたちの毒牙に掛かり、アニメやマンガ抜きでは生きられない体にされてしまう。

六月(ろくつき)

第26話から登場。アルバイトの募集を見て「ファンタジィ」に来た女性で、第28話からバイトとして働いている。一見怪しいが普通のバイト。巨乳。

草加(くさか)

第30話に登場。若手ながら東北連合理事を務めるヤクザ。『けいおん!』の秋山澪が好き。同じく同作に登場する田井中律推しの千住とは口論の末、銃撃戦にまで発展した。

寺門司(てらかど つかさ)

第33話に登場。同作者の過去作『進め!!聖学電脳研究部』の登場人物。同作の後日談『進め!!聖学以下略。』での聖学園の教師・電脳研究部の部長の設定で登場した。

『以下略』の用語

ファンタジィ

ヒラノ・ヤブ・ジャージの共同経営として経営している、某市某区にあるゲームショップ。本町が店長として雇われている。メインの商品はテレビゲームで、トレーディングカードゲームやカプセルトイも扱っている。
年中無休で営業時間は朝の9時から夜0時まで。

文字通りの葛。ヒラノたちは、葛湯や葛粉を溶かして固めた物を悪ふざけの道具として使っている。
作中では、ゲーム『ひぐらしのなく頃に』のコスプレのための鉈やガソリンなどといった危険物を、「本物は危ないから」という理由で作っていた。

『以下略』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ジャージ「お前らホント葛好きなー」

ヒラノたちは葛粉を溶かして固めることでコスプレ道具などを作る。さまざまなものが葛で制作されているため、作中ではジャージから「お前らホント葛好きなー」と言われている。

『以下略』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

各エピソードのタイトルは黒澤明の作品名

初期の各エピソードのタイトルは黒澤明の監督作品、もしくは脚本作品となっている。例として、「隠し砦の三悪人」、「用心棒」、「羅生門」など。
なお、終盤は深作欣二作品から採られているものが多い。

『以下略』は実は二代目

実は本作は二代目の『以下略』である。以前の『以下略』は『進め!以下略』というタイトルで、『月刊少年エース増刊エース桃組』で連載されており、本作よりも更にカオスで下ネタも酷かった。
多くのファンが『進め!以下略』を待っているが、出版社の関係なのか、出る出ると言われながらも単行本は出ていない。

未完のまま連載休止

本作は2010年に唐突に連載を休止した。単行本1巻が発売されるものの、総数33話を持って平野耕太の何作品目かの未完作品となり、単行本には19話までしか載っていない。
原因は編集部と平野の担当編集との軋轢ではないかなどと言われており、後日の未監修分についてのゲーマガ側の対応も批判の対象となっている。

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