映画界陰の主役!?人間を振り回す小道具特集!
「こんなものがあるからいけないんだあ~!」…創作物を見ていると、何だか人間が「物」に振り回されているような印象を受けることがたまにあります。人間以外の種族や、大の大人をさえ手玉に取る小道具たちをばご紹介。
マスク(『マスク』)
あらすじ:冴えない銀行員、スタンリー・イプキス。人がいいだけの彼はいつも割を食う。そんなある日、「おぼれている人」と見間違え、拾ったマスクをつけると…?
こんなんなったり…
こんなんなったりします。本人が分析したところによると、どうも被った人の願望なんかを実現してしまうようです。ある種被った人の個性に左右されるようで、アニメ好きのスタンリーがかぶったために、色々とアニメのような事象、リアクションが起きたりするのです。しかし、ある若手マフィアの手に渡ってしまうのでした…。
こちらが件のマスク。北欧神話の「いたずらの神」ロキが宿ってるんじゃないか、とは医者の談。このロキは続編で出てきます。何故かパンクスタイルだけどチョイ気弱っぽい、人のよ
さげな兄ちゃんの姿で。
ジュマンジ(『ジュマンジ』)
単なるボードゲーム…と思わせて、何かの力が宿っている模様。マスに止まるごとに動物は出てくるわ、ハンターは出てくるわ…。しかも、近くに人間が来るや、太鼓の音で自己主張。この構ってちゃんゲームはクリアするまで何十年も機能します。
正体不明だし、「さわらぬ神にたたりなし」と見るか、「虎穴に入らずんば虎児を得ず」と見るか…。このゲームをやるかやらないか自体が大博打な気がします。町中を大型動物が闊歩するわ、床にめり込むわ、何でもアリです。しかもズルしようとするとちゃんとペナルティもあるんです。ハンターのおじさん、個人的には好きです。狙われたくないですけど。似た着想で『ザスーラ』という映画がありましたが、あっちは宇宙に行ったり時空を超えたりしてました。
指輪(『ロード・オブ・ザ・リング』)
あらすじ:ざっくり言えば「世界を滅ぼす力があって、持ってるだけで人の精気を奪い取る指輪を火山に捨てに行くのを、三部作に分けて長々やる映画」こと『ロード・オブ・ザ・リング』より、「指輪」です。
この指輪に魅せられちゃったのがこの人。
ゴラム、もしくはスメアゴルです。指輪欲しさに友人を殺し、汁気の多い魚しか受け付けなくなってしまったという、かわいそうなんだか自業自得なんだかを絵に描いたような人です。で、こいつの目的は「いとしいひと」こと指輪の奪取。「火山に捨てる?とんでもねえ!」とばかり、表面上「案内」と称して奪い返す機会狙ってましたね。というか、指輪のことは作中に登場するあらゆる種族、人物が狙っていたような…。