トレンディエンジェル（Trendy Angel）の徹底解説まとめ

トレンディエンジェル（Trendy Angel）の概要

トレンディエンジェル（Trendy Angel）とは、吉本興業に所属するお笑いコンビ。ともにNSC東京校の10期生だったボケの斎藤司とツッコミのたかしによって2005年4月に結成された。（同期にはオリエンタルラジオ、はんにゃ、フルーツポンチなどの顔ぶれが揃っている。）
「お兄さん、トレンディだね」「うん、トレンディエンジェル」という出だしで始まり、それぞれが自己紹介をする、という入り方（ツカミ）で以前からネタを披露している。
2013年にはオンバト＋第3代目チャンピオンに輝き、M-1グランプリ2015王者を獲得した。
また、M-1グランプリ優勝以前にも、トレンディエンジェルはTHE MANZAI 2014で爪痕を残している。ランキング上位がひしめくグループリーグで波乱を起こして突破し、準優勝に輝いたのだ。トレンディエンジェルの出場枠だったグループBにはランキング1位の学天即、2位の囲碁将棋、3位の馬鹿よ貴方がいたが、状況を覆してランキング11位だったトレンディエンジェルが最終決戦に進出し、準優勝を勝ち取ったことは驚きをもって語られることとなった。
ネタに綿密な構成などは無く、主に斎藤のアドリブで進行していくので、毎回異なる形の漫才になっていく。斎藤が時事ネタや巷で流行っているものを思いつくままに言葉を繰り返し題材として絡め、最後は自身の髪型をいじった「ハゲネタ」に着地するテンポの良い漫才で人気を博している。

トレンディエンジェル（Trendy Angel）の活動経歴

結成からブレイクまで

それぞれ別々のコンビで活動していたものの、それが解散したことを機にツッコミのたかしがボケの斎藤を誘い、2005年4月にコンビを結成する。当初は主に東京都内のお笑いライブに出演していた。
2008年によしもとクリエイティブ・エージェンシー（現：吉本興業）に所属。
2009年から2014年にかけて『M-1グランプリ』に挑戦するも、決勝進出は果たせずにいた。しかし、斎藤の髪型をいじる「ハゲネタ」と、歌唱力を活かした「歌ネタ」を織り交ぜた漫才は徐々に人気を掴み、彼らは知名度を上げていく。

「M-1グランプリ2015」で優勝

徐々に人気を掴み、ブレイクを果たした彼らは、2015年の『M-1グランプリ2015』で決勝に初進出する。この時も「ハゲネタ」を前面に出した漫才を堂々と繰り出し、大きな話題と笑いを呼んだトレンディエンジェルは見事優勝を果たすに至った。
M-1優勝後、すっかり人気者となった彼らはテレビやラジオなど多数のメディアに出演し、斎藤がネタ中に使用するキメ台詞「斎藤さんだぞ」が流行語として浸透する。

個々でも活躍の幅を広げる斎藤とたかし

M-1優勝後はバラエティ番組を中心に多数のレギュラー番組やゲスト出演を果たし、単独ライブやイベントを精力的に開催して本業の漫才でも活躍する彼らは、コンビとしてだけでなく、個々でも活動の場を広げ始める。
斎藤は、2017年公開の映画『ミックス。』の石原役や、2019年から2025年にかけて上演されたミュージカル『レ・ミゼラブル』のテナルディエ役などを好演し、俳優としての顔も知られ始める。また、高い歌唱力を活かし、歌手としても活動を開始する。
たかしは無類のゲーム好きとしても知られていることから、ゲーム関連のイベントや番組に積極的に出演。
コンビとしては2020年5月にYouTubeチャンネル「トレンディエンジェルのPePePeラジオ」を開設して精力的に動画の配信を行うなど、コンビでも単独でも常に第一線で活躍し続けている。

トレンディエンジェル（Trendy Angel）のメンバー

斎藤 司（さいとう つかさ）

生年月日: 1979年2月15日
出身地: 神奈川県横浜市
血液型: B型

トレードマークはハゲ頭で、自虐的なハゲネタを前面に押し出して積極的に使っている。頭頂部を撫でながら「斎藤さんだぞ！」と叫ぶ決めゼリフは、2015年の「M-1グランプリ」での優勝をきっかけに大ブレイクした。愛称「つーおじさん」「斎藤さん」。芸人になる前は楽天に派遣社員として勤務していた。
自称イケメンであり、自身の容姿や歌声に自信を持っている「ナルシストキャラ」をネタにすることも多い。
トレンディエンジェルのブレイク後は俳優としても活動の幅を広げ、ドラマや映画に多数出演。2017年公開の映画『ミックス。』の石原役や、2019年から2025年にかけて上演されたミュージカル『レ・ミゼラブル』のテナルディエ役などを好演したことが話題となった。
高い歌唱力の持ち主としても知られ、歌ネタはもちろん、ソロで楽曲をリリースしたり、ミュージカルに出演したりするなど、音楽活動も積極的に行っている。
ダンスが得意であることから、かつてジャニーズ事務所に履歴書を送ったこともあったという。
2017年7月22日発売の人気女性ファッション誌『Ray』9月号からは、専属モデルとしての活動も開始した。
InstagramやTwitterなどのSNSも積極的に活用し、日常の様子や仕事の情報を発信するだけでなく、ファンとの交流も大切にしていることでも知られる。
2017年に一般女性と結婚しており、2018年6月6日に第1子、2020年4月には夫人の第2子妊娠を報告した。前述のSNSには、家族の話題も頻繁に登場する。

たかし

本名／旧芸名：須藤敬志（すどう たかし）
生年月日: 1986年1月6日
出身地: 東京都小平市
血液型: A型

主にツッコミを担当しており、斎藤の強烈なナルシストキャラやハゲネタ、歌ネタに対して冷静かつ的確なツッコミを入れるのが特徴。彼が斎藤を誘ったことでトレンディエンジェルが誕生した。相方の斎藤とは公私ともに仲が良い。利き腕は左。
大のゲーム好きとして知られており、自身のSNSやYouTubeチャンネル、ゲーム関連のイベントや番組などでその一面を積極的に発信している。特にレトロゲームや格闘ゲームを好んでいる。
コンビのYouTubeチャンネル『トレンディエンジェルのPePePeラジオ』では、斎藤と共に様々な企画に挑戦し、個人でもゲーム関連の配信などを行うことがある。
時折イラストを公開することがあり、独特なセンスの絵を描くことでも知られている。
趣味は麻雀とプロ野球観戦、、メイド喫茶、アイドルなど。芸能界随一の酒豪であることでも知られ、後輩のオズワルド伊藤に対して失礼な発言をしたバンドマンに飲み比べを挑み、酔い潰したエピソードが有名である。

トレンディエンジェル（Trendy Angel）の名言・発言

斎藤「男はハゲてから一人前になるような気がします。ハゲることで人間として成長するんじゃないですかね。」

自虐的ともいえる「ハゲネタ」を惜しみなく繰り出している斎藤だが、20代前半の頃はフサフサの髪のイケメンだった。
20代中ほどから一気に髪の毛が抜け始め、30代後半の頃には「自分の父よりもハゲていた」という斎藤は、なぜハゲ始めたのかについて、「求人広告の飛び込み営業をやっていたころ、仕事がかなりきつく、すごいストレスを抱えていて…その上名古屋に好きな子がいて、遠距離恋愛だった。仕事のストレスに、彼女になかなか会えないストレスも加わって、一気にガバっとハゲてしまったんです」と語っている。
しかし彼は「男はハゲてから一人前になるような気がします。ハゲることで人間として成長するんじゃないですかね。」という名言も残しており、笑いを取りつつも深みのある人物像を覗かせていた。

斎藤「僕は正直（相方は）誰でもよかったんです。絶対売れるって思っていたから（笑）。」

お笑い養成所として知られるNSCで、共に10期生として学んだ斎藤とたかし。結成秘話についてのインタビューで、互いの第一印象を聞かれた斎藤は「僕は正直誰でもよかったんです。絶対売れるって思っていたから（笑）。」と発言している。そしてこの発言は「で、こいつが話しかけてきた。たかしは相方にちょうど捨てられた頃だったんです。」と、たかしの方から斎藤に話しかけた、というエピソードに続く。自信を持って臨むことの大切さを感じる一言だ。
なお、このインタビューでNSC生からの「NSC入学から卒業までの一番の収穫は？」という質問を受けたたかしは「相方と出会ったこと」と答えており、仲の良さを窺わせた。

斎藤「なんと言われようとウケればこっちの勝ちですから。」