さくらん(漫画・映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『さくらん』とは、安野モヨコによる漫画、およびそれを原作とした2007年公開の実写映画作品。江戸時代の遊郭・吉原を舞台に、美しい容姿と強烈な気性を持つ少女・きよ葉が花魁へと成り上がっていく姿を描く。原作・映画ともに、華やかな遊郭の世界の裏にある過酷な現実を背景にしつつ、既存の価値観や運命に抗いながら「自分らしく生きる」ことを模索する主人公や、その周囲の人物たちの生き様を軸としたヒューマンドラマとなっている。

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高野屋の旦那で、若い頃から吉原で遊びぬいてきた老人。おとなしい女郎を好み、若いというだけで芸のない新造を嫌っている。三雲の間夫で、きよ葉が三雲に一杯食わせられる原因を作った人物であるため、きよ葉とは因縁の仲となった。きよ葉には「クソじじい」と呼ばれているが、きよ葉を気に入り、きよ葉の突き出し後の床入りの相手として名乗りを上げる。

『さくらん』(映画)の登場人物・キャラクター

松本 倉之助(まつもと くらのすけ)(演:椎名桔平)

映画版に登場。花魁道中をする日暮(きよ葉)を見初め、客になった武士。潔い生き様を見せる日暮を好ましく思い、後に馴染みの顧客となる。きよ葉を請け出そうとしていた。

光信(みつのぶ)(演:永瀬正敏)

映画版に登場。高尾の間夫の浮世絵師。心中を迫った高尾を殺害してしまい、その後は逃走している。

『さくらん』の漫画版と映画版の違い・相違点

原作では描かれていない失恋後のきよ葉

映画版『さくらん』において、惣次郎への失恋を経験したきよ葉は後に花魁の日暮となるが、原作では、失恋したきよ葉が連れ戻されたところで終了となっている。このため、原作では花魁になったかどうかは不明のままであったが、映画版で補足されるような形で、花魁の日暮となった姿が描かれた。
それに伴い、映画版では日暮の身請けを申し出る人物として武士の倉之助が登場している。

登場人物についての改変

原作版では、粧ひの身請け後、きよ葉に執拗に絡む先輩遊女の立ち位置となっているのは三雲だが、三雲は映画版には登場せず、高尾とキャラクターが統合される形となっている。
また、その高尾の間夫として光信のほか、花魁となったきよ葉(日暮)の身請けを申し出る人物として、倉之助が追加で登場することになった。

きよ葉と清次の関係性の変化

駆け落ちし、桜の下を進むきよ葉(日暮)と清次

原作においても何かときよ葉を気にかけてはいる清次だが、どちらかといえば商売道具と管理人といった立ち位置の雰囲気が強く、二人の関係性がクローズアップされている様子はうかがえない。しかし、これに対して映画版では、清次は幼いころから暴れ回るきよ葉を気にかけ、のちに日暮となった彼女が流産すれば黙って寄り添い、最後には互いに想いを自覚して駆け落ちするという展開が待ち受けていた。この差異は原作ファンを驚かせると同時に、新たな解釈だと評判を呼んでいる。

『さくらん』の用語

店の名前

玉菊屋(たまぎくや)

きよ葉が在籍する店の名前。楼主を筆頭に、女将や遣り手婆などが主な運営に携わる。粧ひをはじめとした花魁や、個性豊かな美しい遊女たちを抱えている。ドロドロした女社会のやりとりは存在するものの、大みそかの大掃除の際には「無礼講」が定番となっており、みんなで楼主を庭の池に放り込むなど、決して仲が悪いということはない。

松葉屋(まつばや)

玉菊屋と同じく遊女を抱える女郎屋。瀬川という花魁を有しており、有力株で、きよ葉の友人でもあったお染という少女も在籍していた。お染は将来を期待されていたが、突き出し後にほどなくして死亡。死因は流行り病として発表していたが、折檻のしすぎか自死を疑っている。

女郎屋関連

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