【進撃の巨人】ミカサ「私のエレンとアルミン」【厳選名作SS】

進撃の巨人の厳選名作SSを紹介しています。幼馴染のエレンとアルミンのことがかわいくてかわいくてたまらないミカサ。訓練兵になってからもあの手この手でエレンとアルミンに近づき愛でようとしますが…。

ミカサ「私のエレンとアルミン」

1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 20:43:40 ID:5TWdZ.qg

ミカサ「エレンとアルミン」

ミカサ「二人は私の幼馴染み」

ミカサ「とても可愛い」

ミカサ「エレンは朝の寝癖が可愛い。私に冷たいと見せかけていつも優しいところが可愛い。割りとすぐ泣くところなんてきゅんきゅんする」

ミカサ「アルミンは顔が可愛い。体力ないけど頑張って訓練してるの可愛い。身長低いからいつも上目遣いで鼻血でそうになる」

ミカサ「私達はいつも3人一緒だった……」

2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 20:54:36 ID:5TWdZ.qg

ミカサ「ご飯を食べるのも、お風呂に入るのも、寝るときも一緒だった」

ミカサ「11歳最後の月、お風呂に3人で入ったときアルミンが」

ミカサ「ねえミカサ、やっぱりこういうのって、良くないと思うんだ。ミカサも女の子なんだから、その、僕たちとは体の作りが違うんだし、僕たちは男なんだし、えっ?何してるのミカサそれ以上近づいちゃ駄目だってばぁ!タオルで隠してよぉ!」

ミカサ「と真っ赤になり、その横でミカサお前マフラー外したら?とうんざりしているエレンを見たときなど」

ミカサ「全身が震えた」

3 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 21:05:00 ID:5TWdZ.qg

ミカサ「一緒に寝るときは、私はとりあえず真ん中を陣取った」

ミカサ「どちらの太股にも顔を埋められるから」

ミカサ「寝相が酷いふりをして二人の体臭を嗅ぐ。幸せ。楽園はそこにあった」

ミカサ「でもエレンの脇をペロペロしてたときアルミンに見つかったのは焦った」

ミカサ「大丈夫、あと5分したらアルミンの脇もチュッチュする予定だったと言ったら」

ミカサ「わけがわからないよ…」

ミカサ「と泣かれた。アルミンの泣き顔はエレンの次に可愛い」

8 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 21:18:26 ID:5TWdZ.qg

ミカサ「エレンとアルミンは仲良し」

ミカサ「よく二人で分厚い本を見ながら喋っていた」

ミカサ「しかしエレンは中途半端なアウトドア男子なので、途中で飽きてアルミンを他の遊びに誘ってた」

ミカサ「エレンが憲兵団の人達の制服に落書きをし、アルミンが駄目だよやめてよぉと泣くのが定番だった」

ミカサ「その度にグーパンからのパン攻めしなきゃいけない、私の気持ちも解って欲しい」

ミカサ「アルミンはパンは口に入れなくてもいいんじゃない?って言ってたけど」

ミカサ「そんなことはない。必要だから」

ミカサ「なんならアルミンにもパン攻めしたいの、って言おうと思ったけど」

ミカサ「言う前に実行したら思ったより卑猥でエレンと気まずくなってしまったので、もうアルミンにはパン攻めしないと心に誓った」

9 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 21:27:52 ID:5TWdZ.qg

ミカサ「そんな風に私達はいつも3人一緒だった…」

ミカサ「のに」

ミカサ「訓練生になってからは離ればなれになる時間ができてしまった


ミカサ「男子寮と女子寮。二人は男子寮、私は女子寮」

ミカサ「漢字一文字違うだけなのに何故区別されなくてはいけないのだろう。男も女も最初のおは合ってるんだし一緒でいいと思う」

ミカサ「神に創られたとき人は性別の概念などなかったはずなのに」

ミカサ「この世界は残酷」

13 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 21:44:10 ID:5TWdZ.qg

ミカサ「訓練生になってから私はどこか淋しい日々を送っていた」

まミカサ「ご飯は一緒に食べるけど、さすがに同期の前でパン攻めはできない。私だって常識は持っている」

ミカサ「何よりパン攻めしたことによりエレンの可愛さとアルミンの卑猥さが、皆に知れ渡るのが怖かった」

ミカサ「……アルミンにはパン攻めしちゃいけないんだった」

ミカサ「その代わりに口元に食べかすを付けたエレンと」

ミカサ「あっ、エレンてばパンくずついてるよ」

ミカサ「えっ?どこだよ?」

ミカサ「ここだよぉ」ペロッ

ミカサ「ミカサ……///」

ミカサ「をしようと思ったのに」

ミカサ「マルコが横から、あははエレン口に付いてるよ~と教えてしまったので失敗に終わった」

ミカサ「何故なのマルコ…私になんの恨みがあるの…」

ミカサ「早く友蔵のところに帰ればいいのに……そう思った」

ミカサ「しかし私はめげない」

15 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 21:51:32 ID:5TWdZ.qg

ミカサ「エレンが駄目ならアルミン」

ミカサ「でもアルミンは食べ方が綺麗だから、口に何か付いたりはしない」

ミカサ「スプーンですくった自分のスープを口に運ぶふりをして、アルミンの唇に押し付ける手もあったが」

ミカサ「そのとき私はアルミンの向かいに座っていたので、不自然に腕を伸ばしたら頭のいいアルミンは気づいてしまうと思い、実行できなかった」

ミカサ「これはアルミンが体調を崩したときを狙うしかないな、と思った」

17 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 21:58:20 ID:5TWdZ.qg

ミカサ「一週間後アルミンは風邪を引いて医務室で休むことになった」

ミカサ「エレンの寝相でアルミンは布団を蹴飛ばされていたから、当たり前だと思う」

ミカサ「アルミンはもうエレンは自分のベッドで寝てよね…と弱々しく言っていたようだが」

ミカサ「それはいけない」

ミカサ「大丈夫、エレンの寝相なんて私が直して見せるから、二人はいつも一緒にいて」

18 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 22:17:01 ID:5TWdZ.qg

ミカサ「風邪を引いたアルミンは食欲が落ちていた」

ミカサ「可哀想なアルミンーーーー」

ミカサ「 おでこにタオル乗っけて、頬を赤らめ、少し涙目になったアルミンちゅっちゅしたい」

ミカサ「本当に辛そうだった」

ミカサ「だから私はスープを食べさせてあげることにした」

ミカサ「優しい塩味のスープをすくい、ベッドから半身を起こしたアルミンの唇へ運び」

ミカサ「慎重に指を動かしスープが唇の端から溢れるように謀る」

ミカサ「透明な液体がアルミンの白い顎を伝っていく」

ミカサ「ん、ごめんねミカサ…。うまく飲み込めなくて…」

ミカサ「いいの、私が拭いてあげればいいことだから、ほんといいから」

ミカサ「私は自分のハンカチをそっと取り出し…」

ミカサ「たが、その前にアルミンの桃色の舌がペロッと動いて、溢れたスープを舐め取った」

ミカサ「私はかたまったーーーー」

22 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 22:26:37 ID:5TWdZ.qg

ミカサ「舌だけでは舐めきれず、手でも拭い、指に付いたスープをペロペロしているアルミン」

ミカサ「あ、ペロペロしてる指をハンカチで拭けばいいんだ」

ミカサ「私はそっとアルミンの指をハンカチで包んだ」

ミカサ「このハンカチは洗ってはいけないのだ」

ミカサ「そうお告げがあった」

ミカサ「一部始終を見守っていたエレンとまた気まずくなったので、2度とこのハンカチが量産されることはない」

ミカサ「世界にひとつだけのハンカチ」

ミカサ「エレンがくれたマフラーも世界にひとつだけだよ」

23 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 22:41:14 ID:5TWdZ.qg

ミカサ「そういえばいつも私ばかりが二人の体臭を嗅いでいるので」

ミカサ「二人も私の体臭嗅がないかな、と思った」

ミカサ「しかしいくらなんでも、私の体臭嗅がない?なんて提案は出来ない」

ミカサ「私はエレンのマフラーを利用することにした」

ミカサ「その日は早めにお風呂にはいって、二人を外に呼び出した」

ミカサ「エレンは自由時間を潰されて不機嫌そうだったけど、結局、来てくれて」

ミカサ「なんだよ。用があるなら早く話せよ」

ミカサ「素晴らしいツンデレ」

ミカサ「私がわざと」

ミカサ「えっと…等と口ごもっていると」

ミカサ「不安そうな顔になって、は?なんかあったのか?なんて顔のぞきこんでくるのきゅんきゅんきゅん」

ミカサ「ほんと、エレンに心配かけちゃいけないなって」

24 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 22:51:10 ID:tO6DTZa6

ミカサ「思いながら、私はまたくちごもった」

ミカサ「エレンは」

ミカサ「なあ、どうしたんだよ?」

ミカサ「何かあったなら話せよ」

ミカサ「ハッキリしないなんて、お前らしくねえ…」

ミカサ「誰かにいじめられたのか?んな奴ぶっとばせよ!」

ミカサ「…お前が出来ないってんなら、オレが代わりに…」

ミカサ「早トチりかわいいだきしめたいハグハグぎゅっぎゅっ」

ミカサ「アルミンも不安そうな顔をしていた」

27 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 23:01:42 ID:tO6DTZa6

ミカサ「そんなこんなで時間を潰し、時はきた」

ミカサ「くしゅ!」

ミカサ「エレンのくしゃみである」

ミカサ「私はこの時を待っていた。素早く体臭の染み付いたマフラーを外し、エレンの首にかける」

ミカサ「いらねえよ、バカ」

ミカサ「なんて言いながらも顔を赤らめたのは私の香りを感じたってことに違いない」

ミカサ「アルミンも早くくしゃみしてくれないかな……とチラ見すると」

ミカサ「あ、ぼ、僕は大丈夫だよ?寒いから、中で話さない?」

ミカサ「私は帰り道舌打ちした」

ミカサ「何故思考を読まれたのか…アルミンはやっぱりすごい」

30 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 23:23:05 ID:tO6DTZa6

ミカサ「そんな風に二人と仲良しな私だから」

ミカサ「二人の交友関係はチェックしなければならない」

ミカサ「だからといって、気にくわない人と仲良くしてても口を出すわけじゃない。影からそっと見守るだけ」

ミカサ「訓練生もそれぞれの班に分かれている」

ミカサ「エレンとアルミンは一緒。なのに私だけ別の班」

ミカサ「何故なのか」

ミカサ「班組みに成績が関わってくるというなら、エレンは駄目でも私とアルミンは一緒の班になれるのではないか」

ミカサ「教官に訴えたところ、応えることは出来ないと言われた」

ミカサ「どうして分かってくれないの?私は二人を守りたいのに…」

ミカサ「私の枯れた心を理解してもらうため、教官に一週間ほどスカルプDのシャンプーの試供品を宛名不明で送り付けたけど、気持ちにも頭皮にも変化はないようだった」

ミカサ「悔しかった。寮のことといい、あのハゲは調子に乗りすぎた……いつか私がしかるべき報いを」

33 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/03(土) 23:45:07 ID:tO6DTZa6

ミカサ「そこで私はエレンたち34班のメンバーに目を付けた」

ミカサ「ミーナ・カロライナ、トーマス、ナッツ、ミリ……」

ミカサ「ミーナ・カロライナと二人の関係を探ることにした」

ミカサ「エレンもアルミンもミーナとは結構仲が良いようで、よく話している姿を見かけた」

ミカサ「でも何故か私が遠くにいるときにばかり話しているので、会話の内容は聞こえない。私はいつも歯軋りをして二人を見守っていた」

ミカサ「ミーナはいい子だと思うけど、もし私がいないところでエレンとアルミンの魅力に気づかれたらどうするの」

ミカサ「きっといつか私が出来なかった」

ミカサ「きゃっ、しりもちついちゃったー」

ミカサ「ったく、何やってんだよお前は」ハァー

ミカサ「ミカサ大丈夫?僕に捕まって」

ミカサ「きゃっきゃウフフ」

ミカサ「をするに違いない。許せなかった」

42 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/04(日) 17:26:43 ID:Jv2YW71I

ミカサ「ミーナと3人で何の話をしているというの?」

ミカサ「二人の心も体も知り尽くした私がその内容を知れないなんて世の中おかしい」

ミカサ「私は壁の隙間から3人の様子を見守ることにした」

ミカサ「エレンとアルミンはたいてい一緒に行動している」

ミカサ「二人並んで歩く後ろ姿を見るのは至福の時」

ミカサ「風になびくアルミンの金髪」

ミカサ「さらさらさらさら」

ミカサ「そのキューティクルに顔を埋めたいちゅっちゅ」

ミカサ「親友である二人の間に空けられた空間はなんなのか」

ミカサ「パーソナルスペースではない。私の場所に決まっている」

ミカサ「二人の間に飛び込みたい衝動をこらえながら、私はミーナが現れるのを待った」

43 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/04(日) 17:40:19 ID:Jv2YW71I

ミカサ「ミーナにたいして私は疑問に思っていることがある」

ミカサ「ミーナの髪はおさげより低い位置で緩く結ばれているため、日常生活においてかなり重たくて邪魔なはず」

ミカサ「そんなことはどうでもいい」

ミカサ「出現したミーナは大分盛り上がっている様子だった」

ミカサ「夏の新刊の参考にしたいから二人の私生活教えてくれない!?

ミカサ「男子寮で何してんの!?」

ミカサ「とくに夜!!」

ミカサ「ところどころ単語が分からなかったけど、そんな感じのことを聞いていた」

ミカサ「二人が男子寮で何をしているのかは私も知りたい」

ミカサ「いいぞもっとやれ」

44 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/04(日) 17:55:49 ID:Jv2YW71I

ミカサ「は?そんなこと聞いてどうすんだよ?」

ミカサ「話したり、本読んだりだよ」

ミカサ「一緒に寝るかって?」

ミカサ「なんでお前に教えなくちゃいけねえんだよ」

ミカサ「エレンかわいいさすがかわいい」

ミカサ「エレンはああ見えて甘えん坊だから寂しさに負けて未だにアルミンのベッドに潜り込んじゃってるのに」

ミカサ「恥ずかしくて言えない」

ミカサ「アルミンは割りとすぐ赤くなるけど、エレンの赤面はけっこう貴重」

ミカサ「何してるのミーナ」

ミカサ「もっと聞いて」

ミカサ「んとにしつけえな!一緒に寝てるよ!だからなんだよ!?」

ミカサ「って真っ赤になった顔を腕で隠しながら言うまで、聞いてくれないと私が困る」

45 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/04(日) 18:05:50 ID:Jv2YW71I

ミカサ「しかしアルミンが」

ミカサ「プライベートなことは答えにくいよ…ミーナもそういうのあるでしょ?」

ミカサ「と上目遣いで言ってしまったので会話はお開きになった」

ミカサ「アルミンのまんまるの青いお人形さんみたいな目は、私が舐めるためにあると思うの」

ミカサ「ミーナはなぜベストを尽くさないのか」

ミカサ「私はミーナと話をすることにした」

46 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/04(日) 18:24:48 ID:Jv2YW71I

ミカサ「女子寮でミーナは一心不乱になって何かを描いていたわけだけど」

ミカサ「なにそれ?って聞いたら、土下座して謝ってきた」

ミカサ「別に怒ってないから何をしているのか教えて欲しかった」

ミカサ「ミーナは」

ミカサ「夏のイベントでジャンマル新刊出そうと思ったんだけど、ネタ切れしちゃったから本人たちに聞き込みしてたんだよね」

ミカサ「でもジャンに包み隠さず聞いたら泣かれちゃってさぁ」

ミカサ「上にしてんだからいいよねぇ」

ミカサ「まあジャンが駄目だったから、同じような雰囲気のエレンとアルミンに聞いたんだけどさ」

ミカサ「私の想像以上!!」

ミカサ「ご飯もお風呂も一緒ってどういうことなの!?」

ミカサ「そういうことなの!?」

47 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/04(日) 18:37:43 ID:Jv2YW71I

ミカサ「一緒に寝てるよね?絶対一緒に寝てるよね?」

ミカサ「ねえ普段の二人ってどうなの?ミカサから見てどんな感じなの?」

ミカサ「二時間ぐらい続いた」

ミカサ「エレアルとかアルエレとか二人の名前を省略していたけど」

ミカサ「名前もひっくるめてエレンとアルミンなのに」

ミカサ「ミーナはひどい」

ミカサ「ミカエレとかミカアルとか私の名前も省略するし」

ミカサ「おかしい」

ミカサ「何故エレミカ、アルミカではないのか」

ミカサ「私が攻めて何になるというのか」

ミカサ「パン攻めだって攻めているのはパンであって私ではないというのに」

ミカサ「ミーナは何も解ってない」

ミカサ「ミーナの一連の言動は私にある決心をさせた」

48 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/08/04(日) 18:44:22 ID:Jv2YW71I

ミカサ「特に興奮して転げ回るミーナが放った一言」

ミカサ「絶対チューもしてるよねええ!!」

ミカサ「私は耳を疑った」

ミカサ「エレンとアルミンがちゅっちゅしてる所なんて、見たことがない」

ミカサ「男子寮でしている?」

ミカサ「にわかには信じがたかった」

ミカサ「何故私を混ぜないのか」

yurira
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