基本的には全体マップ画面で映画のロゴを操作(キャラクターではなくロゴである)を操作し、ゴーストが潜んでいると思われる建物まで急行し捕獲して金を稼ぐというもの。これだけ聞くと「なんだ普通そうじゃん」と思うかもしれないが全くそんなことはなく、当時のファミコン通信(ファミ通)のソフトレビューでも「もはやゲームになっていない」と言われたほどのクソゲーである。
このゲームはゴーストの潜んでいる建物まで車をドライブして移動するのだがその難易度が理不尽なまでに高い。基本的には縦にスクロールする画面を上に向かって車を走らせていくのだが、プレイヤーを邪魔するかのように飲酒運転の車がメテオアタックをかましてくる。そうそうかわせるものではなくこれに万が一ぶつかってしまうと、お金を一気に数百ドル没収されてしまい金欠に陥る(お金がないとゴーストを捕獲するためのアイテムが買えない)。また車を加速させることも可能だが、余計に敵にぶつかりやすくなる。しかし、自車には制限時間と共に減少するガソリンが設定されており、モタモタしているとガス欠になってしまう。このことから加速が必要不可欠なのだが、そうすると敵にぶつかる→金欠のコンボが待ち受けているのでクリアは至難の技。どっちにしろ八方塞がりなのである。
見事ドライビングに成功しビルに進入したプレイヤーを待ち受けるのは、ビルの頂上まで駆け上がるアクションゲーム(勿論徒歩で)。しかも移動はボタン連打である。間違いなく指が壊れるので連射パッドがない人は地獄を見ることになるだろう。それに加えて道中にはお邪魔ゴーストが行く手を阻んでくる。ただでさえ自キャラの移動速度が遅くてイライラするのにもっとイライラすること間違いなし。これを突破できる人は○ュータイプの素質があるのでは?
ビルの頂上までたどり着き、映画にも登場したラスボスを倒す(ここの出来は比較的マシ)と、衝撃のエンディングが待ち受ける。END画面に表示されるのはなんと「りり」。平仮名2文字だけである。これには辛抱強く、鋼の心でクリアしたプレイヤーも怒り心頭だろう。実はこれ、ファミマガという雑誌で行われた企画で使うプレゼントキーワードなのである。しかしこの企画は誌面で宣伝こそはされていたものの、それ以外ではまったく告知されていなかった。この企画を知らないプレイヤーからすれば意味不明である。