ヴィンセントが教えてくれたこと(St. Vincent)のネタバレ解説・考察まとめ

ヴィンセントが教えてくれたこと(St. Vincent)とは、2014年に公開されたアメリカのコメディドラマ映画。2014年のトロント国際映画祭で「最優秀ピープルズ・チョイス・アワード」の次点に選出され、初公開された。監督と脚本を担当したセオドア・メルフィは、本作が劇場公開映画のデビュー作である。1日をバーや競馬場へ通って過ごす借金まみれの老人と、隣人のシングルマザー親子との心の交流を描く。

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介護施設「サニーサイド」の管理者。

ガス(演:レグ・E・キャシー)

ロジャーのバーの常連客。

リンダ(演:ディードル・オコンネル)

日本語吹き替え:藤田奈央
ロジャーのバーの常連客。

『ヴィンセントが教えてくれたこと』(St. Vincent)の用語

聖パトリック小学校

オリヴァーが通う学校。カトリック系の学校で、通常の授業のほかにキリストの教えについて学ぶ時間もある。

サニーサイド

ヴィンセントの妻であるサンディが入所している介護施設。きれいな施設だが利用料は高く、ヴィンセントはそれを払えず滞納してしまったことで、サンディを安い施設に移動するよう命じられてしまった。

聖人

徳が高く高潔な人物のことを意味する言葉。作中ではオリヴァー達に「身近にいる聖人について発表する」という課題が出され、彼はヴィンセントを聖人として発表した。

『ヴィンセントが教えてくれたこと』(St. Vincent)の名言・名セリフ/名場面・名シーン

オリヴァーからヴィンセントへのメダル授与

共に遊び、支え合い、かけがえのない友情を築いた2人

最愛の妻であるサンディを失い、絶望したヴィンセントは自宅にある思いでの品々を全てゴミに出すという暴挙に出るが、オリヴァーはその中から彼が元軍人であるという証拠を見つけ出し、「ヴィンセントは素行が悪いが悪人ではない」ということを見抜いていた。
知らない町でも寂しさを感じずに済んだことや、いじめっ子のロバートと戦うすべを教えてくれたヴィンセントに感謝していた彼はヴィンセントを「身近な聖人」として、発表会の舞台に立った。
そして発表を見に来たヴィンセントに彼は聖人の証であるメダルを贈り、互いに感謝を伝え合う。多くの観客が「泣いた」と感想を述べた、心温まる名場面だ。

エンドロールで歌うヴィンセント

エンドロールが流れる間、延々とヴィンセントが歌っている。原曲が流れている裏で歌うものだから、ところどころ音が外れたり声量が逆転するのが面白い。

『ヴィンセントが教えてくれたこと』(St. Vincent)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

猫のフェリックスへの接し方で示唆されていたヴィンセントの「聖人」ぶり

作中では偏屈で口が悪く、厄介な人物として描かれているヴィンセント。しかし実は、彼の愛猫のフェリックスに対する接し方に、「聖人ぶり」が隠されている。
自分の食事は質素なのに、フェリックスには上等なキャットフードを与えるシーンで、ヴィンセントが深い自己犠牲と愛情の精神を持っていることが示唆されているのだ。

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