CITY ADVENTURE タッチ MYSTERY OF TRIANGLE(シティ・アドベンチャー タッチ ミステリー・オブ・トライアングル)のネタバレ解説・考察まとめ

『CITY ADVENTURE タッチ MYSTERY OF TRIANGLE』(シティ・アドベンチャー タッチ ミステリー・オブ・トライアングル)とは、1987年にアイレムから発売されたFC用アクションゲーム。青春野球漫画『タッチ』を原作としているが、異次元に落ちた子犬10匹を救うため、上杉兄弟と浅倉南が異世界で戦うというSF的なストーリーである。野球要素は「ボールを投げる」攻撃アクション程度で、原作から大きく乖離した内容と高い難易度は当時のファンを困惑させた。

『CITY ADVENTURE タッチ MYSTERY OF TRIANGLE』(シティ・アドベンチャー タッチ ミステリー・オブ・トライアングル)の概要

『CITY ADVENTURE タッチ MYSTERY OF TRIANGLE』(シティ・アドベンチャー タッチ ミステリー・オブ・トライアングル)とは、1987年3月14日にコンパイルが開発し、アイレムから発売されたファミリーコンピュータ用アクションゲームである。あだち充の人気漫画『タッチ』を原作としている。

青春野球漫画の代表作とも言える『タッチ』。原作では和也と達也の兄弟、そして幼馴染の南を含めた淡い恋模様や、和也や達也が甲子園を目指して日々野球に明け暮れる青春劇が描かれていたが、このファミコン版タッチのゲームジャンルはアクションである。キャラクターゲームと言えば、少なからず原作の要素を再現しているものが多いのだが、今作は原作の世界観とは大きく異なるゲーム内容となっている。
本作は、異次元空間に吸い込まれた愛犬パンチの子供たち10匹を救い出すため、上杉達也、和也、浅倉南の3人が異次元世界で戦うという、原作の青春ストーリーとは大きくかけ離れたSF的な設定が特徴である。プレイヤーは双子の兄弟いずれかを操作し、攻撃手段としてパンチや野球のボールを用いて敵を撃破していく。
野球要素は「ボールを投げる」という攻撃アクションに留まり、原作の世界観を期待したファンからは困惑の声も上がった。また、攻撃力0の浅倉南を引き連れつつ、数が多く強い敵を倒しながら広いフィールドを歩き回るというゲーム内容から、難易度は高い。

『CITY ADVENTURE タッチ MYSTERY OF TRIANGLE』(シティ・アドベンチャー タッチ ミステリー・オブ・トライアングル)のあらすじ・ストーリー

子犬救出作戦のはじまり

ある日、浅倉 南(あさくら みなみ)が買い物に行こうと「南風」を出ると、愛犬のパンチが凄まじい勢いで飛びついてきた。パンチは南の服の袖を引っ張って離そうとしない。不思議に思った南が、パンチに引かれるまま犬小屋の前までやって来ると、いつもなら10匹の子犬たちで大騒ぎのはずの犬小屋が、今朝は非常に静かだった。
南が犬小屋を覗き込むと、子犬たちは一匹もいなかった。辺りを見回すと、パンチが大きなエサ皿を悲しそうに覗き込んでいるのに気がついた。その皿の底を確認すると、なんとそこには大きな穴がぽっかりと開いていた。南は、子犬たちがこの穴に落ちてしまったのではないかと考えた。それにしても、この穴はいったいどこに通じているのだろうか。

そうこうしているうちに、向こうから上杉 達也(うえすぎ たつや)と上杉 和也(うえすぎ かずや)がやって来た。南が二人にこれまでの経緯を話すと、不思議そうに皿を眺めていた達也は、仕組みを確かめようと皿を持ち上げようとした。南は穴が消えてしまうことを恐れ、慌てて達也を止めた。
結局三人は、食べ盛りの子犬たちが穴に落ちたエサを追いかけて、自ら中に飛び込んだのだろうと推測した。どうすべきか相談していると、パンチが悲しそうな視線を送ってくる。その期待に応えるべく、三人は顔を見合わせると、皿の大きな穴の中へと飛び込んだ。

丸く光って見えた皿の底は、あっという間に点になり、そして見えなくなった。その時、ドスンという衝撃と共に三人は尻餅をついた。痛む尻をさすりながら三人が目にしたのは、自分たちの住んでいる町であった。しかし、その町では道の真ん中を人形やおもちゃの自動車が動き回っていた。
三人はしばらく目を見開いて驚いていたが、目の前に子犬がいることに気づき、慌てて追いかけていった。果たして、三人はパンチの期待に応えることができるだろうか。
それは、プレイヤーの腕にかかっているのである。

『CITY ADVENTURE タッチ MYSTERY OF TRIANGLE』(シティ・アドベンチャー タッチ ミステリー・オブ・トライアングル)のゲームシステム

本作は、ベルトスクロール形式のアクションを採用した広大なフィールドを探索し、行方不明となった10匹の子犬を救出することが目的である。

キャラクター操作と同行システム

ゲームのタイトル画面

プレイヤーは上杉達也と上杉和也の二人を切り替えながら操作する。1人プレイ時にはセレクトボタンで操作キャラクターを交代でき、操作していない側の兄弟と浅倉南は自動的に後をついてくる仕組みとなっている。
プレイヤーが攻撃ボタンを押すと、同行している兄弟も同時に攻撃を行う。また、同行する南には個別のステータスが存在しない。南が敵と接触して泣き出すと、達也・和也の両方がダメージを受ける仕様となっており、常に彼女を保護しながら立ち回る必要がある。

体力・通貨・経験値の共有システム

画面上には、達也と和也それぞれに個別の数値が表示されている。この数値は「体力」「お金」「経験値」の三つの役割を兼ね備えた独特なシステムとなっている。
数値は敵を倒すことで増加し、ダメージを受けたり「店」で買い物をしたりすることで減少する。体力とお金が共通であるため、高額な買い物をした直後は極端な低体力状態となり、一撃でゲームオーバーになるリスクを孕んでいる。
また、本作には育成要素があり、安全な序盤のエリアで敵を倒し続け数値を稼いでおくことで、アクションが苦手なプレイヤーでも有利に攻略を進めることが可能である。

探索とアイテム管理

マップ上には多数の建物が存在し、内部ではアイテムの購入や、異世界の住人「せいんと」からの情報収集が行える。
持てるアイテムの個数には制限がある。兄弟それぞれが個別にアイテムを管理するため、状況に応じて操作キャラクターを切り替えて入手・使用する必要がある。
また、「、、、、」と無言の「せいんと」がいる場所では、不要なアイテムを譲る(捨てる)ことができる。

あいことば(パスワード)

本作はパスワード方式(あいことば)を採用している。プレイ中、ステータス画面からいつでも「あいことば」を確認することが可能で、現在の数値(体力・金)や所持アイテム、子犬の救出状況を保持したままゲームを再開できる。

『CITY ADVENTURE タッチ MYSTERY OF TRIANGLE』(シティ・アドベンチャー タッチ ミステリー・オブ・トライアングル)の登場人物・キャラクター

上杉 達也(うえすぎ たつや)

本作の主人公で、上杉和也の双子の兄。優れた潜在能力を持ちながらも、普段は不真面目で飽きっぽい性格を装っている。本作ではプレイヤーが操作するキャラクターの一人として登場。異次元空間に迷い込んだパンチの子犬たちを救うため、パンチ(打撃)や野球のボールを武器に、襲いかかる異形の敵と戦う。

浅倉 南(あさくら みなみ)

本作のヒロインで、上杉兄弟の幼馴染。容姿端麗かつ文武両道の美少女。本作では達也・和也の後ろを常に追いかけてくる同行キャラクターとして登場する。戦闘能力は一切持たず、敵に接触すると座り込んで泣き出してしまうため、彼女がダメージを受けないよう保護することがゲーム攻略の鍵となる。

上杉 和也(うえすぎ かずや)

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