美しすぎる「男の娘」キャラ

今や男性も女性の格好をファッションとして楽しんでいるようですね。というか女性より美しい人もいて、「どっちなんだろう」と戸惑い、驚くことも。今回のテーマは「男の娘」という言葉が生まれる以前の美形の男の娘キャラです。

柳宿(『ふしぎ遊戯』)

『四神天地書』なる劇中本の登場人物であり、「昔の中国」のような世界で、「朱雀を召喚する巫女(異界、すなわち現実世界から吸い込まれた少女)を守る朱雀七星士の一人、柳宿(ぬりこ)です。名前は二十八宿の一つから来ています。「怪力だけれどきれいなお姉さん」として登場し、同じ七星士にして皇帝の星宿(男性です)に恋をしていました。

凛々しいお姉さん、といった感じ。

当初は星宿の気持ちが主人公、美朱(みあか)に向いていたために何かと意地悪をするのですが、ひょんなことから「男性」であることが発覚。

「男性」バージョン。何か男装しているようにも見えますが。

しかし彼は趣味で女装していたわけではありませんでした。子供のころに死んだ妹と「ずっと一緒にいてやる」という気持ちから、妹の衣装を着け、化粧をし…うう、何だか哀しい。しかし、情報集めのため髪を切り、美朱に対する想いを自覚するように。断髪行為は「妹への未練を断ち切る」だけでなく「七星士として、男として生きる」覚悟でもあったようです。もっとも、美朱には相愛の相手がいたため、男性としても女性としても、想い人とは結ばれないという運命に変わりはなく。哀しい結末が彼を待っていました。アニメ版での「現実世界での美朱とのデートシーン」が涙を誘います。

草摩利津(『フルーツバスケット』)

美形揃いの名家で資産家、草摩家の一員「りっちゃん」こと草摩利津。草摩家は実は十二支と同じ動物の「物の怪」に取り憑かれた人物が生まれることがあり、利津には「申」がついています。異性に抱き着かれるとその動物に変身してしまうという奇妙な変身条件を持った「物の怪憑き」ですが、完全に女性だと思っていた自分は「変身」シーンの時普通に「え!?」と声を上げてしまいました。ヒロインに抱き着かれて変身しちゃったんですから…。

彼もまた趣味ではなく一種の「精神安定剤」として女装を選んだのです。というのも、自身は他の十二支と違い取り柄らしい取り柄もなく、両親は自分の為に一族に頭を下げてばかり。そのことを申し訳なく思ううちに罪悪感が膨れ上がり、「女装すると少しは気が楽」と、物の怪憑きの女性から服をもらって、でも更に親の肩身が狭くなっての悪循環。「罪の意識」を持っているのは人間だけ。一番人間に近い「猿」に変身する利津がそんなキャラ付なのは偶然ではないでしょう。「取り柄がない」と言っていましたが、「猿」だけあって身軽です。

りっちゃん男性バージョン。普通に凛々しい。

アニメ版の声は女性が当てていましたが、男性バレの後若干声が太く、凛々しくなっていました。

葉月空也(『ライバルはキュートBOY』)

姉の野花(のか)よりもかわいいと、幼時からリボンをつけられたりしてその気になっている、正真正銘の「男の娘」です。

姉の想い人まで彼を「女の子」と勘違いしていたそうな…。いろんな意味で罪な男です、空也君。完全に趣味でやっている上、かわいい彼女もいたりします。上二人と比べるとかなりのリア充です。

海パン?使いませんよ、そんなもの。水着の方がかわいいし。

裾野幸彦(『魔女っ子戦隊パステリオン』)

「魔女っ子」なのに男の子です。こちらも恐らく趣味での女装。しかし恋愛対象は女性であり、「フェミニスト」でもあります。というか、男性に対する扱いがひどすぎます。敵は一切の容赦なく斬り捨てますが、本当は女性の姿をした相手は斬りたくない模様。女性型の部下に戦わせる敵を批判しまくってました。口調こそ女言葉ですが、ある意味言っている内容は男らしかったです。

戦ってる時は男の子らしいです。

空也君と同じく、海水浴の際は派手な水着を着てました。

男装の麗人キャラもいますし、「男らしい」「女らしい」なんていうのは野暮ですね。彼らはその美貌に加え、自分らしく生きようとしています。それが更に彼らを輝かせているんですね。

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