つくもがみ貸します(ラノベ・漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『つくもがみ貸します』とは2007年より、畠中恵が2007年9月25日に角川書店から出版している時代劇ファンタジー小説、およびそれを原作とした漫画やアニメ作品。江戸の深川にある古道具屋兼損料屋出雲屋を舞台に、付喪神と化した古道具達と彼らの声が聞こえる出雲屋の清次とお紅の奮闘を描く。江戸の文化も感じられる時代劇ファンタジー作品で、子供から大人まで幅広い人気を獲得している。原作シリーズの累計発行部数は、2017年10月現在60万部を超えた人気作品である。

勝三郎は、早苗が自分との縁談を承諾する前に一目ぼれしていて男性のことを今でも好いていると疑い、清次に調査を依頼する。清次は男女の気分に詳しい半助に相談し、勝三郎と早苗、幸之助、お花を呼んだお茶会が開催されることになった。
半助はお茶会の中で、「男女の間で最も大事なのは心の平静だ」と伝える。半助の「平静さを失った女は自作自演で悪事を働くことがある」と言う言葉を聞いた清次は、蘇芳を隠した人物は佐太郎の婚約者お加乃だではないかと疑い、隠し場所に検討が付く。そのころ月夜見は、貸し出された品川でかつて佐太郎が主人だったという付喪神・黄君(おうくん)と出会う。黄君は、月夜見に佐太郎の昔話を聞かせるのだった。蘇芳の香炉が消えたことでお加乃と結婚することになりそうだった佐太郎が、一山当てるから待っていてほしいとお紅に伝えて江戸を出て行っていたのだった。権平の協力で清次はお加乃の実家から蘇芳を見つける。蘇芳を盗んだ犯人は、佐太郎の気を引きたかったお加乃だった。

蘇芳(すおう)

お紅に別れを告げた佐太郎は、大阪の親戚の元で商いの勉強をし、一山築いた。再び江戸に戻ってきた佐太郎だったが、すぐ姿を消してしまう。お紅の元に行ったと思った佐太郎の母が出雲屋に来るが、心当たりのないお紅とそんなお紅のために佐太郎を探す清次。佐太郎の足取りを追うなかで、佐太郎の探しているものが蘇芳と一緒に焼かれた香炉の一つ・七曜だと気づく。同じ職人が手掛けた香炉は蘇芳を含めて3つ存在していた。
蘇芳は行方不明。さらにもう1つの香炉はお紅が清次の櫛を売ったお金で購入し、「お加乃にこれで弁償しろ」と佐太郎に差し出すも、けじめをつけたい佐太郎の手でその場で割られていた。清次は、七曜を持って佐太郎がお紅に会いに来るのではないかと推測する。
佐太郎の行方が分からない清次らは、付喪神に調査をお願いする。とある質屋の倉に七曜があることを突き止めた清次だったが、質屋の主人に賊と間違われて後ろから殴られてしまう。佐太郎の口添えもあって何とか誤解を解いた清次は、七曜を求め誤って質屋の倉に閉じ込められていた佐太郎と再会。七曜を手に入れた佐太郎はこれでお紅と結ばれると思って七曜をプレゼントするも、お紅の気持ちはすでに清次にあった。かくして勝三郎と早苗は結婚、幸之助とお花も交際を始め、清次らは佐太郎の叔父に七曜を売った40両で出雲屋の借金を返すのだった。

『つくもがみ貸します』の登場人物・キャラクター

主要人物

清次(せいじ)

CV:榎木淳弥
本作の主人公。損料屋出雲屋を仕切っている。優しく人情に厚く、町の人からも慕われている。付喪神の声が聞こえる。親類のない孤独の身だったが、出雲屋の先代主人でお紅の叔父に子供がいなかったので、引き取られて育てられる。血の繋がらない姉お紅に恋をしている。

お紅(おこう)

CV:小松未可子
清次より1つ年上。かつて日本橋の古道具屋「小玉屋」に住んでいたが、4年前の火事で実家と父親を失い、出雲屋で暮らすようになる。佐太郎と恋仲だったが、佐太郎が姿を消した。佐太郎を気にしているせいか、嫁に行っていない。佐太郎が無くした香炉蘇芳を探している。

佐太郎(さたろう)

CV:櫻井孝宏
唐物屋「飯田屋」の跡取り息子でお紅と恋仲だった。親が決めた婚約者住吉屋のお加乃との縁談を断ってお紅と結婚するつもりだった。しかし住吉屋のお加乃からもらった香炉「蘇芳」を無くし、婚約が断れなくなってしまったことで行方をくらませる。

勝三郎(かつさぶろう)

CV:井上剛
佐久間家の次男。実家よりも名門の蜂屋家に婿に入ることに決まった。出雲屋のお得意。

早苗(さなえ)

CV:三上枝織
蜂屋家の令嬢で勝三郎の婚約者。跡取りの兄が無くなったので、急遽婿を取ることに。子供っぽい性格。

おはな

CV:芝崎典子
甘味屋で働く看板娘。

幸之助(こうのすけ)

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