アネッサ(ANESSA)とは、資生堂が1992年から展開する日焼け止め専用ブランドである。乳液やジェル、ファンデーションなど多角的な製品群で高い市場占有率を誇る。
同ブランドのテレビCMソングは、夏の訪れを象徴するポップ・ミュージックとして広く認知されている。2006年以降は、主要アーティストや新進気鋭のミュージシャンによる書き下ろし楽曲、グローバル曲を起用。映像と連動した多角的なメディアミックスを展開し、夏の世界観を彩る名曲として人気を集めている。
「ANESSA」の2010年度テレビCMは、キャッチコピーを「最愛の肌へ、最強アネッサ」と銘打ち、この年から新たなイメージキャラクターとして女優の蒼井優が起用された。
CMはそれまでのエネルギッシュでセクシーな路線から一新され、蒼井の持つナチュラルでやわらかな雰囲気を前面に押し出した映像演出がなされた。これに伴い、CMソングには音楽ユニット・moumoon(ムームーン)の楽曲「Sunshine Girl」が起用され、アコースティックを基調とした爽やかで心地よいポップサウンドがCMの世界観をより引き立てた。
このタイアップは多角的なメディアミックスとして展開され、同曲のCDジャケットにはイメージキャラクターである蒼井のビジュアルが採用されたほか、ミュージック・ビデオ(MV)の撮影もCMと同じロケーションで行われるなど、映像と音楽が密接に連動したプロモーションが大きな話題を呼んだ。
のあのわ「Have a Good Day !」(2011年)
「ANESSA」の2011年度テレビCMは、キャッチコピーを「最愛の肌へ」と銘打ち、イメージキャラクターには前年に引き続き女優の蒼井優が起用された。
CMは2010年度の路線を踏襲し、蒼井のナチュラルでやわらかな透明感を前面に出した演出が行われた。この映像に合わせ、CMソングには5人組世代交代型(当時)ドラマチックポップバンド・のあのわの楽曲「Have a Good Day !」が起用された。
前年のテイストをしっかりと引き継いだ、爽やかで心地よいメロディとナチュラルで柔らかな雰囲気を持つ楽曲は、優しく降り注ぐ日差しを浴びる蒼井の姿と調和し、ブランドの親しみやすく健康的なイメージを広く印象づけた。
星野源「夢の外へ」(2012年)
「ANESSA」の2012年度テレビCMは、キャッチコピーを「わたしにやさしい最強アネッサ」と銘打ち、イメージキャラクターには2010年、2011年に引き続き蒼井優が起用された。
CMはそれまでのナチュラルでやわらかな路線を継承しつつ、肌への優しさと高い紫外線防御力を両立した商品の特徴をアピールする演出がなされた。この世界観を彩るCMソングには、シンガーソングライター・俳優の星野源の楽曲「夢の外へ」が起用された。星野の持つ温かみのあるやさしいボーカルと心地よいメロディは、穏やかで開放的な夏の雰囲気をよりいっそう引き立てる効果をもたらした。さらに、星野は楽曲提供にとどまらず同CMのナレーションも担当しており、その語り口を含めて映像と音楽が一体となったプロモーションが広く親しまれた。
クリープハイプ「憂、燦々」(2013年)
「ANESSA」の2013年度テレビCMは、キャッチコピーを「もう、後悔したくないから。」と銘打ち、イメージキャラクターには2010年から4年連続となる女優の蒼井優が起用された。
CMは、それまで数年間続いたナチュラルでやわらかなオーガニック路線から一歩踏み出し、日差しに立ち向かうようなキラキラとした強さが見え隠れする瑞々しい映像演出へと変化。この印象的な世界観を彩るCMソングには、4人組ロックバンド・クリープハイプの楽曲「憂、燦々(ゆう、さんさん)」が起用された。
当時、インディーズ時代からの確かな実力でロックバンドシーンを中心に熱狂的な支持を集めていたクリープハイプだったが、この大型CMへのタイアップを契機に、耳に残る独特のハイトーンボイスとキャッチーなメロディがお茶の間へ広く浸透。メジャーシーンにおける知名度と人気を決定的なものへと押し上げる大きな転機となった。
ユニコーン「あなたが太陽」(2014年)
「ANESSA」の2014年度テレビCMは、キャッチコピーを「肌にとろける 快感ジュレ!」と銘打ち、新商品のジュレタイプの日焼け止めをアピールするものだった。イメージキャラクターには、2010年から4年間にわたりブランドの顔を務めた蒼井優に替わり、モデルの長谷川潤が起用された。これにより、それまでのナチュラルで柔らかな路線から、長谷川のヘルシーでエキゾチックな美しさを前面に出したアクティブなテイストへとCMの雰囲気が大きく変化した。
この躍動感あふれる映像を彩るCMソングには、ロックバンド・ユニコーンの楽曲「あなたが太陽」が起用された。同曲は、サビを奥田民生が歌い、Aメロを川西幸一とABEDONが担当するという、バンドの多才さと遊び心が詰まったユニークな構成が特徴のサマーチューンである。なお、同曲はシングルカットとしての発売はされておらず、同年3月にリリースされた彼らのオリジナルアルバム『イーガジャケジョロ』に収録されている。
KANA-BOON「なんでもねだり」(2015年)
「ANESSA」の2015年度テレビCMは、キャッチコピーを「肌が、よろこぶ。美容液ジュレ」と銘打ち、イメージキャラクターには前年に引き続きモデルの長谷川潤が起用された。CMは、長谷川のヘルシーでアクティブな大人の美しさを活かしつつ、美容液成分を配合した商品の心地よさを訴求する瑞々しい映像演出がなされた。
この開放感溢れる映像のCMソングには、4人組ロックバンド・KANA-BOON(カナブーン)の楽曲「なんでもねだり」が起用された。当時、日本の邦楽ロックフェスやライブシーンを中心に若い世代から熱狂的な支持を集め、着実にブレイクへの階段を駆け上がっていた彼らにとって、これがキャリア初となるテレビCMタイアップだった。
耳に残るキャッチーで軽快なメロディとバンド特有のポップセンスはCMの爽やかな世界観と絶妙にマッチし、お茶の間への浸透に大きく貢献。このタイアップを契機にバンドの知名度はさらに全国区へと拡大し、名実ともに音楽シーンを牽引する人気バンドの地位を確立することとなった。
サカナクション「多分、風。」(2016年)
「ANESSA」の2016年度テレビCMは、キャッチコピーを「汗は、女の武器になる。」と銘打ち、新たなイメージキャラクターとして女優の真木よう子が起用された。CMは、強い日差しが照りつける中でアクティブに動く真木のシャープかつ凛とした美しさを前面に押し出し、汗をかくことで紫外線防御膜が強くなる新技術をアピールする挑戦的で力強い映像演出がなされた。
この強いインパクトを持つ映像を彩るCMソングには、独自のサウンドメイクで高い評価を得るロックバンド・サカナクションの楽曲が起用された。CMのオンエア開始当初は楽曲タイトルが「未定」のまま放映されるという異例の展開を迎え、バンドが満を持して世に送り出すサマーチューンとして音楽シーンや視聴者の間で非常に大きな話題を呼んだ。
ぼくのりりっくのぼうよみ「SKY’s the limit」(2017年)
「ANESSA」の2017年度テレビCMは、ブランドが今と未来の美肌を守る「ビューティーサンケア」へと進化を遂げるなか、新たなイメージキャラクター(ブランド新ミューズ)にモデルの森星が起用され、同年3月3日より全国でオンエアが開始された。
CMは、女性の憧れのスタイルを持つ森が、自然体でありながらとびっきりの美肌を披露する瑞々しい映像となっており、未来の美肌を守るケアの大切さを表現した。
この開放的な映像に合わせ、CMソングには「太陽に触れるたびに思い出すような爽快なサマー・チューン」として、同CMのためにロックバンド・ぼくのりりっくのぼうよみが書き下ろした「SKY's the limit」が起用された。明るく突き抜けた超ポップなサウンドが、強い太陽光のもとでアクティブに美しく輝く森の姿とブランドの新しい世界観をよりいっそう引き立て、大きな話題を呼んだ。
Nulbarich「Kiss You Back」(2018年)
目次 - Contents
- アネッサ(ANESSA)の概要
- 歴代CMソング・CM曲について
- SUPERCAR「RECREATION REMIX」(2003年)
- m-flo ♥ Bloodest Saxophone「VANESSA」(2004年)
- BONNIE PINK「A Perfect Sky」(2006年)
- ケツメイシ「また君に会える」(2007)
- DOPING PANDA「beautiful survivor」(2008)
- 土屋アンナ「Brave vibration」(2009年)
- Moumoon「Sunshine Girl」(2010年)
- のあのわ「Have a Good Day !」(2011年)
- 星野源「夢の外へ」(2012年)
- クリープハイプ「憂、燦々」(2013年)
- ユニコーン「あなたが太陽」(2014年)
- KANA-BOON「なんでもねだり」(2015年)
- サカナクション「多分、風。」(2016年)
- ぼくのりりっくのぼうよみ「SKY’s the limit」(2017年)
- Nulbarich「Kiss You Back」(2018年)
- RIRI、KEIJU、小袋成彬「Summertime」(2019年)
- Unknöwn Kun「Stay Forever」(2020年)
- BE:FIRST「Smile Again」(2023年)
- imase「Shine Out」(2024年)
- XG「IS THIS LOVE」(2025年)
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