エキサイトバイク(Excitebike)のネタバレ解説・考察まとめ

『エキサイトバイク』とは、1984年に任天堂から発売されたファミリーコンピュータ用モトクロスレースゲームである。後に『VS.エキサイトバイク』としてアーケードゲームやディスクシステムでも発売された。多彩な障害物を避けながらタイムを競うセレクトレースやコースを自由に作れるデザインモードを搭載している。ジャンプの着地姿勢の制御やターボの熱管理など高いアクション性が特徴で、世界累計416万本を売り上げる大ヒットとなった。

『エキサイトバイク』(Excitebike)の概要

『エキサイトバイク』(EXCITEBIKE)とは、1984年11月30日に任天堂より発売されたファミリーコンピュータ用のモトクロスレースゲームである。モトクロスの世界を題材にし、多彩な障害物が配置されたコースを駆け抜けるスピード感と独特の操作性が特徴となっている。発売当時のファミコン用ソフトとしては比較的高い定価5500円で設定されていた。

ゲーム内容は、他車や障害物を避けながらタイムを競う「セレクトレース」と、自分好みのコースを自由に作成できる「デザインモード」の2つのモードを中心に構成されている。最大の特徴であるバイクの制御は、前後の重心移動を駆使してジャンプの着地姿勢を安定させ、オーバーヒートに注意しながらターボを使い分ける高いアクション性が求められる。
その人気から、後にアーケード版やディスクシステム用ソフトとしての『VS.エキサイトバイク』が展開されたほか、パソコンへの移植版も登場した。さらに、世代を超えて長く愛され続け、ゲームボーイアドバンスの「ファミコンミニ」シリーズや、Wii、Wii U、ニンテンドー3DSなどの各プラットフォームにおけるバーチャルコンソールやダウンロード専用ソフトとして多数移植・配信されている。

発売当時から各メディアで高く評価されており、ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』ではシンプルなルールと変化に富んだコース構成が紹介され、『ユーゲー』ではリアルさを追い求めずジャンプ要素に焦点を絞ったゲームデザインが賞賛された。また、『CONTINUE』ではターボ機能のもたらす快感と限界のせめぎ合いがゲームの醍醐味であると評されている。世界累計で416万本、日本国内で157万本を売り上げる大ヒットを記録した。
ディスクシステム版においても、ファミコン通信のクロスレビューで29点を獲得したほか、ファミリーコンピュータMagazineのゲーム通信簿では総合15.91点を獲得している。業務用を意識した美しいコースデザインや新BGMの追加、2人プレイ時の上下2分割表示の違和感のなさ、そして作成したコースをセーブできるようになった点などが高く評価された。

『エキサイトバイク』(Excitebike)のゲームシステム

ゲームモード

ファミリーコンピュータ版では5つのコースから、アーケード版などの『VS.エキサイトバイク』では3つのコースから1つを選択してチャレンジレースに挑む。チャレンジレースで規定タイムをクリアすると本戦へ出場でき、本戦をクリアすれば次のコースへ進む。
ファミリーコンピュータ版では5面の本戦をクリアすると、ゲームオーバーになるまで何度でも5面の本戦を周回走行し続ける仕様となっている。また、プレイヤー単独で走るソロプレイモードと、CPUマシンが併走するモードが存在し、併走モードではマシン同士が接触すると後ろのマシンが転倒する。規定タイムはファミリーコンピュータ版が3位のタイム、『VS.』版が5位のタイムに設定されている。

アクセルシステム

プレイヤーが搭乗するモトクロッサーの加速には2種類のアクセルがあり、AボタンとBボタンで使い分ける。
Aボタンのアクセルは加速率が低く最高速に達するまで時間がかかるものの、温度計の数値が一定以下で安定するためオーバーヒートを防ぐことができる。一方のBボタンはターボとなっており、急発進が可能で加速率が高く最速に達する時間も短い。しかし、画面中央部の温度計が急上昇し、限界に達するとオーバーヒートを起こして一時停車を余儀なくされ、大きなタイムロスが発生する。温度計の熱はコース上のクールパッドを通過することで一気に下げることが可能である。

走行バランスと障害物

走行中は平地や坂道の傾斜に対してバイクの車体を平行に保たなければ、ジャンプ着地時に転倒してしまう。万が一転倒してしまった場合でも、ボタンを連打することで素早く復帰しタイムロスを短縮することができる。
コース上には、前輪を上げてウィリーで超えなければ転倒するフェンスや、通過するとスピードが低下するぬかるみなど様々な障害物が配置されている。空中での姿勢制御やジャンプのタイミングを習得し、バランスを維持しながら効率よくコースを駆け抜ける高いアクション性が求められる。

デザインモード

プレイヤーが自由にコースを作成してプレイすることができるモードであり、周回数は最大9周まで設定可能である(ファミリーコンピュータ版は1レース、アーケード版等の『VS.』では設定した勝利数で終了)。当時としては画期的な機能であり、高さや傾斜の異なる7種類のジャンプ台をはじめ、スーパージャンプ台、ウィリーを要求されるギャップ、通過すると減速するぬかるみや草地、温度計の数値をリセットするクールゾーンなど、全19種類の多彩な障害物を自由に組み合わせてオリジナルコースを作り上げることができる。
ファミリーコンピュータ版では周辺機器を使用してカセットテープにコースデータを保存することが可能だったほか、バーチャルコンソール版や『VS.』では周辺機器なしでの保存やコピー機能が搭載され、『VS.』では最大4つのコースを保存できる。また、ニンテンドー3DS版では下画面にパーツが表示されるなど、プラットフォームに合わせて利便性が向上している。

『エキサイトバイク』(Excitebike)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

敵をうまくよけるのがコツ

CPUが操るバイクはプレイヤーの進行に合わせて数を増やすように感じられる演出がある。また、走行中にライバル車と接触した際の挙動には細心の注意が必要であり、前方を走るバイクを巧みにかわすだけでなく、後方から迫るバイクの位置に合わせて進路を微調整するテクニックが求められる。
無理に相手を転ばせようとするとかえって自車が転倒するリスクが高まるほか、すでに転倒しているバイクに接触した場合でもミス扱いになるため、慎重なコース取りが重要となる。

万が一バイクが転倒してしまった場合には、AボタンやBボタンをひたすら連打することで通常よりも素早く復帰し、タイムロスを最小限に抑えることができる。
Bボタンのターボ機能は加速に不可欠である一方、使いすぎるとエンジンがオーバーヒートを起こして一時停車しなければいけなくなる。このオーバーヒートを防ぐ裏技的なコツとして、Bボタンを押しっぱなしにするのではなく小刻みに連打して温度上昇を抑えながら走行するテクニックが存在する。

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