歴代の今年の漢字まとめ

「今年の漢字」とは、その年の世相を表す漢字一字を決定、公表する日本漢字能力検定協会のキャンペーンである。毎年年末になると、京都・清水寺で発表される今年の漢字。一般公募の中から最も意見が多かった漢字が今年の漢字に選ばれる。今年の漢字は1995年(平成7年)に開始し、原則として毎年12月12日に発表されている。

・選考理由
観測史上1位の猛暑や残暑による熱中症が多発。これに伴う野菜価格の高騰。熊なども人里に出没。
地中の「暑い」中から作業員全員が生還したコピアポ鉱山落盤事故。
1万℃の突入温度からの宇宙探査機「はやぶさ」の帰還。

「絆」(2011年)

・選考理由
東日本大震災をはじめ、台風などによる大雨被害やニュージーランド地震、国内外における大規模自然災害の発生や、ワールドカップでのサッカー日本女子代表「なでしこジャパン」の活躍を見た多くの日本人が「絆」の大切さを改めて感じた1年だった。

「金」(2012年)

・選考理由
東京スカイツリーの開業、ロンドンオリンピックでの日本のメダルラッシュ、山中伸弥(京都大学教授)のノーベル賞受賞といった数々の「金字塔」が打ち立てられた。
932年ぶりの金環日食や、21世紀最後の金星の太陽面通過といった「金」に関係する天文現象があったこと。
消費税や生活保護など「金(カネ)」に関わる問題が多発。

「輪」(2013年)

・選考理由
2020年の東京オリンピック開催決定や、2014年ワールドカップ出場決定。
自然災害を受け、人々の支援の「輪」を実感。
東北楽天ゴールデンイーグルスの球団創設初の日本一など。

例年よりも明るい印象の漢字が選ばれた2013年。
例年と比較してもスポーツに関した話題が多く、人と人のつながりを実感することができた人の多い1年だったということだろう。

「税」(2014年)

・選定理由
2014年4月に消費税の税率が5%から8%に引き上げられた。

2014年は「税」が選ばれた。一般公募であることからも、直接的に我々国民の生活に大きな打撃を与える「消費税増税」が一番のインパクトであったことだろう。
さらに、現状の8%から10%に引き上げられるということで、我々国民への負担が高まるのでは、ということが懸念された。
「税」という漢字が選ばれた背景からも、あまりポジティブな印象ではない1年だったのかもしれない。

「安」(2015年)

・選定理由
政治面では、安全保障関連法案の採決で与野党が揺らいだ。
夏の大雨による災害や、国内ではフランス・パリで起こったテロ事件などによる不安が高まった。
横浜市などで起こった建築偽装問題による、企業に対する不安が高まった。
とにかく明るい安村の「安心してください、穿いてますよ」の流行。

2015年の漢字は「安」になった。
漢字を見た限りでは、ポジティブな意味合いを持っているように感じられるが、選定理由としては不「安」という意味で多く使われている。心配になるニュースが多くあった1年だったということだろう。
その中で、その名のごとく”明るい”話題となったとにかく明るい「安」村。裏のなさそうな笑顔は、人々を「安」心させてくれた。

「金」(2016年)

・選定理由
リオデジャネイロオリンピックでの日本人選手の金メダルラッシュ、MLB・イチローの通算3000安打達成、レスリング・伊調馨の五輪4連覇など数々の金字塔が打ち立てられた。
東京都の財政や税金運用に関する問題の多発、富山市議会を始めとする地方議会議員の政務活動費の不正運用の発覚やそれに伴う議員の辞職など「政治とカネ」にまつわる問題が顕著に。
日本銀行によるマイナス金利などの金融政策。
「PPAP」が世界的に大ヒットしたピコ太郎が全身金色など。

「北」(2017年)

・選定理由
北朝鮮による度重なるミサイル・核実験強行による朝鮮半島情勢の緊迫化。
九州北部豪雨による被害。
前年の北海道産ジャガイモの不作によりポテトチップスの販売が一時停止に。
大谷翔平のエンゼルスへの移籍やドラフト1位で入団が決定した清宮幸太郎など、北海道日本ハムファイターズへの関心が高まり。
北島三郎が所有する競走馬キタサンブラックの活躍。
葛飾北斎展覧会の開催。

「災」(2018年)

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