シューゲイザー初期の海外の代表バンド9選

シューゲイザーとは、1990年代前半にUKで生まれた音楽のジャンル。フィードバック・ノイズと轟音ギターの上に乗るポップなメロディーが特徴とされる。ジャンルとして根強い人気がある。ここでは必須でおさえておくべき、シューゲイザーのオリジネーターバンドを9組ピックアップして紹介する。

シューゲイザーという呼称の由来は、ギターのエフェクターをずっと見ている姿が、靴(Shoe)を凝視(Gaze)しているように見えたから。このジャンルの音楽が作られ始めた90年代初頭は、ニルバーナの大ヒットによるグランジオルタナの勢いと、ブラーなどブリットポップ勢に挟まれ、商業的には成功せず、不遇のジャンルであった。しかしジャンルとして根強い人気がある。日本のインディーズシーンでもシューゲイザーと銘打ったバンドが出続けており、注目しておくべきジャンルの一つだ。

My Bloody Valentine(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)

ケビンシールズ率いるシューゲイザーの代表的バンド、1991年に2ndアルバムlovelessを出した後、バンドは休止状態になる。新しい音源が出るか出ないかがずっと噂されながら2008年に活動再開、同年に来日しフジロック出演。2013年に22年の時を経て3rdアルバム「m b v」がリリースされた。you made me realiseという曲のライブ演奏では必ず轟音ノイズだけの時間が20分近くあるのが名物になっている。

Ride(ライド)

マーク・ガードナー(Gt, Vo)とアンディ・ベル(Gt, Vo)によって結成されたバンド。轟音ツインギターが売り。1stフルアルバム『Nowhere』が最もシューゲイザーとしての特徴が色濃く現れていた。2014年に復活。2015年にフジロック出演。

Lush(ラッシュ)

こちらもエバーグリーンな轟音ギターポップの名曲を多く残した代表的バンド。ミキ・ベレーニを中心に1988年にUKで結成されたバンド。4ADと契約しアメリカでリリース。順調にバンドは活動していたが、96年にドラムのクリスが自殺、翌年97年に解散。長い間悲嘆に暮れていた。2015年にミキ、エマ、フィリップの3人で活動を再開を宣言。2016年EP「Blind Spot」を発売。先行音源も発表した。

Chapterhouse(チャプターハウス)

1987年アンドリュー・シェリフとスティーヴン・パットマンを中心に結成された。'91年リリースの1stアルバム「Whirlpool」ではシューゲイザーバンドとして全開の轟音ギターポップ、'93年リリースの2ndアルバム「Blood Music」では、ダンサブルな轟音ギター・ポップを発表し好評を得た。2008年のマイ・ブラッディ・ヴァレンタインの再結成に刺激されたのか、2008年に同じく活動再開。2010年にはウルリッヒ・シュナウスと来日公演を行っている。こんなに美しいコーラスのかかったギターの響きは、聴いたことがない。

Slowdive(スロウダイヴ)

マイ・ブラッディ・ヴァレンタインと双璧とも言われる代表的シューゲイザーバンド。1989年、ニール・ハルステッドとレイチェル・ゴスウェルを中心にUKで結成された。一貫してゆったりとしたチルアウトできる曲が特徴とされていた。根強いファンが多くドイツのエレクトロニカレーベルMorr Musicによって、2002年にカバーアルバム「Blue Skied An' Clear」が発表されるなど、長く愛され続けている。2014年再結成、同年、フジロックに出演。

Secret Shine(シークレット・シャイン)

1991年にイギリスのブリストルで結成されたシューゲイザーバンド。ネオアコギターポップの名門レーベルSarah Recordsから93年の1stアルバムをリリース後に活動休止。2008年のマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン活動再開とともにこちらも音源リリース。日本ではQuinceレコードがアルバムを発売した。

The Charlottes(ザ・シャーロッツ)

1988年に活動開始、Slowdiveでドラムを叩いていたSimon Scottが参加しているなどシューゲイザーとつながりの深いバンド。アイドル曲だと思っていたVenusのシューゲイザーカバー(日本ではBananaramaのリリースしたバージョンを長山洋子がカバーした)が印象的だった(しかしもともと、ショッキング・ブルーというロックバンドの曲だった…)。

Medicine(メディシン)

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