海外版デスノート!? 映画「デッド・ノート」の気になる内容は?
そのノートに名前を書かれた人間には死が訪れる。かつて一世を風靡した物語「デスノート」を彷彿とさせるタイトルの今作。オマージュか、リメイクか、それとも……? 気になる内容やいかに。映画「デッド・ノート」をご紹介致します。
あらすじ・ストーリー
新人警官レイチェル(ポリアンナ・マッキントッシュ)にとって初めての夜勤となる晩、不気味な男(リーアム・カニンガム)が署に連行されてくる。すると、刑務所にいた7人の男女が次々に悲惨な死を遂げる不可解な事態が起き始める。男が持っていた1冊のノートには死んだ人間の名前が書き連ねられており、惨劇を目の当たりにしたレイチェルは……。
デスノートとは全く別種の物語
邦題のタイトルの付け方が、いかに視聴者に媚びているのかが分かる一作。作中にノートは出てくるものの物語の進行にはほぼ関与しません。また、ノートに名前を書かれた人間が死ぬというのも怪しいところ。どちらかというと死ぬべき人間を怪しい男がリストアップして殺しに来るといった見方が正しいかもしれません。ジャンルがサバイバルホラーということで、日本の「デスノート」とは似ても似つかない作品となっています。
しかし、かといってこの映画が駄作かといえばそうではありません。タイトルを抜きにすればなかなかの作品に仕上がっています。B級映画の感は否めませんが、緊迫感のあるシーンの連続に、タイトルで選んだ人も夢中になること間違いなし。ちなみに原題は「LET US PREY 」となっており、邦題のタイトルが内容より見かけ重視だということがよく分かります。
グロいシーンが多いので苦手な方は要注意
スプラッタ描写はそこまで苦手ではないのですが、それでも思わず顔をしかめたくなるようなシーンがありました。子供の頭が切り開かれて脳みそが露出していたり、テーブルの足に顔を打ち付けられて目が潰れてしまったりと、生々しいシーンが中盤から終盤にかけて重なり、スプラッタに耐性がない人は気分が悪くなるのではと思うほど。普通なら映さないような描写もカメラに収めているのでその辺りは注意が必要ですね。
ラストはよく分かりませんでした。理解不足のせいなのかどうかはわかりませんが、個人的には別に理解できなくても良いかなという気分です。そこまで深い物語性を求めているわけでもなく、またこの映画は一言で言えば「因果応報の物語」ですので、それだけ理解できていれば十分。ノートの必然性はあまりなく、その点から見ても「デッドノート」というタイトルには首を傾げてしまいます。
まとめ
色々な意味で注意が必要な作品でしょう。タイトルもそうですが、最も注意すべきはその内容。グロいのが苦手な人は手に取らない方が良いかもしれません。勧善懲悪の物語といえば聞こえは良いかもしれませんが、そんな生易しいものではありません。スプラッタが好き、あるいは興味があるといったひとは観賞してみてください。