ギャグ・ホラー・ゲーム等、様々なジャンル作品を手掛ける漫画家・押切蓮介
「ハイスコアガール」「でろでろ」「ピコピコ少年」等で知られる漫画家の押切蓮介先生。
元々はホラーギャグ作品を描いており一時期は多数の連載を抱えながら、自身の音楽ユニットでのライブ活動も行うという多忙ぶりでした。
そんな押切先生の手掛けたジャンル作品を振り返ってみようと思います。
・ギャグ作品
デビュー当時、押切先生はホラーギャグ漫画を描いていました。
街に巣食うオバケ達が主人公たちとじゃれ合うというような内容です。
いくつかの読み切りや短編作品を経て、初の長期連載作品「でろでろ」がヤングマガジンにて連載されます。
主人公の兄妹とそのクラスメートたちがオバケにいたずらされたり、逆にいたずらしたりといったショートコメディ作品です。
連載初期は上記のような絵ですが、最近短期集中連載として復活したときは…
このように大分絵が上達しています!!
しかしこの「でろでろ」の絵で一番衝撃的なものが、単行本の巻末に収録されている作者自身の話です。
この巻末収録のものだけ作品のタッチとは違い筆ペンで描かれているので、ある意味一番ホラーです。
・ゲーム作品
押切先生は無類のゲーム好きとしても有名です。
様々なゲームを昔からやっているようですが、特に好きなのが格闘ゲームの様です。
そんな自分のゲームとのエピソードを綴ったエッセイ的な作品が「ピコピコ少年」シリーズです。
そして、ゲーム漫画として人気を得た作品「ハイスコアガール」が連載されます。
主人公とヒロインの幼少期から成長と恋愛をゲームを通じて描くという斬新な試みが見事に当たりました。
この頃には押切先生の画力も上がっていて、特に女の子を可愛く描く技術が身についていたのも成功の秘訣でしょう。
単行本5巻目にしてアニメ化も決定し、押切先生大ブレイクか!?
と思われた矢先に作中に登場するゲーム会社と出版社での著作権を巡るトラブルがあり、押切先生もそのトラブルに巻き込まれます。
その結果、連載休止となりアニメ化の話も流れてしまいました。。。非常に残念です!!
・アクション作品
押切先生は格闘ゲームが好きなせいか、格闘描写もその影響を受けたようなインパクトのある描写をします。
「ゆうやみ特攻隊」では、今までのギャグ漫画でのオバケの要素と格闘描写を融合させています。
「焔の眼」では某格闘ゲームの有名キャラクターをモチーフにしたようなキャラが激しく暴れ回ります。
この2作品に関しては残酷な展開、描写が多いのも特徴の一つです。
これらと同時にギャグ漫画やゲーム漫画を連載していたというのに驚きです。
しかし、最後に紹介するものはもっと凄いです。
・ホラー作品
最後はホラー作品です。
もともとホラーギャグ漫画から始まったので、分からなくはありません。
しかし、ギャグ要素一切無しでのホラー漫画「サユリ」はとても怖いです。