マーシュランド(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『マーシュランド』とは、2014年にスペインで制作されたスリラー映画。公開同年に開催された第29回ゴヤ賞において、作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞など、過去最多となる10部門を受賞したことで話題となった。日本では「ワールド・エクストリーム・シネマ2015」の一環として、2015年10月から順次、各地の劇場で公開されている。スペインの小さな村で、とある姉妹が行方不明になった。不可解な失踪事件の捜査にあたることになった刑事のペドロは、村に蔓延る犯罪や、相棒の刑事への疑念と向き合うことになる。

狩猟宿

姉妹の遺体が遺棄されていた川の近くにある小屋。女主人のカーラと管理人のアントニオによって運営されている。

ディアーヌ6

失踪した姉妹が乗り込んだ白い車の車種。

ネガ

失踪した姉妹の母から託された写真のネガ。裸の姉妹と、彼女たちに迫る男が写されていた。事件解決においても、物語のすべての謎を解くためにも非常に重要な位置づけとなるキーアイテム。

『マーシュランド』(映画)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

視聴者に謎を残したクライマックス

本作は、二人の刑事が連続少女誘拐事件の真相を追っているだけのように見せかけておきながら、様々な伏線を張り巡らせ、核心の部分をぼかしたままのクライマックスに評価が集まっている。
少女誘拐犯のセバスティアンと対峙し、事件を解決して栄転を手にしたペドロとフアン。しかし、本当の黒幕は誰なのかについては最後まで語られず、優れたリドルストーリーとして視聴者の胸にしこりを残す仕上がりになっている。
この謎については多くの解釈が生まれ、様々な考察を呼んでいる。自分なりの推理をして他の視聴者の考察に触れてみるのも、本作を楽しむ上での醍醐味となっている。

『マーシュランド』(映画)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

重苦しい空気と主演2人の渋さが織り成す緊迫感

割と正反対な性格と見た目で構成されることが多いのが「バディもの」の定石だが、本作のバディであるペドロとフアンが2人そろって髭面、強面の男ということで、視聴者からは「面食らった」という声も上がっている。とはいえ二人ともきちんとキャラが描き分けられており、かつそれがしっかりと立っているため、見た目はそこまで重要な要素ではないといえる。
ミステリーというジャンルに区分される本作だが、謎解きという側面は些か弱く、どちらかというと地道に真相に近づいていくという過程を描いた作品であることから、ハードボイルド映画として楽しむという観方も可能だ。

ハードボイルドとして見た際の雰囲気としては抜群で、荒廃した世界観をあえて作っているのか、街並みも服装もどこかしら埃を被っているような空気感がある。
作中に明るいシーンはほとんどなく、惨い有り様の死体を普通に映していたり、物語の主軸も脅迫犯罪に類するものばかりなので自然と胃が重くなるような陰鬱さを孕んでいる。しかし本作にはそれくらいの空気感が合っているのか、視聴者からは「常に緊迫感を持って鑑賞することができた」という感想が多く上がっている。

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