流れ星が消えないうちに(小説・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『流れ星が消えないうちに』とは、2006年に発売された橋本紡による小説、およびそれを原作とした2015年の実写映画。かつて事故で失った恋人を引きずってしまう女性と、それを支える現在の恋人、彼らを取り巻く人々が過去の傷と向き合い、再生の道を選んでいくまでを描く。「恋愛小説」というジャンルながら、人生の歩み方そのものを繊細に描き出したかのような美しいストーリーで人気を博した。原作小説は2014年に、新潮文庫の100冊にもラインアップされている。

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奈緒子の父の知人。映画版にのみ登場。

『流れ星が消えないうちに』の映画版キャスト

本山奈緒子:波瑠
川嶋巧:入江甚儀
加地径一郎:葉山奨之
本山絵里:黒島結菜
川嶋瑞穂:西原亜希
春日貴子:岸井ゆきの
山崎圭吾:八木将康
奥村麻里:渡辺早織
吉田みずき:相楽樹
伊沢勇人:百瀬朔
佐々文子:團遥香
秋山浩菜:横田美紀
浅岡保:佐藤永典
松下大輝:才川コージ
柳章太郎:中武億人
長田俊治:藤本浩二
中田ゆう:門前亜里
村田亜子:増田璃子
生徒A:上野優華
生徒B:小松直樹
生徒C:松並俊介
生徒D:舘山聖奈
科学部部員:眞嶋優
畠中こずえ:西岡優妃
幼少期の奈緒子:加藤あや
幼少期の加地:込江海翔
居酒屋店員A:堂島孝平
居酒屋店員B:木本夕貴
居酒屋店員C:ちゃんもも◎
レフェリー:紺野ふくた
高校教師:田川恵美子
客A:小川夏果
客B:池田良
児童A:竹中涼乃
児童B:斉藤碧大
斉藤拓三:古舘寛治
五十嵐弓枝:石田えり
本山諒:小市慢太郎
声の出演:池田由生
声の出演:尾道絵菜
声の出演:杉浦かほり
声の出演:横路博
声の出演:羽深綾
声の出演:甲斐真里
声の出演:岩崎桃々
声の出演:小林政遥
声の出演:小林寛治
声の出演:大石結介
声の出演:市原叶晤
声の出演:小川ガオ
声の出演:Katsumi Nakane

『流れ星が消えないうちに』の用語

プラネタリウム

高校時代に加地が巧に手伝ってもらいながら制作し、奈緒子に託したプラネタリウム。彼女のトラウマの一部として登場し、長らく奈緒子の自室の押し入れにしまいこまれていたが、ラストシーンでは最後はそれぞれが過去の傷を乗り越えたことの象徴として使われた。

『流れ星が消えないうちに』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

加地「考えてばかりじゃ駄目だって。動いてこそ見えてくるものがあるんだって。状況は変わらないかもしれないけれど、それを見る目が変わるかもしれない。」

生前の加地が奈緒子や巧に残していた言葉。奈緒子や巧に対してかけられたこの言葉は、家出してきた奈緒子の父にも届き、加地の不在をずっと抱え、苦しむ奈緒子の元へと再び戻ってくる。
この言葉を残した加地はかつて、親友の巧と出会って変わり、そのおかげで奈緒子と恋人同士になることもできたという過去がある。そんな自分の変化を含めて語られたこの言葉は、海外旅行中に事故で他界してしまった彼の不在を、ずっと傷として抱え込んでいる奈緒子や巧、そして人生において大きな転機の真っ只中にある奈緒子の父が「前を向く」ためのきっかけとなった。
辛く苦しいことも多く起こる「人生」というものだが、その傷をなかったことにすることはなかなかできるものではない。
この加地の一言は、ただ傷を癒していくのではなく、向き合う強さを与えてくれる。原作小説においても映画においても、重要なキーワードになった珠玉の名言である。

『流れ星が消えないうちに』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

映画撮影中に本当に見えた流れ星

星空や星座が多く登場していることから、モチーフにもしっかりこだわり、天文好きの視点で見ても「萌えポイント」が多い作品に仕上がっていることで知られる本作。
なんとその撮影中、実際に一つだけ流れ星が見えたことを出演者が明かしている。加地を演じた葉山奨之は「撮影中、男2人のシーンで流れ星が見えました」と話し、巧を演じた入江甚儀は「願い事はできなかった」と悔しそうにしていたという。

『流れ星が消えないうちに』の主題歌・挿入歌

主題歌:塩ノ谷早耶香「流れ星」

作詞:Sayaka.S/作曲:Erik Lidbom
本作の主題歌。傷つきつつも懸命に前を向こうとする、登場人物たちの心情を切り抜いたかのような歌詞が印象的なバラードだ。

挿入歌:桐嶋ノドカ「柔らかな物体」

作詞・作曲:桐嶋ノドカ
シンガーソングライターの桐嶋ノドカによる挿入歌。やわらかい歌声と浮遊感のあるサウンドが特徴的なバラード。

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