【ジブリアニメの異端児!?】もののけ姫はこうして生まれた(中編)

『もののけ姫』の「制作~完成」までに完全密着した動画のまとめ「第2章/生命が吹き込まれた」。宮崎駿監督の手によって着々と出来上がっていく絵コンテ。それらは一体、どのようにしてより躍動感あるアニメーションへと進化を遂げていったのか?セル画からデジタルに移行するド真ん中にあった制作現場の裏側も明らかになる。

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「もののけ姫」のあれこれ

スタジオジブリ長編アニメの1つである「もののけ姫」は1997年に公開された。
原作、脚本、監督、絵コンテを宮崎駿が務めた本作において描かれているのは、
自然と人間との対立であり、それらの残酷さでもある。

ジブリの超大作とも言われ、宮崎駿のメッセージが痛いほど伝わってくる「もののけ姫」はいかにして作り上げられていったのか?
今回、前編~後編に渡って取り上げる『もののけ姫はこうして生まれた。』ではその一部始終を記録し、作成秘話なども満載でお送りしている。

ジブリアニメの異端児「もののけ姫」はこうして生まれた。

『生きろ。』というキャッチコピーが誕生するまでに、もののけノイローゼになった方が居たとは…ww(困惑)
個人的に引っかかったのは試行錯誤の途中で出てきた「死ぬなっ。」だろうか。
決定した案と意味が同じにも関わらず、言葉から受ける印象が全く違うものになっていたのには驚いた。

そしてジブリがディズニーと提携するまでの経緯が明らかになったわけだが、成程。
「良い作品」というのは絶対条件だとして、宣伝・配給方法にも力を入れてこそ”より多くの人に観てもらう事が出来る”というのがよく分かった。良作のアニメーションは広めてこそ価値が上がるのである。
この点、それに特化した人材がスタジオジブリに居る事で、宮崎駿さんは思う存分に作品制作に打ち込めるのかもしれない。

スタジオジブリ最後のセル画(正確にはセル画と絵の具を使った)作品と言われる『もののけ姫』。

アニメーション制作がアナログ→デジタルに移行する転換期だったこともあり、
今までにない手法を取り入れた制作の裏側も、大変興味深い。
解説シーンはほとんど何を言ってるのか理解できなかったが(笑)、
映像が仕上がる過程を見るだけでも妙にワクワクする。

もののけ姫はこうして生まれた。part5

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もののけ姫はこうして生まれた。part6

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宮崎駿監督の高クオリティな絵コンテにもようやく目が慣れてきた(笑)。
というか、すぐにペン入れ出来そうな漫画原稿のようでもある。

熱海合宿では「目標配収50億」と聞いてその場の全員が冗談交じりに笑っているが、
結果的にそれを軽く凌いで「193億」という数字を記録したのだから凄いの一言である。

そして目の前に飛んできた紅の豚…もといスリー・ホイラー・トラキングに乗った宮崎監督が出勤してくるシーンは笑いどころww

もののけ姫はこうして生まれた。part7

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こんなに参加したいと思える避難訓練は見たことがない(笑)

天候が急変するシーンでは背景の村だけでなく、視線誘導効果も配慮されていた事に驚く。
確かに、移動する霧の動きに釣られて自然とタタラ場の方へ目がいってしまうのだ。
同シーンでも「描く人」と「配色担当」になればこだわりも変わる。
素人目には『どの緑色でもいいよ!』となってしまうような草の配色にも徹底的にこだわり、納得がいくまで追求していく。

さり気無く流れる1カットにも、数え切れない人の知識や労力や情熱が注ぎ込まれている。

もののけ姫はこうして生まれた。part8

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ナレーションも無く、ひたすらアニメーターが絵を描くシーンには一種の迫力とも言える何かがある。これはどちらかというと集中力というよりも、熱意が形になったものなのだろう。

デイダラボッチの姿は輪郭から触覚(?)に至るまで、当時の様々な技術が詰め込まれている。
「もののけ姫」初めての鑑賞で体内に散りばめられた光る粒子を目にした時は、「綺麗だな」と子供心に感じたものである。

まとめ

映像の制作や編集に重点を置いた『もののけ姫はこうして生まれた。』第2章はここまで。

続く第3章では、ほぼ完成した「もののけ姫」のアニメーションに「音」が、
すなわち登場人物の声(アフレコ現場)や劇中を盛り上げるBGMが組み込まれていく。

視覚だけでなく、聴覚からも感性を刺激してくる「もののけ姫」が迎える集大成。

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