東京アンダーグラウンド(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『東京アンダーグラウンド』は、1998年から2005年にかけて『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)にて連載された有楽彰展による日本の漫画作品。略称は「TUG」。2002年にはテレビ東京系にて、テレビアニメ版が放送された。バラ色の学園生活を夢見る無敵のケンカ王と呼ばれた男子高校生、浅葱留美奈は家の裏庭で「アンダーグラウンド」と呼ばれる地下世界から逃げてきた少女ルリと、その護衛役のチェルシーと出会う。この出会いがきっかけとなり、浅葱留美奈の運命が大きく変わることになる。

反魂の能力(はんごんののうりょく)

ルリや華秦の姉・サラサが持つ能力にして全ての属性の源とも呼べる力。魂を持つもの全てに作用し、死者を蘇らせたり、傷を癒すことができる。しかし使用後の反動も大きく一度使用すると数日間眠り続けてしまう。

龍(ロン)

地下世界で自然現象を操る能力の研究を行っていた箱庭の研究者達が集大成として生み出した存在。竜の姿をした怪物、巨大な獣などとも言われているが、実際の正体は不明となっている。生みの親である研究者達もその巨大な力が手に負えず、地下世界の最深部に仮死状態となって封印されている。その正体は「巨大なプールに住むイルカ達」であり、「生命の巫女」と一つになることで封印が解かれる。生命の巫女の能力は人間の肉体が足枷となって本来の数パーセントの力も発揮できないが、イルカの脳を使えばその足枷を外すことに成功するため、プールにはたくさんのイルカが存在していた。完全に復活した場合、分子を加速し収束させた超高密度なエネルギーが光の帯となって、地下や地上を粉塵に帰すことができる。

半獣人

動物の遺伝子を人間に組み込み、その特性を移植した存在。かつて地下世界で能力の研究と同時に研究されていた。能力者と互角に渡り合えるほどの力を持つが、気性が荒く公司でも制御が困難であったため、スラムに追放されていた。遺伝子操作によって生み出された人工的な生命であるため副作用が多く、短命であるという重大な問題を抱えている。現在は治療法が確定されているためこの問題を克服することが可能となっている。また、半獣人の完成形として半獣を超えた「超獣人」と呼ばれる存在もおり、あらゆるDNAを内包し混成させる力を持っている。

禁龍鉱(きんろんこう)

龍の強大な力を制御するために開発が進んでいた石。元箱庭の研究者である神楽はこの石を応用して能力者の能力を吸収する「アンチ能力腹巻」を作っている。また、能力者の身体から直接能力を吸収して自由を奪うこともでき、極度の疲労感や眠気を与える。そういった症状は「能力欠乏症」と呼ばれている。

その他

能力者狩り

公司が自らの支配体制を強固にするために行っている政策の1つ。地下世界中の村や集落から能力者や能力の素質がある者達を狩り集めることを目的としており、市民側には拒否権が一切無い。素質のある者は公司に連れ去られ、反抗した者は反乱分子として処分されてしまう。また、証拠を残さないために村や集落ごと消されるケースも少なくない。

地下闘技大会(キリングフィールド)

スラムで定期的に開催される一大イベント。武器や能力の使用が許可されたバトルを繰り広げ、優勝チームは望みを叶えることができる。参加人数は5~6人。前々回の大会では翠が対戦相手を1人も殺さず優勝を飾っている。

『東京アンダーグラウンド』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

チェルシー「陽の光あふれる地上へ!!!」

ルリを地上へ連れ出すため、公司を裏切ったチェルシー。公司の追手から逃れるために重力を上方に放ち危機を脱する。

「生命の巫女」であるルリの護衛役を務めていたチェルシーは、公司でのみ過ごしており自由な生活が送れていないルリの身を思っていた。ある日チェルシーはルリに「本物のお花畑を見たくありませんか?」と言う。ルリに地上の花畑を見せるため、そして自由な生活をさせるために、チェルシーは公司を裏切り、ルリを地上へ連れ出す決意をする。

「陽の光あふれる地上へ!!!」と公司の追手を振り切り、チェルシーはルリを地上へと命懸けで連れ出すのだった。

留美奈「こいつに勝たなきゃ何も始まらねーんだよ!!」

地上で戦った水使いのテイルと地下世界で再戦する留美奈。

地下世界にて留美奈は地上で戦った水を操る能力者のテイルと因縁の対決が始まっていた。地上では能力を完璧に使いこなせずテイルに苦戦してしまっていたが、ルリを救うために祖父のもとで特訓をした留美奈は能力を完璧に使いこなせるようになっていた。
「こいつに勝たなきゃ何も始まらねーんだよ!!」とは、テイルとの2度目の戦いで言ったセリフである。
留美奈は、ルリが公司に連れ戻されるきっかけを作ったテイルに勝つことで、前に進むことを決意するのだった。

シエル「ねーちゃんも自分のしたいことをすればいいんだ」

「巫女のねーちゃん」ではなく「シエルのおねーちゃん」。大切な存在に気づいたシエルは、自分の信じる道を歩み始めた。

ルリの新たな護衛役となったシエルは、公司がルリの命を危険に晒そうとしていることを偶然知り、ルリを連れて脱出を図る。途中、白龍と遭遇し彼はルリに対して「お前が公司から逃げ出したことで周りの人間が傷つく」と揺さぶりをかけて追い詰めようとする。自分のせいでシエルを傷つけたくないと感じたルリは公司に戻ろうとするが、シエルは「ねーちゃんが悲しむことなんかないんだ、戦うのは自分の意志だから…つんつん頭のにーちゃんも金髪のねーちゃんもきっとそうだから」「だからねーちゃんも自分のしたいことをすればいいんだ」と自らの想いを告げた。

留美奈「テメーを倒して龍を止めて…大手を振って帰ってやらあ!!」

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@2fChoiko

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