トレンディエンジェル（Trendy Angel）の徹底解説まとめ

インタビューで時事ネタについて聞かれ、「時事ネタって、芸人たちに、なんやねん、安いことやってんなと思われがちなんです。」と答えた斎藤。しかし、これに続く発言がこの「なんと言われようとウケればこっちの勝ちですから。」だ。
たかしは時事ネタについて「時間が経つとできなくなるネタ」であることを認める趣旨の発言をしていたが、斎藤は「だから毎年、新ネタを作り続けられるとも言えます。」と前向きな姿勢を見せている。常に意欲を持って前向きに、自身の仕事に誇りをもって取り組んでいる男の姿勢が見られる、珠玉の名言だ。

トレンディエンジェル（Trendy Angel）のネタ動画

リズムネタ「ハゲラップ」

斎藤の「クラーク博士は言いました、少年よ、毛根を開け」という衝撃的な一言から始まるリズムネタ、「ハゲラップ」。
テンポの良さと頭髪の薄い男性が漂わせる哀愁が一気にお茶の間の心を掴んだ。

漫才「モテる男」

「どうしてもモテたい」というたかしのために、斉藤がモテ方をレクチャーしていくネタ。
斎藤のナルシストキャラが全開だが、自身の頭髪を「岩のりこびりつき系男子」と例えている。

トレンディエンジェル（Trendy Angel）の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

オズワルド伊藤が語るたかしの「酒豪伝説」

お笑いコンビ、オズワルドの伊藤は先輩のたかしを「人類で一番酒が強い」と評し、テレビ番組で、たかしの「酒豪エピソード」を語っている。
以前たかしや仲間と夜中まで飲んでいた際、女の子からたかしに飲み会への合流を誘う電話があったという。
たかしと伊藤らが指定された恵比寿の会員制バーへ行くと、たかしを呼んだであろう女の子のほか、もう4～5人女の子が集団でおり、その中心にはあるバンドのボーカルが座っていた。伊藤は（そのボーカリストの曲を）中高生の時によく聴いてたため嬉しくなり、「吉本で芸人をやっています」と挨拶した。
一緒に飲んでいるうちに、同ボーカリストから伊藤らに「面白いことやってよ」と無茶ぶりが始まり、先輩であるたかしの面子も立てるべく、あれこれやるがなかなかウケず、そのボーカリストは白けた様子で「たかしさんの連れてきた後輩、マジしょうもないっすね」と発言した。
そこでたかしの怒りのスイッチが入ったのか、彼は「ていうかぜんぜん飲んでないっすね。飲み比べしましょうよ」と、ボーカリストにテキーラのショット飲み比べ対決を挑んだ。そしてボーカリストを酔い潰したたかしは、最後のテキーラを飲んで音を立ててグラス置き「おい、クソつまんねーから帰るぞ」と言い放って伊藤たちを連れて帰ったという。

伊藤は、たかしの神がかった対応を絶賛して「正直、あのときはめちゃくちゃ髪生えてたあのときは！フッサフサ！」と興奮ぎみに語り、最後には「店の外出たらもうハゲてましたけど。めちゃくちゃカッコよかった。」と言い、共演陣を笑わせていた。

『M-1グランプリ2015』の会場で「種まき」をして客の心を掴んでいた斎藤

2015年の『M-1グランプリ2015』で決勝に初進出したトレンディエンジェルだが、11月に行われていた同大会の準決勝では、会心の出来だったにも関わらず敗北を喫していた。
その後悔しさをバネにネタを改良し、TVでは内容の半分ほどをカットしなければならず、敗者復活戦の前日の夜にやっと完成したネタをぶっつけ本番で演じることとなった。
さらにM-1の最終決戦のCM中に、決勝に進出した3組の中で斎藤だけが会場の客と積極的にコミュニケーションをとっていたという。
これは彼が意図的に行った優勝への「種まき」で、ウインクをしたり投げキッスを送ったりすることで会場の空気を温め、ネタをやる前に味方を増やしていたのだという。