70年代前半に一大ムーブメントとなったグラムロック。そのカリスマ的存在だったのが、MARC BOLAN(マーク・ボラン)です。美しさと妖しさの入り交じった魅力で、数々のヒット曲を放ちました。日本でも「GET IT ON」や「20TH CENTURY BOY」はCMや映画に使われ、耳に馴染みのある音ではないかと思います。チョイスした「METAL GURU (メタル・グウルー)は1972年リリースのヒット曲。グラマラスなイメージに彩られています。
CHEAP TRICK(チープ・トリック)は、ロビン、トム、リック、バーニーからなる4ピースバンド。アメリカ出身の彼らの知名度が劇的にアップしたのは、武道館ライブがきっかけでした。チョイスした「I WANT YOU TO WANT ME」(甘い罠)では、ボーカルのロビンの甘い歌声にあわせ、若い女の子たちのすさまじい歓声が響き渡るのを聞くことができます。これが評判になり、本国でも注目されるようになったのです。
GINO VANNELLI(ジノ・ヴァネリ)は、カナダ出身のソロボーカリスト。日本での知名度はそう高くありません。が、その歌唱力、表現力には定評があり、「ミュージシャンズ・ミュージシャン」として、プロ仲間からも実力を認められています。チョイスした「I JUST WANNA STOP(アイ・ジャスト・ワナ・ストップ)」は1978年にリリースされたアルバム「BROTHER TO BROTHER」からの一曲。パワフルかつロマンティックで、「歌を聴かせる」というのはこういうことか、と思わせる出来です。
グラムやパンクなど、ギラギラしたイメージが強い70年代ですが、彼らSTEELY DAN(スティーリー・ダン)のように、クール・シンプル・タイトな曲創りをするアーティスト達もちゃんといました。
チョイスした「PEG(麗しのペグ)」は、佳曲ぞろいのアルバム「彩(Aja)」からの一曲。何しろ、ドナルド・フェイゲン、ウォルター・ベッカーを筆頭として、ギターにラリー・カールトン、ジェイ・グレイドン、ドラムスにスティーヴ・ガット、ジム・ケルトナー、ベースにチャック・レイニー、キーボードにジョー・サンプル…と驚くばかりの豪華メンバー。これで良い作品が出来ないはずないですね。
70年代の後半に突如巻き起こったパンクムーブメント。その立役者とも言うべき存在がSEX PISTOLS(セックス・ピストルズ)でした。バンドのフロントマン、JOHNNY ROTTEN(ジョニー・ロットン)が繰り出す過激なメッセージは、相次いで物議を醸し、巷には「パンクファッション」をした若者が溢れました。途中からバンドに加わったシド・ヴィシャスが薬物過剰摂取でスキャンダラスな死を遂げたことでも記憶されています。チョイスした曲は「俺は反キリスト教者だ!」と叫ぶ当時としては驚きの1曲。
80年代に数多くのヒット曲を放った彼らですが、70年代から既にヒットチャートに顔をだしていました。
ブルー・アイド・ソウルというジャンルでは最も成功したデュオのひとつと言われています。
チョイスした「WAIT FOR ME」は、流れるようなメロディラインが心地よい一曲。1979年リリース。
PETER FRAMPTON(ピーター・フランプトン)はイギリス生まれのギタリスト。70年代半ば、全米ツアーでのライブを収録した「FRAMPTON COMES ALIVE!」が全米チャートで1位になり、彼は一躍時の人となりました。チョイスしたのはこのアルバム中でおそらく最も有名な一曲です。なお、彼は現在でもギタリストとして活躍しています。
フェイセスのボーカルなどを経て、ソロになったロッド・スチュワートは、独特のしわがれ声が魅力的なボーカリストです。その歌声もさることながら、ずば抜けたプレイボーイぶりでもとても有名でした。日本では「DA YA THINK I'M SEXY?(アイム・セクシー)」が有名ですが、チョイスしたのはしっとりとしたバラードの佳曲「YOU'RE IN MY HEART(胸につのる想い)」です。1978年リリース。