悪乗りしすぎ?サービス精神?声優が暴走したアニメ
ギャグ物の場合、一見「暴走」に見えるものは恐らく会議に会議を重ね脚本にまとめられたもの。しかし、中にはあったのです。声優さんのアドリブ、暴走が。そう、たとえシリアス作品であろうと容赦なく…。
『ビーストウォーズ』シリーズ
正義のロボット生命体「セイバトロン」と、悪の「デストロン」の戦いが主軸です。元々はアメリカ制作で、内容もシリアスなものだったんでしょうが、何でかベテラン声優の皆さんが暴走してました。
『ビーストウォーズ』や『ビーストウォーズメタルス』などで、よくアドリブ台詞がありました。視聴者(お子様)を意識したり、戦いながら「俺はお母さんたちに嫌われてるんだ!」とシャウトしたり。
妙な口癖を持ったキャラもいました、主にデストロン側に。
口癖や口調だけでかわいく見えるという卑怯(?)な手段使います、デストロン。しかし、遂にセイバトロンもアドリブ台詞を入れたり、リーダー同士で熱いバトルを展開しながら、しりとりなんかやったり…「『ん』がついた!お前の負けだ!」「違うこと言うつもりだったんだよ!」…最後は「物まね対決」で雌雄を決することに。誰ですか、最初にこの案考えたのは…。でも、シリアスなはずのシーンにうまくしりとりだの物まねだのを取り入れたものです。
『ミュータント・タートルズ(旧版)』
テレビ東京系で放送されていましたが、問題は敵キャラ。
クランゲ様
自称皇帝のクランゲです。皇帝名乗ろうが世界征服企もうがそこはいいんですが(いやよくないんですが)、何故かオネエ口調。声が目玉おやじのごとく高いです。
シュレッダー(サワキちゃん)
そんなクランゲの部下というか同盟関係状態にあるのがこのシュレッダー。どうも日本人のようで、本名は「サワキ」さんというそうです。そのせいか、クランゲからは「サワキちゃん」と呼ばれてます。テレビ東京版だけですが。この人はやたら渋く野太い声なんですが、言葉のチョイスのせいか何か間抜けて聞こえるという。アドリブ台詞なんでしょうが、衣装を褒められて「ありがとう、自分で作ったんだ」。ちなみにクランゲのことは「タコ」と呼びます。
予告
本編がそんな感じなので、予告ともなるとさらに暴走してました。声の高いクランゲに鬼太郎の親父だの、富井副部長(『美味しんぼ』)だ野の物まねをさせて「一緒じゃねーか!」と突っ込んだり、「予告じゃない予告」に…。
『ミュータント・タートルズ(2003年版)』
リメイクというか、何というか。この作品自体何度もアニメや映画化になっているので、今更リメイクも何もないですが。
内容は何でもアリのバトル物です。宇宙人とか出てくるし。しかしある時期から「予告が予告じゃなくなり」ました。急にラップ歌い出したり、ゲストキャラにインタビューしたり。そして、最終回一話前の予告で語られる衝撃の真実。「ここって予告だったの!?」知らなかったんかい!スプリンター先生曰く「止める人がいなかった」そうです。