
「今年の漢字」とは、その年の世相を表す漢字一字を決定、公表する日本漢字能力検定協会のキャンペーンである。毎年年末になると、京都・清水寺で発表される今年の漢字。一般公募の中から最も意見が多かった漢字が今年の漢字に選ばれる。今年の漢字は1995年(平成7年)に開始し、原則として毎年12月12日に発表されている。

・選考理由
北朝鮮に拉致された日本人が日本に帰国。
日本経済がバブル期以前の水準に復帰。
レトロソングがリバイバルヒット。
「虎」(2003年)

・選考理由
阪神タイガースが18年ぶりにリーグ優勝。
イラク戦争への「虎の尾を踏む」ような自衛隊派遣。
「災」(2004年)

・選考理由
新潟県中越地震、新潟・福島豪雨、福井豪雨、台風23号をはじめとした台風の上陸、浅間山の噴火といった自然災害の多発。
美浜発電所の事故、三菱リコール隠し。
「愛」(2005年)

・選考理由
愛知県での「愛・地球博」の開催。
紀宮清子内親王と黒田慶樹の結婚。
卓球の福原愛など「あいちゃん」という愛称の女性の活躍が目立った。
親が子を、子が親を殺すなど「愛の無い事件」が目立った年だった。
「命」(2006年)

・選考理由
悠仁親王の誕生。
小中学生の自殺が多発した。
北朝鮮の核実験。
臓器移植事件や医師不足などによる生命の不安。
「偽」(2007年)

・選考理由
「白い恋人」や「赤福餅」などの食品表示偽装の表面化。
年金記録問題の発覚。
防衛省の汚職事件の発覚。
テレビ番組『発掘!あるある大事典II』による捏造問題の発覚。
「変」(2008年)

・選考理由
日本の内閣総理大臣の交代やアメリカのオバマ次期大統領の演説「チェンジ(変革)」。
株価暴落や円高ドル安などの経済の変化。
食の安全性に対する意識の変化。
世界的規模の気象異変による地球温暖化。
スポーツや科学の分野での日本人の活躍により時代の変化を感じたこと。
「新」(2009年)

・選考理由
民主党を中心とした新政権の発足。
アメリカのバラク・オバマ新大統領の就任。
裁判員制度や高速道路料金割り引きといった新制度の施行。
新型インフルエンザの流行。
スピード社の高速水着による競泳の世界新記録ラッシュ。
イチローの9年連続200本安打という新記録。
「暑」(2010年)
目次 - Contents
- 今年の漢字の概要
- 「震」(1995年)
- 「食」(1996年)
- 「倒」(1997年)
- 「毒」(1998年)
- 「末」(1999年)
- 「金」(2000年)
- 「戦」(2001年)
- 「帰」(2002年)
- 「虎」(2003年)
- 「災」(2004年)
- 「愛」(2005年)
- 「命」(2006年)
- 「偽」(2007年)
- 「変」(2008年)
- 「新」(2009年)
- 「暑」(2010年)
- 「絆」(2011年)
- 「金」(2012年)
- 「輪」(2013年)
- 「税」(2014年)
- 「安」(2015年)
- 「金」(2016年)
- 「北」(2017年)
- 「災」(2018年)
- 「令」(2019年)
- 「密」(2020年)
- 「金」(2021年)
- 「戦」(2022年)
- 「税」(2023年)
- 「金」(2024年)